「こんにちは。病院前から以蔵です。」
というわけで、今朝は出勤前に以蔵を連れて病院へ。
というのも…
昨夕仕事を終え、いつも通り帰宅すると、
相も変わらず皆そろってにぎやかなお出迎え。
そこで、皆をなだめつつ、まずはおトイレの処理などをしていると、
血ぃ?!
いったい誰の??
そこで順番に見ていくと、え?!以蔵!
そして以蔵のいつもの寝床を見てみると、
白いカドラーが真っ赤な血に染まっているではないですか!
そこで、大慌てで以蔵の状態を確認すると、
顔面の右側が血まみれ!!!
これはやばい!
というのも、この子は血液が固まりにくいため、
いったん出血するとなかなか止まらない
という恐ろしい体質なのです!
おかげで過去に何度か生死の境をさまよい、
そのつど5日間連続で輸血し乗り切ったりしたほど。
(「以蔵の帰宅」、 「一昨日から今日までの以蔵」参照)
そんなわけだから、私はもう顔面蒼白で冷静にパニック状態!
(「あかん、今かなりパニクっている。」と、冷静に分かる状態)
ですので、そんな状態のままで傷口の状態を確認などできないので、
まずは以蔵を連れてそのまま獣医さんまで!
そして先生に診ていただくも、かなりの出血にもかかわらず傷口がなかなか見つからない。
そこで、毛刈りをし、軽く血を洗い流してみたところ、
顔面右側を中心に約8か所の傷を発見!
恐らく、わんこ同士のけんかによるもので、
目の見えない以蔵はそのとばっちりを受け咬まれたのではないかと思われます。
出血画像のため、血に弱い方はどうぞスルーを。
【以蔵の出血画像】
幸い眼球は無傷でした。
ですが、そのほとんどの傷は軽いひっかき傷ですでに出血は止まっている。
そこで、もう一度じっくり見てみると…
ここや!
右耳の付け根に小さな傷があり、そこからじわじわと血がにじみ続けている。
「普通、この程度の傷なら数分で血が止まるのですけれどね…。」
そう、普通なら大したことない傷でも、以蔵の場合は一大事。
出血が止まらないため、止血をせねばいつまでだらだら流れ続けるのです。
そして、各傷口に薬を塗り、
耳については、綿花での圧迫止血を施してもらい無事帰宅。
「念のため飲み薬ももらいました♪」
と、これでやれやれ一安心。
そう思いながら帰宅し、血だらけのカドラーや血の飛び散った床などをきれいに掃除し、
以蔵には新しいカドラーを用意し、寝かしつけて1時間少し。
ふと寝ている以蔵を見てみると…
またもや血だらけ~~~!!!
やはり、以蔵の出血は一筋縄ではいかなかった!
いったん止まったかに見えた傷口から、またじわじわと血が出続けていたのです。
そこで大慌てで病院へ連絡しようとするも、あいにくすでに時間外なので、
先生の自宅にお電話し何とか診ていただけることに。
そんなわけで、再度以蔵を抱きかかえ大急ぎで病院へ走る!
今度は強制的に止血するため、傷口を焼くことに。
まずは薬品(塩化第二鉄)で。
これは痛みを伴うため、以蔵の体をしっかり固定せねばならないのですが、
病院では看護婦さんがすでに帰宅されていて、代わりに私がその役目を。
普通ならこの薬品を塗布すれば傷口がつぶれ出血も収まるのですが、
以蔵の場合は、数回繰り返しても、なかなか収まらない。
そこで、電気メスで焼くか、それでもだめならば縫い合わせようということになり、
まずは以蔵に麻酔をかけました。
徐々に力の抜けていく以蔵を見るのは大変恐ろしかったのですが、
途中先生が、
「ん?呼吸止まってないかな?」
とおっしゃったときは、もう完全に血が引きパニックに!
(原因はどうも、私が麻酔のマスクを押し付けすぎていたから)
ですが、幸いそののちのマッサージですぐに呼吸は戻り、
続く電気メスの処置で出血も無事収まりました。
そういうわけで、以蔵はほっと一安心の状態ですが、
私は以蔵が無事麻酔から覚めるか不安でいっぱいいっぱい!
それだけに、麻酔から覚めた以蔵がいつも通り私の方を向き、
そして顔を舐めてくれた時はもう、安心してどっと力が抜けました。
とはいえ、強制的に出血を止めているだけで内部はまだ相変わらずなので、
患部を安静にさせるため、ガーゼで保持し耳をテープで固定しました。
これだと、首を振っても患部に遠心力がかからない。
そんなわけで、以蔵と無事帰宅でき、
そしてあの子がいつも通りの動きを見せてくれた時には、
一気に緊張がゆるみ、私は思わず泣き出してしまいました。
とはいえ、その後安静にせねばすべてが元の木阿弥なので、
寝るまで、寝てから、そして今朝と文字通り腫れ物に触る思いで以蔵に接し、
今朝再度先生に診ていただきに行ったというわけなのです。
幸い今朝には出血はきれいに止まっていましたが、
恐らく軟骨を傷つけている可能性があるだろうとのことで、
もう一日耳は固定したまま安静に過ごさせることに。
また、ほかの子のけんかに巻き込まれては大変なので、
以蔵だけを別の階に置いてみるも、寂しがり大暴れをするため…
結局は、ただいま私の膝の上。
明日もう一度診ていただいて、
それで大丈夫そうなら、この耳のテープも外せるとのことでした。
はやくでなくてもいいから、確実に治れ!治れ!