退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「幻想の呪縛を解くこと」について

2015-06-23 02:53:46 | Weblog
くもり。仕事帰りにパラつく。

今野晴貴「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」を読む。

「相手=若者」を「いつでも取り換え可能なモノ」として扱うのが平気なのは
「自らの目的」にとって自分以外の「他者」は「利用すればいい存在」であるから。

「ビジネスの厳しさ」をそれらしく言い立てる以前に
そのあたりの「本音」を明らかにする方がマシ。

そうしなければ「生き延びられない」とするなら
そんな企業は滅びてしまえばいいいだけのこと。

少なくとも自分の都合だけで相手を精神的に追い詰め
最悪の場合には死に至らしめるなどという「権利」は誰にもない。

わが国ではなぜか「自分の生活」を「犠牲」にしないと「仕事」にならない模様。
「自分の生活」を大事にするために「仕事」があるのだという「基本」が倒錯していて。

それもこれも「『安定』という幻想」がなせる業だということは知っておくべき。
「人がごく普通に生きること」が難しくなっている「現実」よ。

「高度経済成長時代の常識」はもはや過去のもの。
いつまでも惑わされる理由はどこにもないはずなのだが。

「貧乏だけどハッピー」。
それがすべてではないにせよそのことの「意味」をあらためて考え直す必要はありそう。

答えは案外簡単で「ブラック企業」に勤めなければいいだけ。
もし運悪く勤めてしまったらすぐに辞めよう。

「働き手」がいなくなればその企業はもたない。
実はそっちに「主導権」があったりすることも忘れずに。

「利益を上げるためにすべてを犠牲にする」のは簡単だけれど
おそらく「人でなし」になるはず。

その種の「神経」をマヒさせてまで得た「貨幣」で
いったい何をしようというのか。

「生存権」を確保できる「仕事場」を見つけることも重要だが
あらたにそれを作り出すという「選択肢」があることも重要で。

できればそれぞれに楽しく。
「幻想の呪縛」を解けば誰にでもできること。

いやはや。

わが国の「貧しさ」たるや。
コメント
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