ここ最近、我が家ではモルモットを飼っている。詳細は省くが、我が家4代目モルモットは生後2ヶ月でやってきたオス、5代目は「2年飼っていたけどアレルギーになってしまったので手放す」という人からもらったメス。モルモットは早い個体で生後6週間ぐらいから生殖能力を有するということも、メスは9ヶ月を過ぎると高齢出産になって難産になりやすいということも知らぬまま、オスが赤ちゃんだから平気かなと思って一緒に飼っていたら、メスが妊娠した。
もちろんすぐに気づくわけもなく、ある日ふと、「もしかしてメス、太った?」と思って体重を量ってみたら、実に300グラムの増量。日々めきめきと成長してすでにメスの通常体重の1.5倍ぐらいに大きくなっていたオスの増量っぷりに隠れて、メスも増量していることに気づかなかった・・・
慌てていろいろ調べ、とりあえずオスは手放す。妊娠自体は想定内で、どちらかというと嬉しかったのだが、9ヶ月を過ぎると高齢出産という情報は初耳で、うっかりしていた。そして、調べても調べても「モルモットのメスは9ヶ月ぐらいまでに初産を済ませないと、骨盤が癒着して難産になる」という意味の情報ばかりが出てきて、非常に不安になる。
モルモットの妊娠期間は意外に長く、そのために元々難産になりやすいとも書いてある。某サイトによると「予定日は胎動が感じられてから大体10日後」・・・って、5月の頭には抱っこした時に胎動を感じたのに、いつまで経っても一向に生まれる気配がない・・・
ちなみに、妊娠メスモルはできるだけそっとしておけ、ということもよく書いてあるが、うちの5代目モルは歴代モルの中でも一番人なつっこい。妊娠してからも変わらず、抱っこもOKだし、私の顔を見ると向こうから寄ってくるような、それはもうとんでもなく可愛い子なのである。
それが、高齢出産で危ないなんて、もう心配で心配でたまらない。日本語英語とも、モルモットの出産に関するサイトはすべて読み尽くしたのではないかと思うほど、(良い)情報を求めて検索しまくる日々。朝起きたら死んでいるのではないかと不安で、朝は無意味に早く目覚めるし、夜寝る前には毎晩「これが最後になるかも」と悲壮な覚悟でカゴを覗く。それはもう、相当なストレスが続いた。私にもらわれさえ、しなければ、一生妊娠なんかせずに長生きできたかもしれないのに・・・とまで考えて、重い腹を引きずりながら無邪気に(?)寄ってくる姿が不憫でならず、心の中で謝りながらいつまでも背中をなでていたこともあった。
もちろん獣医に行くことも考えはした。しかし、モルモットの帝王切開はそれ自体が非常にリスクが高く、母子ともに生き残る確率は非常に低いらしい。さらにアメリカの獣医なんて行ったら、一体どれだけぼったくられることか。某掲示板(@アメリカ)の書き込みによると、獣医によっては1000ドル近く取られる上に、母モルの生存率は10%、子モルの生存率でも50%だとか。それじゃ、高い金払って殺されに(安楽死しに?)行くようなものじゃないか。臨月の母モルを病院に連れて行くだけでもかなりのストレスになるらしいし、それで生存率10%なんて・・・。じっと見守ることに耐えかねて獣医に行きたい衝動に駆られた時期もあったものの、いろいろ調べた結果、やっぱり却下! そのぐらいなら、私がこの手で看取ってやる!!!(いざとなったら=母モルが死んでも胎児がまだ動いているような場面に遭遇したら、私が自分で帝王切開したる!ぐらいの覚悟でした、ハイ)
そうこうするうちに、「もう生まれてもおかしくない」と(自己流ながら)感じた日からかれこれ3週間。いい加減、緊張の糸もゆるゆる緩み、一段とぱんぱんに膨れていく母モルのお腹を、ただひたすら「どうなっちゃうんだろうか・・・???」と眺めるのみ。
そう、この「結局、どうなっちゃうのか」を求めて、数限りないモルモット関連のサイトをさまよったのだが、答えはどこにもなかったのである。どこもモルモットの高齢出産は「難産になりやすい」「母モルも子モルも危ない」と書いてあるだけで、どのぐらいの確率で危ないのか、中にはちゃんと生まれる場合もあるのか、危ないって結局どうなるのか(死産か、あるいは妊娠したまま母子とも死んじゃうのか、など)、知りたいことがどこにも書いていなかった。だから私が、同じような状況の人(数は少ないと思うケド)が検索してたどり着いた場合のためにこうして書いているわけである。
結果、ちゃんと生まれましたよ! 最低でも2年以上は生きていると思われ、おそらくは出産の経験もないであろうメスモルモットから、無事に3匹の赤ちゃんが生まれました! 妊娠中、毎日モルのお腹に両手を当ててお祈りした甲斐があった!(関係ないとは思うけど)
それは3連休中日の夜8時頃。それまでにモルモット出産関係のYouTubeビデオもさんざん見ていた私には、そろそろだということがすぐに分かった。本当に長かったけど、やっと来たよ、陣痛。もしかしたらダメかもしれないけど、覚悟を決めて最後まで見守ろう!と、私も臨戦態勢(?)でカゴの横に待機。そしてついに、9時頃に赤ちゃんが出てきたことを確認。母モルはびっくりしたのか、ビデオで見たようなことを何もしないので、最後は私が母モルから赤ちゃんを引っ張り出し、赤ちゃんを包む薄い膜を取り除いてタオルで拭いてやる。あ~~~、良かった~~~~~!!!!! 赤ちゃん、生きてるよ、動いてるよ、無事に生まれたじゃん!!!
