もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

JOYの歌

2017-03-27 10:35:26 | 創作(読み物・音楽)
さて、みなさんこんにちは。

ご存じの方も多いと思いますが、
一昨年の年末私の大事な大事な息子であるビーグル犬のジョイが天寿を全うし大往生しました。

あいつは本当に可愛く賢いやつだったので、
私は目の中に入れても痛くないほどだったのですが、
しゃがんだ私に喜んで飛びついてくるときなど、
勢い余ってごっつんこし鼻血を出したりしたときなどは、さすがに痛かったのです。

さて、そんなジョイですが、性格はいたって穏やかで呑気。
だから一緒にいると、こちらものほほ~ん♪
で、そうなるとつい鼻歌が出てきます。

そういうわけで、ある時ジョイの歌ができちゃいました。
題名もずばり「JOY!」
で、歌詞の方も能天気で、ジョイの気分で書いてみました。

フレーズや歌詞がちょっと多めな感じもしますが、
そこはそれ、食いしん坊で食欲大魔王だったジョイのこと。
やっぱ、つい詰め込んじゃうんですよね。

そういうわけで、よろしければお聴きになってくださいませ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*JOY(All Night All Right)

今日もまた一丁~
大声でイッチョウ~
大好きな歌
でたらめな歌
みんなもどう?
ご一緒にどう?

All time (I wana singin)
All night (Singin Singin Singin)
All time (Wana singin more)
All right  *

いつでもこう
昔からこう
これからもそう
この先もこう
飽きることなく
懲りることなく

* くりかえし

昨日一人で寝ていたときに
夢の中でも歌って叫ぶ
だから今夜も布団の中で
夢見心地で歌って叫ぶ

* くりかえし

オ~、最高だ♪×4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



動画に使っているイラストは、以前「犬の陰謀」というショートショートを書いたとき、
一緒に描いた挿絵です。

じつはあんな感じで、ジョイにはいつも公園で話しかけていたんですよ。
(=^^=)ゞ

さて、実は私の場合曲が浮かぶのはたいてい思いが強くなった時なんで、
えてしてそういう時というのは、悲しく辛い時が多いのです。
ですので、JOYには晩年そういう時間が頻繁にあったため、
実はほかにも数曲JOYの曲があるのです。
それらはまた次の機会にでも…

(*^人^*)
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令状

2012-01-19 10:35:50 | 創作(読み物・音楽)
ここはとあるアパート「黒猫荘」前の電柱の影。
ベテランのジョイ刑事と、新米のチップ刑事の凸凹コンビが張り込みの真っ最中。

「どう考えてもあいつ一番怪しいんだがな…」

「え?そうですか?」

「うむ、やつ以外ありえない気がする。」

「証拠は?」

「いや、それはまだ無いんだが…」

「じゃあ、なぜそう思うんですか?」

「におうんだよな、ぷんぷんと…」

「ジョイ警部はビーグルだからは鼻がいいですもんね。」

「茶化すな!」

「すみません。 でも実はぼくもやつが一番怪しいと思うんですよ。」

「だろ?」

「しかも先日の調べでは、やつはパスポートを申請しに行っていたとか。」

「なに?!そのまま海外にでも行かれたらおしまいじゃないか!」

「どうします?」

「とりあえず身柄を押さえろ!」

「え!?でもいったい何の容疑で?!証拠はどうします?」

「証拠は…、ない…。」

「じゃいったい何を根拠に!」

「刑事の勘だ!とにかくやつは怪しいんだよ!くさいんだよ!」

「そんな無茶くちゃな!そんなんじゃ令状が出ませんよ。」

「いやそれは軍に働きかければ大丈夫。」

「え?証拠もなしに?」

「あれだけぷんぷうにおうやつだから…」

「から?」

「うん、消臭令状が出るはずだ。」

「それを言うなら召集令状でしょうが!」




(=^^=)ゞ「お後がよろしいようで♪」



「ぼくは犯人ではないにゃぁ~♪」


【食べたもの】


デカはデカでも「刑事」でなくて「Big」の方。

スーパーで見かけ、かなり久しぶりに食べた大和の「味カレー」
封を開けて、昔より大きくなってない?
よく見ず買ったので、最初面食らいました。

子供のころこれよく食べたなぁ~。
あの頃は確かひと袋15円か20円。
で、食べながらいつも、
「味カレー?いや、普通考えたらカレー味やろ?」
といつも思ってました。

