この時期道を歩いていると、
一生懸命道路を横断している茶色い毛虫を見かけませんか?
その姿かたちから、「クマケムシ」とも呼ばれたりし、
なんの葉っぱでもむしゃむしゃとよく食べるので、
園芸家や農家の方からは目の敵にされおります。
でも、私にはあのモフモフで、のそのそ歩く姿がとても可愛らしく見えるので、
人や自転車、車などに踏みつぶされているのを見るのが忍びなく、
先ほどの様に横断しているのを見かけると、
指でひょいとつまみ、道路脇の茂みの中に放り込むのです。
(特に接触での毒性はないのでご安心を。ただし後述しますが、食べると毒があるよ。)
ところでこの毛虫、毛虫ですから当然成長したら蛾になるのですが、
その姿を皆さんご存知?
私も昔それが気になり調べたのですが、
あの毛虫時代からは想像できない派手できれいな姿に驚きました!
あいにく私は成虫の撮影に成功したことが無いので、ここがグーグルの画像検索でご覧ください。
こちらです。
ね?結構派手でしょう?
実はこの蛾、英名は「タイガー・モス」といいます。
羽の模様をトラの模様に見立てたのでしょうが、
私はむしろ、「ヒョウ、いやキリンだな。」と思いました。
で、和名は「トラ蛾」という意の蚊というとそうでもなく。
こういう名前なのです。
「ヒトリガ」
え?
一人?
一人ぼっちの寂しい蛾?
なぜにそのような名前に?
とまあ、実は私がそう思ったのにも理由があって、
このヒトリガの仲間の「シロヒトリ」の姿が、とてもきれいなんだけど、
どこか寂しげではかなげだったから。
真っ白なその姿は、まるでふかふかのマントを羽織ったようで、
その下から覗く、丸く大きな黒い眼と、燃えるような赤色の脚!
なんともコントラストのきいた印象的な姿!
その姿は、まるで中世の貴族のよう。
それが、寒そうな枯れ枝にじっとしがみついている写真だったので、
「まるで御付きの者がすべていなくなり、一人ぼっちになった元貴族みたいだな。」
とついそう思ってしまったのです。
その写真は昔見た図鑑の写真なので今は手元にないですが、
こちらの画像検索で雰囲気の似たものがいくつかありました。
とまあ、ここまで話をしておきながら、
実は「ヒトリ」は「独り(ひとり)」という意味ではなく、
だから当然、「ヒトリガ」も「独り(一人)蛾」ではありません。
では正しくはどういう字なのかと言いますと、
「灯盗蛾」(火取蛾、燈取蛾、灯取蛾、火盗蛾、)
そう、「ひとりぼっち」の意味ではなく、「灯りをとる」という意味で、
つまりは、夜間、照明に向かって飛んでくる蛾という意味なのでした。
「なるほどなあ~。」
ちょっと考えれば、分かるとは思うのですが、
どうも、最初に目にした印象って、やっぱ強烈ですね。
(=^^=)ゞ
*だから成虫を近所で見かけても、大抵夜なので携帯不携帯の私は撮影できないのです。
(あっても私の携帯ではまず撮影できない。)
さてそういうわけで、独りぼっちではないことに安心できたわけですが、
ではなぜこの時期道路を一生懸命横切っているんだろう??
それはどうも、冬に備え越冬できる場所を求めてうろうろしているとのことらしいのです。
で、そういう場所は落ち葉の下などとたいてい決まっているものだから、
結局は皆そういう場所に集まって、集団で冬を越すことになるのだろうか?
こりゃあいよいよ独りじゃないね♪
こうなると、嬉しくなってつい歌ってしまいます。
天地真理 ひとりじゃないの
「独りじゃないって~♪素敵なことね~♪」ヽ(^∀^)ノ
でも、うちらの近所だと、街中で落ち葉なんてあまり積もらないうえに、
ほとんどの毛虫は、落ち葉どころか草木の無い建物に向かってズンズン進んでいくもんだから、
「おいおい、その先行ってもしゃあないで…」
と、ついつまんで、近場の空き地に置いて置くのです。
「あ!葉っぱ!」
まあ、どっちかというと害虫なんですが、私はこの虫のファンなのですよ。
ちなみにかって桜の葉などをを食べつくした、「アメリカシロヒトリ」とは別種なのでご安心を。
(=^^=)ゞ
*おまけ*
ちなみにこの虫は、驚くことにその年の冬の長期予報をズバリ言い当てるらしいのです。
背中にまっすぐ走る一本の筋が太いと厳冬、細いと暖冬。
過去の観察結果から、結構正確だそうですよ。
だとすると、先ほど見た子の背中から考えると、この冬は暖冬になるのかな?
また、体内には毒を持つため、あの派手な姿は一種の警戒色で、
その存在を捕食者に強く印象付け、食べられるのを避けるための手段のようです。
そしてまた、その毒は幼虫時代に食べた葉っぱに含まれる各種のアルカロイドに起因し、
驚くことに、ハエなどに寄生されると、より毒性の高い葉を好んで食べるようになり、
結果、体内に寄生した卵や幼虫をその毒性で退治することもできるのだとか!
まさに、自分でくする(虫下し)を処方し服用しているわけだ!
でもそういうのって、いったいいつどうして思いつくのか??
いや~、ほんと、
生き物って不思議で、すごくて、素晴らしい!
一方我が家の黒毛虫は…
「ただいま絶賛モッサモサ中~♪」
いい加減カットせねば!
