退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『病気』があふれる世界と何とも素晴らしい女優の主演映画」について

2024-08-09 02:39:32 | Weblog
晴れ。38度はもう普通。

ロジェ・マルタン・デュ・ガール「チボー家の人々 美しい季節Ⅱ」を読む。

夫ジェロームから離れられないフォンタナン夫人。
彼は娼婦になったリネットを救ったりしているというのに。

イルシェから離れられないラシェルは。
アントワーヌと別れる決意をして。

ジャックとジェンニーの「青い恋」もあり。
「恋も愛も一種の病気であること」がよくわかる内容。

繰り返すがいかにもフランス風味。
淡泊な身からすると「そういうものなのね」と思うことしきり。

熊切和嘉「658km、陽子の旅」(’23)を観る。

この監督の作品だとは知らぬままに観て。
かつて「鬼畜大宴会」(’98)を観たことを思い出した次第。

「空の穴」(’01)以来の監督と女優のタッグの結果は。
菊地凛子が素晴らしいのひと言に尽きる。

朝ドラ「ブギウギ」(’23)で淡谷のり子をモデルにした茨田りつ子も素敵だったけれど。
余計な話だが染谷将太と結婚していたことを初めて知る。

竹原ピストルも悪くなく。
黒沢あすかもいい感じ。

「時間表示」のさりげなさも好ましく。
「ひきこもり」の主人公が他人のやさしさに触れることで「開かれていく」姿よ。

「フクシマ」が映されているのも忘れずに。
汚染土の黒い袋が居並ぶ町の姿を。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「バベル」(’06)で知った女優は。
さらに「凄みを増していること」を確認しよう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「単体でなく密集したコケが... | トップ | 「ほぼ100年前の医師の問題と... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事