母モルのお腹を見ると、あと2匹は絶対にいそうなのだが、そこからが長かった。驚いたのか疲れたのか、床にはいつくばってしばし動かない母モル。約1時間半後にようやく2回目の陣痛、しかし今度は疲れたのか力み方も弱く、なかなか出て来ない。仕方ないから、赤ちゃんが3分の1ぐらい出たところから後はほぼ私が引っ張り出す(もちろん、ゆっくり丁寧に)。いったん赤ちゃんが出た後は、今度はビデオで見たように赤ちゃんを包む薄い膜を食べたり赤ちゃんをなめたりする母モルの姿に一安心。続く3匹目は勢いでいつの間にか生まれていた、という感じ。これで最後か?と見守っていたら、胎盤が出てきてもう胎児はいないことを知る。
ちなみに、赤ちゃんモルの体重は生まれた順に、130グラム、135グラム、120グラム。ネット情報によるとモルモットの赤ちゃんは通常80~130グラムで生まれてくるそうなので、まったくもって育ち過ぎである。どうりでお腹があり得ないぐらいパンパンだったわけだ。ただでさえ骨盤が開きにくい(と言われる)高齢出産なのに、あんなジャンボベイビーをちゃんと産んでくれて、本当に本当にお疲れ様でした!!!
翌朝は、今度は育児放棄していないかと心配になり、祝日だというのに結局6時前に起きてしまったのだが、ちゃんと赤ちゃんをなめてるしお乳もあげているようだし、よく分からないが口移しでも何か与えているようで、さらに安心。これでもう、モルが気になって早く目覚める日々ともおさらばである。
#いや~、本当に良かった良かった!!!&ハムスターサイズのモル赤ちゃん、かっわいぃ~~~!!!
もちろんすぐに気づくわけもなく、ある日ふと、「もしかしてメス、太った?」と思って体重を量ってみたら、実に300グラムの増量。日々めきめきと成長してすでにメスの通常体重の1.5倍ぐらいに大きくなっていたオスの増量っぷりに隠れて、メスも増量していることに気づかなかった・・・
慌てていろいろ調べ、とりあえずオスは手放す。妊娠自体は想定内で、どちらかというと嬉しかったのだが、9ヶ月を過ぎると高齢出産という情報は初耳で、うっかりしていた。そして、調べても調べても「モルモットのメスは9ヶ月ぐらいまでに初産を済ませないと、骨盤が癒着して難産になる」という意味の情報ばかりが出てきて、非常に不安になる。
モルモットの妊娠期間は意外に長く、そのために元々難産になりやすいとも書いてある。某サイトによると「予定日は胎動が感じられてから大体10日後」・・・って、5月の頭には抱っこした時に胎動を感じたのに、いつまで経っても一向に生まれる気配がない・・・
ちなみに、妊娠メスモルはできるだけそっとしておけ、ということもよく書いてあるが、うちの5代目モルは歴代モルの中でも一番人なつっこい。妊娠してからも変わらず、抱っこもOKだし、私の顔を見ると向こうから寄ってくるような、それはもうとんでもなく可愛い子なのである。
それが、高齢出産で危ないなんて、もう心配で心配でたまらない。日本語英語とも、モルモットの出産に関するサイトはすべて読み尽くしたのではないかと思うほど、(良い)情報を求めて検索しまくる日々。朝起きたら死んでいるのではないかと不安で、朝は無意味に早く目覚めるし、夜寝る前には毎晩「これが最後になるかも」と悲壮な覚悟でカゴを覗く。それはもう、相当なストレスが続いた。私にもらわれさえ、しなければ、一生妊娠なんかせずに長生きできたかもしれないのに・・・とまで考えて、重い腹を引きずりながら無邪気に(?)寄ってくる姿が不憫でならず、心の中で謝りながらいつまでも背中をなでていたこともあった。
