家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「シリアナ」・・・(163)

2006-11-11 02:01:19 | Weblog
「シリアナ」SYRIANA
監督:スティーヴン・ギャガン
出演:ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アマンダ・ピート、クリス・クーパー 、ジェフリー・ライト、クリストファー・プラマー 、ウィリアム・ハート、他
2005年・アメリカ・128分<レンタル>

<STORY>
改革に意欲的な王子ナシールが王位継承権を持つ中東のとある小国。長年危険な諜報活動に従事してきたCIA工作員のボブ・バーンズは息子の大学進学を機に引退を決意する。そんなボブに最後の極秘指令が下される…。ワシントンの大手事務所で働く野心溢れる弁護士ベネットは、アメリカの巨大石油企業コネックス社が絡んだ大型合併を巡る調査を任される…。ジュネーブに暮らすエネルギーアナリストのブライアンは、ある不幸な出来事をきっかけに、ナシール王子の相談役に抜擢される…。ナシールの国に出稼ぎに来てコネックス社の油田で働いていたパキスタン人青年ワシームは、突然の解雇に遭い、路頭に迷う…。まるで繋がりを持たないはずの彼らの運命は、容易に見通すことのできない一つの巨大なシステムの中に深く組み込まれていく...

すいません。私の頭ではちょっと理解できませんでした(笑)
いい年して恥ずかしいんですけど昔から社会科は苦手で(笑)世界情勢とかよくわからないんですよね~...

とりあえず「石油利権」に群がり翻弄される人々を描いた群像劇です。
ドロドロとした人間たちとは裏腹に、物語はすごく静かで淡々と進みます。

正直言ってエンターテイメント色も薄いですし、特に見せ場があるわけでもありません。
社会派サスペンスが好きな方は楽しめるかもしれませんが、私は疲れました(笑)

「ミュンヘン」・・・(162)

2006-11-08 19:46:54 | Weblog
「ミュンヘン」MUNICH
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、キアラン・ハインズ、マチュー・カソヴィッツ、他
2005年・アメリカ・164分<レンタル>

<STORY>
1972年のミュンヘン五輪。パレスチナ人ゲリラが11人のイスラエル選手を人質にとる。結局、人質は全員死亡。その後、イスラエル側による報復作戦がとられ、暗殺グループとして組織された5人の工作員が、事件に関与したとされるパレスチナの重要人物を標的に、ヨーロッパ各国で暗躍。次々と彼らを暗殺していく...

DVDの冒頭に監督からのメッセージが収録されているのですが、それを観て
「あ~そういえばこれってスピルバーグの作品やったなぁ~」と思いました(笑)
私が子供の頃ってスピルバーグ監督作品ってそれだけで看板になっていたものですが
もう今やそういう時代ではなくなってきてますね...

とりあえずこの作品暗くて重いです。
私は世代的にこの事件の事は知りませんが、基本的に事実に基づいた作品だそうです。

テロに対する報復殺人の話なんですけど、暗殺部隊のリーダーが報復とはいえ殺人を重ねることに疑問をもち始め、そんな中、報復に対する報復で仲間が殺されていきます。
いわゆる社会派ドラマでエンターテイメント性はあまり無いですね...

報復は報復を、血は血を呼ぶことの虚しさ...スピルバーグは多分そういうメッセージを込めてこの作品を撮ったのだと思います。

暗くて重くて長くてしかも決して娯楽作品とは呼べません。
それでいて殺人シーンはリアルで凄惨です。
お薦めはしませんが、興味のある方がいればご覧になってください。

「デスノート 前編」・・・(161)

2006-11-06 20:13:24 | Weblog
「デスノート 前編」DEATH NOTE
監督:金子修介
出演:藤原竜也、松山ケンイチ、香椎由宇、戸田恵梨香、他
2006年・日本・126分<テレビ放映>

<STORY>
名門大学に通い、将来の警視総監を嘱望される天才・夜神月(ライト)。彼は偶然手に入れた、名前を書かれた人は死んでしまうノート“デスノート”を使い、法で裁かれない犯罪者を次々と殺していく。その目的は犯罪のない理想社会の実現だ。一方ICPOは犯罪者の大量死を殺人事件と考え捜査を開始。世界中の迷宮入り事件を解決してきた謎の探偵・Lを捜査に送り込んできた。そして月とL、2人の天才による壮絶な戦いが始まるのだった...

大ヒットコミック「デスノート」の実写映画化作品。

まず...後編「デスノート the Last name」の公開にあわせてとはいえ、劇場公開から4ケ月くらいでテレビ放映っていうのは異例のことじゃないですかね?私はてっきり後編公開までにDVD発売だと思っていたので驚きました。
まぁ当然といえば当然ですが、視聴率も良かったようですし、後編も滑り出し好調のようです。

私は原作にかなりハマッたのであまり期待せずに観ました...コミック12巻分のストーリーを4時間くらいでは描ききれないだろうということがありましたので。

後編とあわせて1本の作品だとは思いますが、とりあえず前編のみを観た感想を...
細かいことを言い出すとキリがないですが、特に気になったのは月が「殺人鬼」的な描かれ方をしている点ですね。
原作では、正義を行使していく上で暴走してしまったけど、必ずしも悪ではない曖昧な感じになっています...それが原作のラストに繋がっているわけですが...
劇場版は悪人を殺すためには手段を選ばない「正義の仮面を被った殺人鬼」ですよね...劇場版のラストは原作にはないシーンですが、あれで完全に”悪”として認識されてしまったのではないでしょうか?

あとは瀬戸朝香がミスキャストだとか(笑)こまかいことは色々ありますけど...”デスノート”という設定を使った別作品と見るのが正しい見かたかもしれませんね~
とにかく最終判断は後編を観てからということで...

「マインドハンター」・・・(160)

2006-11-02 00:17:34 | Weblog
「マインドハンター」MINDHUNTERS
監督:レニー・ハーリン
出演:LLクールJ、ジョニー・リー・ミラー、キャサリン・モリス、ヴァル・キルマー、クリスチャン・スレイター、他
2005年・アメリカ・101分<レンタル>

<STORY>
FBIの心理分析官を目指す、7人の訓練生。彼らが教官に連れてこられたのは、ノースカロライナ沖の無人島だった。軍の特殊訓練施設で、教官が仕組んだ連続殺人犯をプロファイリングし、犯人を暴くのが最終試験なのだ。翌朝、さっそく捜査のシミュレーションが開始された矢先、第一の罠にハマッた仲間が無残にも殺されてしまう。訓練生たちは状況を受け入れられずパニックに陥るが、犯人は次の殺人予告まで残していた...

監督が「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」のレニー・ハーリンだけに、まぁそこそこだろうと思ってたんですけど(笑)...これ面白いです!

ストーリーはシンプルで、特殊訓練施設のある無人島でFBI訓練生が殺されてゆく、
犯人は誰か?動機は?...というサスペンス・ミステリーです。
で、謎解きの要素が大きい上に冒頭から仕掛けだらけなので何も書けないんですけど...(笑)一つ言えるのはDVDのパッケージはちょっとミスリード(詐欺?)だなぁ~とは思いますね。

一応謎解きのヒントもありますし、なるほど~という感じではありますが、ちょっとラストが拍子抜けというか尻すぼみというか残念感はありますね。ツッコミを入れたいところもありますし...まぁ犯人がわかるまではかなり面白いんでこれはしょうがないかなぁとは思いますけどね...最初から最後まで完璧なサスペンスはなかなか無いですから。

とにかく観て損はない、なかなか面白いサスペンスだと思います。