(=^^=)ゞ



夕飯は頂き物のボロニアソーセージ。

適当に切って焼くもんだから、どう見ても焼きハム♪
マヨネーズと辛子がすごく合うのです♪
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キャバ嬢暴行事件

2011-09-15 10:42:21 | 創作(読み物・音楽)
最近このプードル警察管内で、
ひんぱんにキャバリアのななちゃんがいじめられるという事件が相次ぎ、
ここに「キャバ嬢暴行事件捜査本部」がおかれることとなった。


「やられた~!」


捜査に当たったのは、ベテラン刑事のダイちゃんと、新人刑事の黒にゃんコンビ。
立ち止まってはじっくり考えるダイちゃんと、
考える前に走り出す、機動力命の黒にゃん、
この対照的なコンビは、みごとなコンビネーションで瞬く間に容疑者を絞り込んだのです。

その容疑者とは茶色プードルのチップと、黒プードルのモコ、それに白ボロネーゼのピーコ。
全員メス。


「容疑者も被害者も全員女性か、すると男関係によるトラブルですかね?」

「え~と、チップは男勝りで男性に興味はなし…、モコはおばあさんで色気より食い気のようですにゃ。」

「ピーコはどうですか?」

「え~っと、白プーのポチ君に熱をあげているようですにゃ。」

「よし、ではそのポチ君の周辺を洗いましょう!」

「了解だにゃ!」


 ~数日後~


「分かったにゃ~!どうもピーコが怪しいですにゃ。」

「どういうことですか?」

「例のポチ君は、どうもななちゃんがお気に入りで、かなりしつこくアタックしていたようですにゃ。」

「なるほど…、ということは嫉妬による犯行ですかね…。」

「女は怖いにゃぁ~。」

「でもそうなるとやっかいですね。」

「なにがにゃ?」

「動機が嫉妬だと、捕まえても、いずれまた犯行を繰り返しますよ。」

「それは困ったことですにゃ。」

「ちゃんと足を洗ってくれればいんですがね…」

「では、とりあえず、ピーコの身柄を押さえますにゃ!」

「いや、待ってください。ピーコは逮捕せず泳がしましょう。」

「え?どういうことにゃ?」

「つまり、そのまま表を散歩させましょう。」

「え?いいんにゃ?逮捕せず散歩に行かすにゃんて?どうしてにゃ?」

「ピーコはボロネーゼ、つまり室内犬だから…」

「室内犬だから?」


「散歩のあとは、きっと足を洗ってくれるでしょう。」

「にゃるほど!」


次回に続く   

かも?



過去のわんこショート・ショートシリーズはこちら♪
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/c/6307052a6788bc586ca1419befec841c
http://hisuaki.inukubou.com/short/short00.htm


【解説】
うちの家には当時9匹のわんこがいまして、
その中にオスメス入り混じっていると、
この文章で書いたように、ややこしい関係が生まれてくるのです。
(人間と同じですね)

ちなみに、こういうの気持ちの向きを矢印で示すと下のようになります。
ピーコ→ぽち→なな→だいちゃん(特に無し)
なんとまあ、見事にすべて一方通行!
(=^^=)ゞ

そうそう、画像のななちゃんはお昼寝中の様子なのでご心配なく。
この子は眼窩が浅く、小さいときから目を完全に閉じれないので、
寝ておるときもこのように目を開けています。
だから毎日定期的に目薬を入れないといけません。
でも暴れずちゃんと目薬を我慢するよい子なんです。



【ばんごはん】

奥さんはいつも文句を言わずに、出されたものをモリモリと美味しそうに食べております。
そこでたまには彼女の食べたいものをと思い尋ねてみるのですが、
そういう時はたいて、「何でもええ。」と答えます。
だから、先日こう尋ねました。
「今一番食べたいのは何?」
すると、間髪いれずこういう答えが帰ってきました。

(・∀・)「なすび♪」

そう、奥さんは油でヒタヒタに炒めたナスビが大好物なのです。
そういうわけで、夏も終わりつつあるので今のうちにナスビを満喫していただきました。



同じく夏野菜のカボチャも薄くスライスし、じっくり揚げ炒め。
これは私の好物でとても甘くて美味しいのです!
後はししゃも(キャベリン)と豚すまし。
そして、水ナスの漬物に、なすのシバ漬け!