一生懸命道路を横断している茶色い毛虫を見かけませんか?
その姿かたちから、「クマケムシ」とも呼ばれたりし、
なんの葉っぱでもむしゃむしゃとよく食べるので、
園芸家や農家の方からは目の敵にされおります。
でも、私にはあのモフモフで、のそのそ歩く姿がとても可愛らしく見えるので、
人や自転車、車などに踏みつぶされているのを見るのが忍びなく、
先ほどの様に横断しているのを見かけると、
指でひょいとつまみ、道路脇の茂みの中に放り込むのです。
(特に接触での毒性はないのでご安心を。ただし後述しますが、食べると毒があるよ。)
ところでこの毛虫、毛虫ですから当然成長したら蛾になるのですが、
その姿を皆さんご存知?
私も昔それが気になり調べたのですが、
あの毛虫時代からは想像できない派手できれいな姿に驚きました!
あいにく私は成虫の撮影に成功したことが無いので、ここがグーグルの画像検索でご覧ください。
こちらです。
ね?結構派手でしょう?
実はこの蛾、英名は「タイガー・モス」といいます。
羽の模様をトラの模様に見立てたのでしょうが、
私はむしろ、「ヒョウ、いやキリンだな。」と思いました。
で、和名は「トラ蛾」という意の蚊というとそうでもなく。
こういう名前なのです。
「ヒトリガ」
え?
一人?
一人ぼっちの寂しい蛾?
なぜにそのような名前に?
とまあ、実は私がそう思ったのにも理由があって、
このヒトリガの仲間の「シロヒトリ」の姿が、とてもきれいなんだけど、
どこか寂しげではかなげだったから。
真っ白なその姿は、まるでふかふかのマントを羽織ったようで、
その下から覗く、丸く大きな黒い眼と、燃えるような赤色の脚!
なんともコントラストのきいた印象的な姿!
その姿は、まるで中世の貴族のよう。
それが、寒そうな枯れ枝にじっとしがみついている写真だったので、
「まるで御付きの者がすべていなくなり、一人ぼっちになった元貴族みたいだな。」
とついそう思ってしまったのです。
その写真は昔見た図鑑の写真なので今は手元にないですが、
こちらの画像検索で雰囲気の似たものがいくつかありました。
とまあ、ここまで話をしておきながら、
実は「ヒトリ」は「独り(ひとり)」という意味ではなく、
だから当然、「ヒトリガ」も「独り(一人)蛾」ではありません。
では正しくはどういう字なのかと言いますと、
「灯盗蛾」(火取蛾、燈取蛾、灯取蛾、火盗蛾、)
そう、「ひとりぼっち」の意味ではなく、「灯りをとる」という意味で、
つまりは、夜間、照明に向かって飛んでくる蛾という意味なのでした。
「なるほどなあ~。」
ちょっと考えれば、分かるとは思うのですが、
どうも、最初に目にした印象って、やっぱ強烈ですね。
(=^^=)ゞ
*だから成虫を近所で見かけても、大抵夜なので携帯不携帯の私は撮影できないのです。
(あっても私の携帯ではまず撮影できない。)
さてそういうわけで、独りぼっちではないことに安心できたわけですが、
ではなぜこの時期道路を一生懸命横切っているんだろう??
それはどうも、冬に備え越冬できる場所を求めてうろうろしているとのことらしいのです。
で、そういう場所は落ち葉の下などとたいてい決まっているものだから、
結局は皆そういう場所に集まって、集団で冬を越すことになるのだろうか?
こりゃあいよいよ独りじゃないね♪
こうなると、嬉しくなってつい歌ってしまいます。
天地真理 ひとりじゃないの
「独りじゃないって~♪素敵なことね~♪」ヽ(^∀^)ノ
でも、うちらの近所だと、街中で落ち葉なんてあまり積もらないうえに、
ほとんどの毛虫は、落ち葉どころか草木の無い建物に向かってズンズン進んでいくもんだから、
「おいおい、その先行ってもしゃあないで…」
と、ついつまんで、近場の空き地に置いて置くのです。
「あ!葉っぱ!」
まあ、どっちかというと害虫なんですが、私はこの虫のファンなのですよ。
ちなみにかって桜の葉などをを食べつくした、「アメリカシロヒトリ」とは別種なのでご安心を。
(=^^=)ゞ
*おまけ*
ちなみにこの虫は、驚くことにその年の冬の長期予報をズバリ言い当てるらしいのです。
背中にまっすぐ走る一本の筋が太いと厳冬、細いと暖冬。
過去の観察結果から、結構正確だそうですよ。
だとすると、先ほど見た子の背中から考えると、この冬は暖冬になるのかな?
また、体内には毒を持つため、あの派手な姿は一種の警戒色で、
その存在を捕食者に強く印象付け、食べられるのを避けるための手段のようです。
そしてまた、その毒は幼虫時代に食べた葉っぱに含まれる各種のアルカロイドに起因し、
驚くことに、ハエなどに寄生されると、より毒性の高い葉を好んで食べるようになり、
結果、体内に寄生した卵や幼虫をその毒性で退治することもできるのだとか!
まさに、自分でくする(虫下し)を処方し服用しているわけだ!
でもそういうのって、いったいいつどうして思いつくのか??
いや~、ほんと、
生き物って不思議で、すごくて、素晴らしい!
一方我が家の黒毛虫は…
「ただいま絶賛モッサモサ中~♪」
いい加減カットせねば!