計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

気がつけば、もう6月

2008年06月08日 | 気象情報の現場から
 半月も更新していなかったのですね。いつもの事と言えば、いつもの事ですが、私は相変わらず健在です。

 昨日で大学の公開講座も終わり、一つの事をやり遂げた・・・と言う達成感に浸りつつ、現在は、様々な条件を与えた乱流数値シミュレーション(=テストパタン)を走らせて実際の観測データと照合して、条件パラメータの自動決定アルゴリズムを検討しています。

 テストパターンが1本最後まで進むのに数時間~20時間近く掛かるので、なかなか進みません。しかも、最後まで進まずに途中で脱落するパターンも・・・(エクスプリシット計算なので途中で数値解が発散する)。

 何しろ、何十本ものパターンが控えているのですから・・・。コンピュータも半ばフル稼働でR&Dが進んでいます。とは言え、本当に大変なのはコンピュータで、人間が計算しているわけではありません。それでは人間が何をしているのかと言うと、脱落したパタンを解析してその原因を探したり、パスしたパターンも解析して不自然な点が無いかどうかも確認しています。
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