そうそう、ナスビといえば、娘の小さい頃の大嫌いな食材で、
よく私とけんかをした時には、
「パパなんか、ナスビやぁ~!」
といっていました。

そんな娘も今ではなすびが好きになって、
特にこの油炒めは結構好物!
昨日もポン酢をかけて美味しそうに食べてました。
(私は何もつけないのが好き。)

だから今では、褒め言葉としてこういうってくれるかも?

「パパはナスビや!」

(=^^=)ゞ





こちらはミスタードーナッツの「ポンデ・たこ焼き」
大阪限定かな?

「上のソースみたいなのはチョコで、カツオと海苔は何で出来ているのだろう?」

ポスターを見てそう思いながら胸をときめかせ、家でそう話をしていたら、
娘が買ってきてくれました♪

(*^人^*)

で、いったいどういうものだったかというと…

(・∀・)「ほんまにソースとカツオと青海苔やん…」

てっきりたこ焼きもどきのデザートと思っていたら、ポンデリングをまんまたこ焼きに見立ててました。
これは…

まあ、こういうもんだと思えばこういうもんかもしれんけど、
やっぱドーナッツは甘いものという頭があるので…

まあ、タコが入っていなかったのがせめてもの救いか。


こちらのもどきは美味しかった♪

お月見用のウサギもどきのおまんじゅう、その名も「うさぎさん」。

これも娘が買ってきてくれました。

ミルク風味のあんがしっとりした皮とよく合います。

(*^人^*)
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犬のBBS

2011-02-26 10:57:26 | 創作(読み物・音楽)
以前お医者さんでもらったけれど、いったい何だか忘れてしまった謎の薬。
ちょっと気になって作ってみたいと思った料理のレシピ。
意味が分からず困っている言葉。
ちょっとしたトラブルの対処法。

以前なら困ってしまったこんな事柄も、
ネットが普及した今では特定の掲示板でたずねたりしてみれば、
いとも簡単に答えを手に入れることが出来ちゃう。

掲示板といえば、一昔前は駅にひっそり掲げられているものでしたが、
最近ではこういうネットでの掲示板、をいわゆるBBSを指すことのほうが主流ですね。

これらは簡単にさまざまな情報を入手できるのでとても便利ですから、
人間だけではなく、他の生き物も自由に使えたら便利ですよね。
あっちによい餌場があるとか、
そっちに行くと怖い敵がいるとか…

で、今からするお話は、
そんな便利な掲示板が普及して、そこでさまざまな情報交換をしている犬社会のお話です。


~犬のBBS~

わんわんわん…
なるほど、ふむふむ、最近こちらに越してきたのはやはり大型の洋犬だったか。
で…
ほ~、かなりのべっぴんさんか♪
じゃあ、わしもご挨拶をしたためておくとしますか。


あ!そこで書き込みしているのはジョイ君ではないですか。

やあやあ、ブルナさんこんにちは。

こんにちは。ごきげんいかがですか。

いや~、最近年のせいかどうも調子が悪く、この季節になると体が痒くてたまらんですよ。

ははは!私も同じ、同じ。
そういうときこそ、掲示板で書き込みしておけば、良い情報があるかもですよ。

ほほ~、どこの掲示板がいいんですか?

そういうのなら、やはり有名な巨大掲示板。

あ~、1(ワン)ちゃんですか?

はいそうです。

あそこはな~。

おや?お嫌いですか?

な~んか、アラシが多くて怖いのですよ。

なるほど…。

だから、その方面で有名なあそこの掲示板に行こうかな?

いやいや、あそこの掲示板はもう閉鎖されましたよ。

え?そうなんですか?

ええ、最近困ったことあちこちで掲示板が閉鎖に追い込まれてるんですよ。

え?なぜにまた?