もちろん獣医に行くことも考えはした。しかし、モルモットの帝王切開はそれ自体が非常にリスクが高く、母子ともに生き残る確率は非常に低いらしい。さらにアメリカの獣医なんて行ったら、一体どれだけぼったくられることか。某掲示板(@アメリカ)の書き込みによると、獣医によっては1000ドル近く取られる上に、母モルの生存率は10%、子モルの生存率でも50%だとか。それじゃ、高い金払って殺されに(安楽死しに?)行くようなものじゃないか。臨月の母モルを病院に連れて行くだけでもかなりのストレスになるらしいし、それで生存率10%なんて・・・。じっと見守ることに耐えかねて獣医に行きたい衝動に駆られた時期もあったものの、いろいろ調べた結果、やっぱり却下! そのぐらいなら、私がこの手で看取ってやる!!!(いざとなったら=母モルが死んでも胎児がまだ動いているような場面に遭遇したら、私が自分で帝王切開したる!ぐらいの覚悟でした、ハイ)
そうこうするうちに、「もう生まれてもおかしくない」と(自己流ながら)感じた日からかれこれ3週間。いい加減、緊張の糸もゆるゆる緩み、一段とぱんぱんに膨れていく母モルのお腹を、ただひたすら「どうなっちゃうんだろうか・・・???」と眺めるのみ。
そう、この「結局、どうなっちゃうのか」を求めて、数限りないモルモット関連のサイトをさまよったのだが、答えはどこにもなかったのである。どこもモルモットの高齢出産は「難産になりやすい」「母モルも子モルも危ない」と書いてあるだけで、どのぐらいの確率で危ないのか、中にはちゃんと生まれる場合もあるのか、危ないって結局どうなるのか(死産か、あるいは妊娠したまま母子とも死んじゃうのか、など)、知りたいことがどこにも書いていなかった。だから私が、同じような状況の人(数は少ないと思うケド)が検索してたどり着いた場合のためにこうして書いているわけである。
結果、ちゃんと生まれましたよ! 最低でも2年以上は生きていると思われ、おそらくは出産の経験もないであろうメスモルモットから、無事に3匹の赤ちゃんが生まれました! 妊娠中、毎日モルのお腹に両手を当ててお祈りした甲斐があった!(関係ないとは思うけど)
それは3連休中日の夜8時頃。それまでにモルモット出産関係のYouTubeビデオもさんざん見ていた私には、そろそろだということがすぐに分かった。本当に長かったけど、やっと来たよ、陣痛。もしかしたらダメかもしれないけど、覚悟を決めて最後まで見守ろう!と、私も臨戦態勢(?)でカゴの横に待機。そしてついに、9時頃に赤ちゃんが出てきたことを確認。母モルはびっくりしたのか、ビデオで見たようなことを何もしないので、最後は私が母モルから赤ちゃんを引っ張り出し、赤ちゃんを包む薄い膜を取り除いてタオルで拭いてやる。あ~~~、良かった~~~~~!!!!! 赤ちゃん、生きてるよ、動いてるよ、無事に生まれたじゃん!!!
母モルのお腹を見ると、あと2匹は絶対にいそうなのだが、そこからが長かった。驚いたのか疲れたのか、床にはいつくばってしばし動かない母モル。約1時間半後にようやく2回目の陣痛、しかし今度は疲れたのか力み方も弱く、なかなか出て来ない。仕方ないから、赤ちゃんが3分の1ぐらい出たところから後はほぼ私が引っ張り出す(もちろん、ゆっくり丁寧に)。いったん赤ちゃんが出た後は、今度はビデオで見たように赤ちゃんを包む薄い膜を食べたり赤ちゃんをなめたりする母モルの姿に一安心。続く3匹目は勢いでいつの間にか生まれていた、という感じ。これで最後か?と見守っていたら、胎盤が出てきてもう胎児はいないことを知る。
ちなみに、赤ちゃんモルの体重は生まれた順に、130グラム、135グラム、120グラム。ネット情報によるとモルモットの赤ちゃんは通常80~130グラムで生まれてくるそうなので、まったくもって育ち過ぎである。どうりでお腹があり得ないぐらいパンパンだったわけだ。ただでさえ骨盤が開きにくい(と言われる)高齢出産なのに、あんなジャンボベイビーをちゃんと産んでくれて、本当に本当にお疲れ様でした!!!
翌朝は、今度は育児放棄していないかと心配になり、祝日だというのに結局6時前に起きてしまったのだが、ちゃんと赤ちゃんをなめてるしお乳もあげているようだし、よく分からないが口移しでも何か与えているようで、さらに安心。これでもう、モルが気になって早く目覚める日々ともおさらばである。
#いや~、本当に良かった良かった!!!&ハムスターサイズのモル赤ちゃん、かっわいぃ~~~!!!