もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

以蔵の出血

2013-05-10 16:22:25 | イゾー(以蔵)
前回お話ししましたように、去勢手術を行った以蔵は自分で傷口を開き出血させてしまいました。
ですので翌日念のため獣医さんへ連れて行き包帯を解いてみると、困ったことにまだ出血が!
手術前の血液検査では問題ないと思われていたのですが、やはり血小板減少症の影響か依然血が止まりにくい状況にあるようです。
とはいえ大量に出血しているわけではないので、心配ないだろうと聞きほっと一安心。
しかし、念のため止血剤を打ち、ガーゼで圧迫止血を試み帰宅しました。

そしてその日の夜中(というか明け方)に再び出血!
今度は包帯を赤く染め、布団にも大きな血の跡が!そうなるとこちらはもうパニック!
だから、ただでさえ寝ぼけて判断のつき難い頭がいよいよ混乱。

「え?!どうする?朝まで待つ? それとも今獣医さんに起きてもらう?!」

結局奥さんに促され、車で夜間救急センターへ向かいました。

でもこういう時、私は本当にダメですね。
頭は回らない、身体も反応が鈍い。
だからこそ、くれぐれも運転ミスをしないように、いつも以上に安全運転。
普段なら鼻歌歌いながら片手でビュ~ンと飛ばしていける道も、
ガラガラに空いているにもかかわらず、ほぼ法定速度!
しかも、両手でハンドルをしかと握り、ひたすら前を直視!
気が付けば、交差点で「右よし!左よし!」と独り言まで発してました。
いやほんと、冗談でなく、それこそ自動人形みたいなぎこちなさでした。
今思うと、その時は以蔵の状態を考える怖さをそれで紛らせていたんだと思います。
われながら、本当にメンタルが弱い…

そんなこんなで、なんとか救急センターに着き、以蔵を先生に渡した後は、
頭の中をよからぬ考えばかりが浮かぶので、ひたすら待合いのテレビ画面を見つめていました。

数分後名前を呼ばれ病室に入ると、包帯の代わりにおしめをはいた以蔵が嬉しそうにこちらに向かってしっぽを振っていました。
診察の結果、大きな出血は見られないものの、傷口からじわじわと血が滲み続けているので、
今すぐどうこうはならないが、早急にいつもの獣医さんで診てもらうようにとのことでした。
そして、ガーゼとフィルムで止血処理してもらいそのまま帰宅。



その後、獣医さんが開くのを待ちすぐに飛び込みましたが、そのときにはもうさきほどのフィルムがはがれてしまうほどの出血。
そこで、再度止血剤の注射と飲み薬を処方してもらい、今後の方針を相談。
先生の過去の経験から、このような場合最も効果が期待できるのは輸血とのこと。
そこで半日様子を見て、薬の効果が見られなかった場合は即輸血をすることにしました。
とはいうものの、血を分けてもらえる健康な、そして体格の良い子がいるだろうか…?

ん?

いたっ!


チップちゃん!

万が一の場合は、以蔵を助けてやってな!

「いいよ~♪ぺろり♪」
(実は普段から以蔵とチップは結構仲良しなのです。)

そして仕事どころではない時間を過ごし、やっと夕方になりました。
タイミング悪く降り出した雨の中、以蔵といっしょに獣医さんに向かいます。

「どうか、血が止まっていますように!」

しかし、どう見ても真っ赤な血がすでにガーゼを通り越して包帯を赤く染めております。
そして診ていただくと、やはり出血は相変わらず。
そういうわけで、急いで帰宅し、チップを連れて再度病院へ。
お出かけだと勘違いし大喜びのチップには悪いけれど、到着するなり即採血。
ですが、これで一安心というわけにはいなかったのです。
輸血の前にはまず血液の適合性をチェックしなければ!
万が一合わなかった場合は、ショックを起こして大変なことになってしまうから、
大急ぎでほかの子を探さねば、だれかおったけっ…?
Y家のきんちゃん? I家のだれか? それとも近所のぽんた?
頭の中でいろいろ知りあいのわんこの姿を思い浮かべながら、
顕微鏡をのぞき込む先生の後姿を固唾を飲んで見守ります。

「よっしゃ、これならいけるやろ!」

だから、先生がそうおっしゃったっときは心底ほっとしました。

そういうわけで、即輸血開始!
チップからもらった血は25㏄、それを数倍に薄めながら入れていくのですが、
以蔵の体重が5キロ前後なのでこれは結構多め。
体重が60キロの私に置き換えると400㏄前後の輸血量となります。
だから焦らずゆっくりゆっくりと入れていきます。
でも以蔵にはそんなことが解らないので、点滴の針やチューブ、そして私に押さえつけられ動けないのが我慢できず暴れようともがきます。
でもここで暴れて血が漏れだしたらそれこそ一大事!
文字通り輸血の一滴は血の一滴!貴重なそれは一滴たりとも無駄にできませんから!
(でも実は、最初に暴れて針を一度抜き、その後もチューブを抜きあたりに血飛ばして私を青ざめさせました。)

そういうわけで、時間にしておよそ1時間半。
無事輸血が終わり、その時には私も以蔵も疲れ果ててしまっておりました。
(ですので、実はその間奥さんが私にメールを送っていたのですが、
私はそれに応じられず、奥さんはそれが以蔵の一大事と思い込み、
「以蔵が死んじゃった…」と完全に落ち込んでしまっていたとのことでした。)

さあ、あとはもうチップの血の力にかけるのみ!

そして帰宅後注意深く以蔵の様子を見ていましたが、心配していた輸血の副作用も見られなく、むしろハイで元気!
そして頑張ってくれたチップちゃんにと用意したお肉の香りで興奮してか、食欲も旺盛でいつも以上に食べる食べる!
これはもしや効果が出てきてくれている?
そう思いながら、気になる傷口をのぞき込むと、包帯もガーゼも白いままで血のにじみは見られない!
実は、先ほどの輸血していたたった1時間半の間でも、包帯ににじんでくるほどの出血があっただけに、
その後数時間たってもこの状態ならば、血は止まっているのではないか?
そう期待しつつ、その後もことあるごとに包帯をチェック。
うむ、白いまま!
あげくになんと寝室では、以蔵は久々に私でヘイホーダンスをしようとするほどの元気さ!
(むろん、あわててやめさせましたが。)
これは期待していいんではないか?

そして一夜明けた今朝、白い包帯のまま再び獣医さんへ。

すると、腫れはあるものの血は見事に止まっておりました。
ここで私も先生も看護婦さんも、ほっと一息の大喜び!
そして、良かったよかったと喜ぶ私に先生が、

「過去に血小板減少症であったとのお話だったので、
事前検査で正常を確認してからの手術だったのに、こんなこともあるんですね。
本当にこういう子は初めてです…
今後何かの手術をする場合は、本当に直前の血液検査が必要ですね。」

本当に生き物の体って不思議ですね。
ほんの10日ほどの間に、ここまで状態が変化していくとは…。

そしてまた「ですので、避妊手術以外のお代金はいただけません。」と、止血やもろもろの費用は負担してくださいました。


そういうわけで、ハラハラドキドキ、時にかなり落ち込むほどの三日間でしたが、
只今以蔵は気持ちよさげに寝ております。
だから、私たちも今晩は久々に安心してゆっくり眠れそうです。



以蔵君本当によく頑張ってます。
そして、チップちゃん本当にありがとう。
あんたのおかげで以蔵はもとどおりになれそうです。
これで本当に血を分けた姉弟(兄妹?)やね♪

「うん♪」
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