退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『天才』の縦横無尽ぶりと『芸達者』な人々による映画」について

2020-05-15 01:19:02 | Weblog
晴れ。おだやか。

小林信彦「読書中毒 ブックレシピ61」を何度目かの再読。

「バンド・ワゴン」(’53)の「ガール・ハント・バレエ」が
ミッキー・スピレーン風だという記述に出会ってそうだったかと。

やはり当時を知っていないとこの種のことはダメですな。
何度も読んでいるのにこの始末も。

あらためて著者の「縦横無尽ぶり」に驚く。
図書館が利用できるようになったら久方ぶりにいろんな小説を読んでみよう。

チャールズ・ウォルターズ「イースター・パレード」(’48)を再見。

ジーン・ケリーの骨折により当時49歳のアステアが復活。
相手役はジュディ・ガーランドとアン・ミラー。

後者のダンス「シェイキン・ザ・ブルース・アウェイ」の迫力よ。
タイトルには「アーヴィング・バーリンの」とあるから曲の魅力も。

「イースター・パレード」は「スイング・ホテル」(’42)でクロスビーが歌って。
「ステッピン・ウィズ・マイ・ベイビー」もいい。

ただアステアのステップをスローで映すのはいかがなものか。
ジュールス・マンシンの給仕フランソワが見せる「芸」は楽しいけれど。

冒頭の「ドラム・クレイジー」ではダンス以外のアステアの魅力も。
「芸達者」という言葉はこういう人物にこそ当てはまるのだろうと思いつつ。

ジュディ・ガーランドは歌も踊りも素敵である一方
「神経質すぎる表情」がやや気になる次第。
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