穴から覗くモル(本文とは関係ありません)
昨日は子どもの学校が休みで身動きが取れなかったので、今日、近所のシティバンクに行ってみた。シティバンクは以前、利用していて、あまりいい印象がないのだが、グーグルのレビューを見ると近隣のいくつかの銀行の中でシティバンクのこの支店は一番評価が高い。
もちろん、口座を開く前に、米国債のサイトに追加登録したい旨を説明したのだが、たまたま応対した銀行員は下っ端で経験も知識も少なくて、登録するために私の署名を「公証」しなければならないことを知らなかったようだ。
ちなみにアメリカの銀行は口座の残高が基準額を下回ると口座維持費を取られるのが一般的なので、普通の人は銀行口座を一つしか持っていないし、夫婦や親子は共同名義の銀行口座を一緒に使うのが当たり前だ。余程の金持ちでもない限り、一人ずつの口座や複数の口座のそれぞれの残高を基準額以上に維持するのは大変だし、複数の口座に維持費を払うのもバカバカしい。
一番シンプルな種類の口座では、口座維持費を取られない基準額(最低月平均残高)が1500ドルから3000ドルぐらいのことが多いのだが、シティバンクは実に、最低残高が3万ドルを下回ると口座維持費を取られるという。一番シンプルな種類の口座が、だ。いやなんかすごい高飛車な銀行だなぁというか、あまり一般個人を相手にしてないでしょ、とか思ったものの、どうせ半年後にはUSバンクを解約して一本化する予定だからまあいいか、と、了承し、USバンクから3万ドルをシティバンクに移して口座を開設した。
そしていざ、一番肝心な米財務省に提出する書類の「公証」となった段階で初めて、担当した銀行員は「メダリオン(公証印)が必要なの?」と驚き、それは(下っ端の)私にはできない、と言い出した。支店長に聞きに行き、しばし待たされた挙げ句、口座を開設してから半年以上経たないと、公証印は押せないと言いやがった!!!
はぁ~~~???
いやもう、思わず開いた口がふさがらなかったというか、呆れ果てて言葉を失ったというか、あまりの出来事に怒りすらわかず、ただただ脱力。担当した下っ端銀行員は逆ギレ気味に「もうこれ以上できることはないから」と私をとっとと追い返そうとする。
一体全体、何のために3万ドルも移して口座を開設したのか??? 怒る気力すら失せて、「そういえば今キャンペーン中で、3万ドルの残高を3ヶ月維持すれば500ドルもらえるって言ってたな。普通に3万ドル預金していても3ヶ月で500ドルの利息はつかないから、まあいいか」などと、現実逃避的なことを考える自分。
いやいや、現実逃避している場合ではない。慌てて次の銀行を探す。次の候補は、日本でもおなじみの(?)バンカメ。当初はここで口座を作ろうと思っていたのだが、グーグルのレビューがシティバンクの方が良かったのでシティに変更した。改めてバンカメのレビューを見ると、最近は良いレビューも多い。特に名指しで褒められていた銀行員の名前をメモ。
私も少しずつ進化して知識も増え、要領も良くなり(将来、何の役にも立たなさそうだけど)、今度はバンカメのサイトにアクセスして、明日の朝一に予約を入れることにする。そこで、褒められていた銀行員を指名し、さらに備考欄に訪問の目的と公証印が必要なことも書き込む。
そうしたらほどなくバンカメの指名した銀行員から電話がかかってきた。でもって、結論から言うとやはり口座を開設して6ヶ月経たないと公証はできないと言う。でもまあ、あらかじめ電話をもらったお陰で無駄足を運ばずに済んだし、対応も良かった。今回の公証云々とは関係なく、半年後(予定)にUSバンクを解約する暁には、この人に新しい口座開設を依頼しようかな、と思う。(無駄に開設したシティバンクの口座は、500ドルもらい次第、もちろん解約する)
・・・ってか、半年後はともかく、今現在、まさに八方ふさがりじゃん!!! マジで、どうしろっつぅ~~~の???
そもそも、米国債のサイト(TreasuryDirect)は一体全体なんの嫌がらせで利用者にこんなクソ面倒くさい作業を強いるのか?! どうやら解約する際にも、また銀行に行って署名を公証してもらわなければならないらしいが、なんで今時そんな前近代的な書類が必要なのか!!! 日本の「印鑑証明至上主義(?)」を彷彿とさせる。どこの国も、お役所がやることは前近代的でクソなのか・・・。
民間の金融機関のように、普通にオンラインで手続き完了させろよ!!! オンラインで米国債類を買うところまでは簡単にできるのに、「往きはよいよい」というか、解約や利息の支払い口座の登録を困難にして政府の支出を少しでも減らす作戦なのか???