家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ミュンヘン」・・・(162)

2006-11-08 19:46:54 | Weblog
「ミュンヘン」MUNICH
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、キアラン・ハインズ、マチュー・カソヴィッツ、他
2005年・アメリカ・164分<レンタル>

<STORY>
1972年のミュンヘン五輪。パレスチナ人ゲリラが11人のイスラエル選手を人質にとる。結局、人質は全員死亡。その後、イスラエル側による報復作戦がとられ、暗殺グループとして組織された5人の工作員が、事件に関与したとされるパレスチナの重要人物を標的に、ヨーロッパ各国で暗躍。次々と彼らを暗殺していく...

DVDの冒頭に監督からのメッセージが収録されているのですが、それを観て
「あ~そういえばこれってスピルバーグの作品やったなぁ~」と思いました(笑)
私が子供の頃ってスピルバーグ監督作品ってそれだけで看板になっていたものですが
もう今やそういう時代ではなくなってきてますね...

とりあえずこの作品暗くて重いです。
私は世代的にこの事件の事は知りませんが、基本的に事実に基づいた作品だそうです。

テロに対する報復殺人の話なんですけど、暗殺部隊のリーダーが報復とはいえ殺人を重ねることに疑問をもち始め、そんな中、報復に対する報復で仲間が殺されていきます。
いわゆる社会派ドラマでエンターテイメント性はあまり無いですね...

報復は報復を、血は血を呼ぶことの虚しさ...スピルバーグは多分そういうメッセージを込めてこの作品を撮ったのだと思います。

暗くて重くて長くてしかも決して娯楽作品とは呼べません。
それでいて殺人シーンはリアルで凄惨です。
お薦めはしませんが、興味のある方がいればご覧になってください。