巨大地震を体験出来る世代は?

2013-04-08 09:46:21 | タナカ君的日常
 この所、NHKの特集番組「メガクエーク」の放映が有る時は見ているが、昨晩のトピックスは「活断層」だった。 そこで紹介されていたのが関東地域では「立川断層帯」なにやら南の端が立川市でそこから北に向かって埼玉県に伸びているそうだ。 昔だったらこの地域、桑畑や茶畑、雑木林が広がっていて、 乾燥した冷たい季節風の吹く時期には朦々と茶色い砂塵が巻き起こる場所だったから、 地震で地面が少々ずれたって被害の程度はしれていたはず。 しかし今じゃ東京近郊の住宅地、 はては工場団地などが広がる地域に変身していて、 高架のモノレール路線もあったりする。 それに反比例して砂塵を巻き上げる元だった農地の比率はとても小さくなっている。 まあその断層帯の冠名を付けられた立川付近に住んでいる僕はと言えば「巨大地震君、来るならきてよ、待ってるからさ・・・」の気分ですけど。

 番組の中の地震の研究者は過去の地震の痕跡を調べたり、 地震波を収集して地下の様子をグラフィック表示して見せているのがせいぜいのところ。 地中に何か仕掛けして、巨大地震の元になる地殻の歪を小さい内に解消出来する研究なんて面白そうだけど、 そんな事やっている人はいないのかな?

 今の研究の進み方や地震発生メカニズムの知見を見聞きするにつけ、 天気予報並に「明日の午前中に発生する地震は震度5強」そんな見込みはまず無さそう。 もし予知出来る様になった場合、社会全体はどんな対応を取る事にするのか? 巨大地震の発生が見込まれた場合に備えて、 家庭では直火を使った調理を控えたり、 食料品の備蓄を行うのか? 震災予定地域から外部への避難が想定されるとして、震災発生時に交通規制を掛ける事になっている幹線道路の通行規制はどうするのか? 翌日の学校は休校にするのか? 新幹線の脱線事故を防ぐためにはスピードを時速を何km以下に規制したら安全を確保できるのか? こんな風に精度良く地震予知が出来るとした場合に備えて準備して置くべき行動基準は多々ありますが、 そんな時代はなかなか来ないだろうから、 何も準備することはないかな。


 ところで今年四月にネクタイもどきの付いたスーツ姿で保育園の入園式に臨んだ孫は1歳10ケ月。 なんだか小学校の入学式とタイトル付けても似合いそうな顔つきになり始めた。 彼が成長するぶん、僕は年老いて、 普通に考えると10年もすればこの世とおさらば。 その間に巨大地震を体験出来るか? 冥土の土産に体験したい気持ちは強い。 これから80年近く生きるであろう孫の世代ならそれを体験出来るのか? そんな馬鹿げた事を考えてみたりしている。
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