アラシの仕業とか言う噂がありますね。

困ったもんですね~。

ほんと、困ったもんです。
うわさによると、今あなたが覗いていた掲示板も今年の3月で閉鎖だとか。

え~!
いや~、それは困ったことですね。

本当、困った困った…



さて、そう話する二匹のわんこの横に一枚の看板があり、
そこにはこう書かれておりました。


「地下ケーブル化に伴う電柱撤去のお知らせ。 アラシ建設」


街中の電柱は、どのわんこも立ち寄って、
臭いをかいで確認し、シートイトイ♪で自分の足跡残します。
だから、いわばわんこの掲示板。

さて、街中から電柱が消えれば、
今後わんこたちはどこで情報交換すればいいんでしょうね?


U^エ^U「おしまい♪」




というわけで、今日の一曲。
RUFUS THOMAS - Walking the Dog (1965)





【ばんごはん】

昨日は犬用の野菜を買いに行ったらば、
国産シイタケがやたら安い!
だから、たくさん買い込み犬も人間もおいしく頂きました。
(*^人^*)

犬には、キャベツ、ニンジン、カボチャと一緒に細かく刻んで、豚ミンチと合わせ炒めます。
で、人間用はというと…

(=^^=)ゞ「ただ焼くだけ。」

「な~んか、人間より犬のご飯の方が手がかかってるん違う?」

そう思いながらも、ひたすら刻んでは炒める作業を繰り返しておりました。

でもね、美味しい食材はこねくり回さずシンプルに頂くのが一番!
ちなみに、シイタケで私が一番好きなのはここ!


軸の部分。
これを手で裂いて、ガーリックバターで炒めてさっと塩を振れば、
香りよく、歯ごたえもよく、そしてとても甘く!

「もう最高!」ヽ(^∀^)ノ

実は、これはこれで結構メンドクサイのです。
(=^^=)ゞ
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流行りの首輪

2010-09-04 10:15:37 | 創作(読み物・音楽)
こんにちは!
今回は久しぶりに、私の作ったショートショートです。
お手すきの時にでも読んでみてくださいね!

(なお過去の作品はこちらこちらに♪)

ではでは~♪


~流行りの首輪~



「最近の飼い主は、どうも犬に振り回されているなぁ…」
愛犬ジョイの散歩の途中、いつもの公園のベンチで一服しながらそう独り言をつぶやいた。
というのも、最近この公園を含め近所で見かける犬連れの人々は、
なんというか、犬の好き放題にさせていて、どうもきっちりしつけが出来ていない。
そういう人たちが、最近やたら目に付くから、つい思わずつぶやいてしまったのです。
そうそう、そういえば…
不思議なことにそういう人たちは皆おそろいの首輪とリード(ひも)を持っている。
流行のブランドなのだろうか?
やっぱ、あれかな、
すぐ流行に飛びつくような人は、あまり真剣に考えず勢いで犬を飼い始めるんかな?
そう考えてるうちについまた独り言で、
「あれでは犬に操られているみたいなもんやん。」
とつぶやいてしまった。
すると不意に後ろから声が…
「分かります?」
驚いて振り向くと、そこには近所の男性の姿が、
(確か彼は以前は犬好きだったのに、最緊急に犬嫌いになったな…)
そう思っていると、彼はさらに続けて、

「あなたも気づきましたか?」
「え?なにがですか?」
「ほら、今言っておられたではないですか。」
「え?え?」
「犬に操られていると。」
「はぁ…」
「これには理由があるのですよ。」
「理由?」
「実はね…。」
「ええ~!?」

彼の話はとんでもなくて、なんと言うか荒唐無稽!
ま、かいつまんで言うと、
あそこらにいる犬達は実はものすごく知能が高くて、
ある手段で人間を操っているとのこと。
そして驚くことにその方法とは、あのおそろいの首輪とリード!
実はあれこそが犬達が作った恐るべき装置で、
それを通じて持ち手の人間の意志を自在に操れることができるのだとか。
だからおそ、最近犬に振り回されている人々は、
皆おそろいのあの首輪とリードなのだとか。

