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もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

魂の色 その3

2011-06-18 10:57:21 | らんちゃん
前回、前々回と老犬を引き取るお話を続けてきましたが、

実はそのやり取りの中で、先方との間でこういう風なやり取りがあったのです。


「もっと若くて元気な仔犬がいますが、本当にそのこでよろしいのですか?」


先方の問いかけももっともな話です。

どこの家庭だって、愛犬を選ぶ際は元気で若い愛犬を求めますし、

その方が長い間一緒に楽しく暮らせるはずです。

だから、見方によっては、老犬をわざわざ引き取るということは、

情が移った頃に別れねばならない現実を考えると、悲しむためだけに引き取っているように映るかもしれません。


しかし、そうではないとはっきり言えます。

愛犬とともに暮らす喜び。

それは無論、仔犬の時から一緒に暮らし、数年の時を経て思い出を積み重ねる幸せ。

ですが、これは考え方によっては飼い主からの一方的な受け取るだけの幸せのような気もします。

当然それを否定するつもりはありませんが、

もう一つの方向の幸せもあるのだと私は言いたいのです。


今まで不遇で歳をとってきた子、そのこの残り少ない時間を幸せに過ごさせてやることができれば、

そのこにとって、辛かった年月を補ってやれるほどの満足を与えてやれたら…

きっと、それは時間的には短くとも、そのこにはとても大きな時間になると思います。

そして、そういう時間を与えることができるということが、こちらにもすごく大きな幸せになりうるのです。

そう、与える幸せとでも言いましょうか…


私自身は、子供の頃は自分のための楽しみが、「楽しみ」でした。

しかし、成長するにつれ、祖父母の喜ぶ顔が「楽しみ」になったり、

奥さんや、子供の「楽しみ」が自分の楽しみになったりと変わってきました。


同じように、犬の飼いかたの幸せも少しずつ、変化というか、

いや、守備範囲の広がりのようなものが出てきたのでしょうね。




だからこそ、最初のやり取りのときにはこう答えておりました。


「はい、年老いているからこそ、その子でいいんです。」



無論、お別れの時は悲しみに襲われるでしょうが、

でもきっと、それよりも大きな何かを得ていると思います。





愛くるしい子犬は当然可愛らしいですが、

老犬も食べてしまいたいほどに愛くるしく、

また、共に過ごす時間は、ゆったりと、とても穏やかに流れるのです。

そう、早いバイクで走り回るのも楽しいけれど、

ゆったりとした電車の旅も、また同じく楽しいように。


デュークエリントン "Take the A Train" (A列車で行こう)




【追記】

実は、この件でお世話になった愛護団体の方が、
ただ今福島県で役場の方々と合同でペットの保護活動をされておられます。
この震災では、多額の義援金が集まっておりますが、
基本的にそれらはすべて被災地に住む住民の方々に向けたものであります。
ただ今のところ、その義援金も満足に行き渡らない状況の中、
ましてや、ペット・家畜の保護に努める方々はさらに厳しい状況のようです。
そして先日不足物資の情報を得ましたので、
微力ながら前回のフードに続き、今回はバスタオルを送らせていただきました。


もしこれをお読みの皆さんも、何かお手伝いしたいと思ってくだされば、
少しでも結構ですので、お力をお貸しください。
(送り先や、その他の情報はメールを下さればお知らせさせていただきます。)



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ままるー)
2011-06-20 14:45:20
こんにちは!まとめ読みさせてもらいました
ぷーちゃん術後の経過はいかがですか?

老犬と過ごすゆったりと穏やかな時間・・・
(ぷるーは中年くらいかな)
言葉にならない幸福感を味わわせてくれますよね
世の中の人間が皆ぷーどるさんご一家の様だったら
悲しい動物達はいなくなるのに・・・
噛むコ病気のコを譲渡しない・・・理解不能です
返信する
ままるーさんへ (ぷーどる♀)
2011-06-20 18:48:20
ままるーさん ありがとうございます。
ぷーは 身体の傷はすっかり良くなりました。
が、しかし。自分の子以外に喧嘩をふっかけるようになってしまいました。
お世話になってる先生に相談すると
歳のいった子が手術を受けると、
とても甘えると同時に、イライラして他の子に当り散らしたりする場合があるそうです。
大体2~3ヶ月くらいでおさまるけれど
目に余るようであれば、
きちんと叱らなければいけないそうです。
(他の子は大体、この期間は、しかたないなぁ~という感じで耐えているのだそう。中にはガマンしない子もいますが。)

子犬には子犬の、成犬には成犬の、
老犬には老犬の良さがありますね。
ことに しっとりと落ち着いた中にも、
はしゃいだりするお茶目な面を見せてくれる成犬・老犬の魅力といったら
言葉で表現しきれるのか?と思うほどですね。

「世の中の人間が 」
いえ、いえ、身に余るお言葉です。
世の中の人間が皆、
ままるーさん一家の様であれば、楽しく健康な動物達で溢れて、人もそれを見て楽しくなって~って
幸せの連鎖がおきるのになぁと思います。

譲渡動物に関するきまりは
小うるさい人間に文句を言われない為の
ものなのかもしれません。
人間の利益を守る為に法律があるのは
理解していますが、
どうしようもないというのなら
せめて、せめて、最期は、
本当に安楽な死を迎えさせてあげて欲しいですね。


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