軌道エレベーター派

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第5回宇宙エレベーターチャレンジ(SPEC2013)開催中

2013-08-09 22:16:59 | ニュース

 一般社団法人「宇宙エレベーター協会(JSEA)」(大野修一会長)が主催する、軌道エレベーターの技術競技大会「宇宙エレベーターチャレンジ」(SPEC2013)が、7日から静岡県富士宮市で始まった。
 5回目となる今年は欧州で開かれている同様の競技大会 "EUSPEC" にあわせ、大会名を昨年までの「宇宙エレベーター技術競技会」(JSETEC)から、SPEC(Space Elevator Challenge)に変更。競技形式は従来と同様、ロープ式とベルト式の2種類のテザーをバルーンから垂下し、参加チームが自作したクライマーを昇降させて性能を競う。
 今年は17チームが参加を予定しており、9日は10チーム以上が高度約200mの競技にトライ。中には機体が発火するなどのトラブルもあったが、風の影響やバルーンの破裂などでたびたび中断して競技内容の未消化が目立った昨年に比べ、おおむね順調に推移しているという。
 最終日の10日は、200m級とは別の大型バルーンを使用し、高度600m以上の競技環境をつくる予定で、条件が良ければキロメートル単位の高度を目指すとしている。また今年は高度・速度などを記録する検出装置を協会側で新たに製作して各機共通で搭載し、記録を詳細に検証する。結果がまとまるのは大会終了後になる見通し。このほか、一般でも参加可能な見学会も開かれ、会場を訪れた多数の参加者たちがクライマーを観察したり、軌道エレベーターの原理などについて興味深そうに質問したりする姿が見られた。
 同大会はJSEA設立翌年の2009年から開催しており、年々バルーンの高度を上げて行くことを目指している。(軌道エレベーター派 2013/8/9)
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