そしてある日そのことに気づいてからというもの、
犬が怖くなって、避けるようになったのだとか…
彼はひそひそ声でそう一気にまくし立てていましたが、
小さく可愛い犬が近寄ってきたとたん、
「うひ!こっち来るな~!」
そういいながら一目散に逃げていってしまいました。
で、私はしばし呆然としながら、
チョコチョコと彼の後をついて行くその小さな犬を見送ったのちに、
「なんか変なおっさんやったなぁ。」
そう、ジョイに声をかけ家路につきました。
帰り道、ジョイはやたらとあちこちの電柱を嗅ぎ嗅ぎ歩いておりました。

家に戻ると、玄関口に荷物?
「これはなに?」
「あ、それは評判ええらしいから取り寄せたの。」
妻がそういうので、なんだろうと開けてみると、そこには例の首輪とリード。
「えっ…!?」
先ほどの彼の話を信じてたわけじゃないけれど、
なんとなく気持ちが悪いので、それはそのまままた箱に入れました。
翌日またいつものように公園に行くと、
「やあ、こんにちは!」
またもや不意に声を掛けられ振り向くと、そこには昨日の彼の姿。
しかも、昨日のあの小さい犬を連れております。
「え?あれ・あなた、犬!え?!」
私が言葉に詰まっていると、
「いや~、こいつ昨日家までついてきちゃって。
 ははは、なつかれると可愛くてたまらんですね♪」
昨日とまるでトーンの違う話しかたの彼の姿に驚きながらよくみると…
(あっ!やっぱりあの首輪とリード!)
急に怖くなった私は、すぐさまそこを離れたくなり
「あ、そろそろ帰らないと…」
すると、
「まだいいじゃないですか、ほらわんちゃんたちもとても気が合ったみたいだし。」
みると、あの小さな犬とジョイが鼻先をつき合わせて仲良く、くんくん。
そう、まるで話し込むかのように…
その後あわてて家に戻ると、家の中はなにやらいつもと違う雰囲気。
犬が自由に走り回り大騒ぎ。
そして、普段は犬の食事に厳しい妻が人間用の食べ物をどんどん与えている。
そして、犬達を見てみると…
例のあの首輪!

でも、こういう出来事は実はほんの些細なことだったのですよ。
そう、今のこの国の状態から見れば!
いまや国政を左右する国会議員や大臣、そして各財界のトップは皆、
どこに行くにも思い思いの愛犬を従えて!
無論首輪とリードは見慣れたあれ。
そして街の様子もがらっと変わって、
気がつけば、道という道に新しく電信柱が建てられ、
路面も裸足でも気持ちのいい土の道に再舗装!
街中には必ず1ブロックごとに芝生のきれいな公園が!
そして、誰もが皆早起きして早朝からテクテク散歩♪
交通事故の元になる自動車は廃止され、移動は皆犬を連れて自転車で。
おかげで国としての生産性はぐんと下がってしまいましたが、
人々は皆健康になり、すみよい社会になりました。

ですが、外国から来た人々は以前とのその変わり様がよっぽど不思議に映るのか、
いまのこの国の姿を見て、皆一様にこういうのでした。

「なんと、不思議で素晴らしい!」

そう…

「ワンだぁ~!&ワンだフル!」▼^ェ^▼



お後がよろしいようで♪m(_ _)m

さて、このお話はこれでおしまいですが、
皆さんはこれを架空のお話だとお思いでしょう?
でも実はわが国が大きく変わったあの時期に、
実は密かにこういう出来事があったというのですよ…
それが証拠に。
今度確認してみてください。
あそこのほら、あれを!
ほら!

超有名なあの偉人の姿を!

ね♪上野の西郷さん♪

あの首輪とリードもよく見れば…?

▼^ェ^▼「ワンだ~♪」




というわけで今日の一曲は…

「WHAT A WONDERFUL WORLD(素晴らしきこの世界)」



ついでにワンダーつながりでと…

ん~っと…

よしこれ!
エイス・ワンダー で「Stay With Me」



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犬の陰謀

2007-01-06 14:03:37 | 創作(読み物・音楽)
「そんなことよりも…」
急にジョイが口をききはじめた。
私はビックリして脇見をしてしまい壁にぶつかった。
「お・お前今なんてぇ~?!」
「いや・だから、そんなことよりも、早よう帰ってオヤツ食べさせてぇな~。」
「!!???」

説明しよう、今私と話をしているジョイとは、「犬」!
我が家に来て4年目になる、ビーグル犬の男の子なのだ!
そいつが今、私に向かって、は・な・し・始めたのだ~!
しかも、タメ口で!
だから!私でなくとも壁にぶつかろうというものだ。

さらに、ジョイは小首をかしげながらこう言った。
「なんで、びっくりしてんの?」
「なんでって、お前?!何でしゃべってるねん!」
「なんでぇ???だって、そっちから話し掛けてきたやんかぁ~」

そう、先ほど私は確かにこう言った。
「ちょっと行ったら、ボール放りしょうな~。」
しかし、ちょっと待て!
それは独り言のようなもの、まさかジョイからの返事を期待していたものなどではない!

「いや、それはやなあ…、つまり…」
うろたえる私にジョイが言う。
「だから、早よう帰ろう~。」
私は、小さく数回うなずいて自転車に飛び乗った。

家に帰るなり、私は大声でこう言った。
「お~い!お~い!お母~さ~ん!来てくれぇ~!」
奥から妻が出てきた。
「なんなん?やかましいな~。」
「ちょっと、ちょっと聞いてくれ!ジョイがな・ジョイがしゃべりよるねん!」
「は?」
「いや、だからな、ジョイが人間の言葉を話すんや!」
妻はため息をつきながらこう言った。
「あんたな~、私は忙しいねん、そんな話は寝てる時にして!」
「いや、だから、その…、おい!おいっって!」
私の声を無視し、妻は洗濯の続きをしに奥へ消えていった。
私はジョイを見つめた。
でも、ジョイは黙って首のあたりを後ろ足で掻きあげるだけだった。

その日はずっとジョイと一緒にいてみた。
しかし、ジョイは何も言わない。
(あれは夢だったのか?)
いや、しかし、でも…
もう頭の中は接続詞でいっぱいだ!
結局あれは気のせいだったということに…
なかったことだということに…
結局、自分で自分を押さえ込んでその日は寝た。

翌朝いつもの散歩道。
私は恐る恐る声を掛ける…
「公園行くか?それとも走るか?」
ジョイは前を向いたままこう言った。
「パン屋さん!」
(はたして、これは気のせいか?)
私は何がなんやら、もう…
気がつけばパン屋さんの前にジョイをくくりつけ、パンを買っていた。
くくられたジョイは叫んでいる。
「うおぉ~ん!うおぉ~ん!」
(ああ、普通の犬の泣き声だ…)
安心しながら、会計を済まし、店を出る。
ジョイに近付き紐を解き、声を掛ける。
「待たせな。」
「遅いで!」
間髪入れずジョイが答えた。
私は、頭の中がグルグル回るのを感じながら、気がつけば家に帰っていた。
その間の事は何も記憶がない。
いや、一つだけ、これだけは覚えている。
確かにジョイにこう言った。
「すんません。」

それから暫くして分かったことがある。
どうもジョイは私にだけ、しかも近い距離の時だけしゃべるのだ。
たとえば、他の誰かがいたり、離れているときには決して話さない。
何度か試してみたがそうだったし、試すたびに周りから白い目で見られるのでもうやめた。
理由?
そう、なぜジョイがしゃべれるのかって理由ですよね?
…、なんだかもう疲れたから、考えるのは止めた。
ただ、今こうしてしゃべっているんだから、もうね、まあいいか!っと…
そんな感じでした。
おもしろいことに、
そう腹をくくると、案外すんなり現実を受け入れることができた。

そうなると楽しいものだ、自分だけの話相手が出来たわけだから。
しかも、こっちは何の気遣いも、遠慮も要らない。
毎日散歩のたびにいろいろお話をした。

ある日ジョイがこう言った。
「なあ、なんであのこは大きくならへんの?」
それは私の友人の娘さん、ちょうど6つになる女の子を指していった言葉だった。
私は答えた。
「いや、大きくなってるで。」
「うそや~!僕がここに来た時からそんなに大きくなってないで~!」
「いやいや、あれから4年近くたってるやろ?大きくなってるで。」
「うそや!うそや!僕は凄く小さかったのに、もう大人になったで!
なのに、あのこはまだ、あんなに小さいやん。」
「う~ん、そら、お前は犬やし、あの子は人間やから…」
「へ~、犬は早く大きくなるの?」
「そうそう、犬の1年は人間の4年とも5年とも言われてるで…」
「ふ~ん、ほんなら…」
「ほんなら?」
「僕は先に爺さんになるんやな?」
「そういうことになるかな…」
「なるんか…」
私とジョイはそれからは何も言わずじっと座っていた。

その日以来ジョイは変わった。
いつもは寄り付かない私のバイクのまわりをうろつき、
私がバイクに乗ろうとすると、座り込んでゆく手を阻むようになった。
私はジョイに尋ねた。
「なんで、こんな悪さをすんねん?」
ジョイは答えた。
「だって、僕は早よ爺さんになんねんで、ほんなら遊ばれへんやん、
だから今遊んで欲しいねん、だから行ったら嫌やねん。」
私は胸が締め付けられた!
ジョイがいとおしくて、仕方がなかった。
ジョイを抱き寄せてこう言った。
「わかった、バイクは乗らん。今から10年は乗らん!」
「ほんまぁ?ほんならここに僕のベッド作ってよ!」
「わかった、わかった、バイクは処分する!」
私はジョイを抱きしめ泣いていた。


「うわぁ~!びっくりしたぁ~!こんなに上手くいくなんて…」
「でしょ?だから言ったんですよ、我々にお任せいただければ万事上手く行くとね。」
「でも、あれですね、あの人があんなに簡単にバイクを手放すとは…」
「そうご主人のような性格の方は、無理やり取り上げたり、禁止したりするのはかえって逆効果。」
「そうなんですか…」
「そんなことをするとよりいっそう、執着するのですよ。」
「なるほど…」
「しかしね奥さん、逆にこういったタイプは切り口を変えると案外もろいんですよ。」
「はあ…」
「他人ではなく自分で決めたことには、しつこいくらいに従い続けるんですよ。」
「そういえば…、ここ何年間も毎朝腹筋と腕立てふせをしていますわ…」
「でしょ?そうなると、あとはいかにして決心させるかだけですよね。」
「はい。でも、これが難しいでしょ?」
「いえいえ、性格ごとにパターンがあり、ご主人の場合は…」
「場合は?」
「思い込んだら一直線、他の事が見えないタイプ。」
「はい、確かに…」
「その上、情に脆く、感動家。」
「はいはいはい!」
「だからこの場合、愛犬のジョイ君がお願いしていると思い込ませれば…」
「なるほど…」
「でも凄く上手くいきましたね。」
「そうです、これもひとえに我々の技術力、超小型マイクとスピーカーの成果です。」
「そうそう!それとバイク!」
「そうです、バイクのまわりにジョイ君の好きなにおいを染み込ませ…」
「私がバイクのエンジンをかけてから、バイクの前でオヤツをやる!」
「そう、奥さんにも頑張っていただきましたな。」
「でも普通信じるかしら?」
「だから、ご主人だけ特別だと思いこましたんですよ。」
「そうそう、言われたとおりに、私は一切耳を貸しませんでした。」
「自分だけ特別、この意識にもご主人は弱いみたいでしたからね。」
「そうそう、だから、なじみの店をすぐ持ちたがる。」
「しかし、我々も今まで色んなケースに対応してきましたが、
これほど完璧にことが運んだのは希ですよ。」

「だって、主人は…」

「そう、なによりご主人は…」

2人は声を揃えてこう言った。

「単純!」!(゜▽゜)b!(゜▽゜)b

2人が笑いをこらえながら見ているモニターには…

ジョイの首にしがみつき、泣いている私の姿が映されていた。



え~っと、これももちろんフィクションですよ!
私は、犬とは会話はしませんし。
バイクも捨てません。
奥さんは、探偵さんを雇っていない(はずだ)し。
私はそんなに単純ではありません!

多分・・

いや・・

きっと

だと・・

思う・・・かな?


>3年ほど前に書いたショートショートです。
でもここにこられた皆さんならば、ワンコがしゃべるのはご存知ですよね?
(=^^=)ゞ

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