左から二番目のモルのお尻の毛並みがフクロウの顔みたい(本文とは関係ありません)
前にも書いたことのある、通称「オバマケア」。オバマが大統領の時に国民皆保険を言い出して、まあ皆保険というアイデア自体はいいのだけれどアメリカには民間の保険しかないから(厳密には、障害者や高齢者向けに国の保険があるようだが、詳細は知らない)、全国民に民間の保険に入ることを義務づけて、未加入の人からは罰金を取る・・・という制度。
これが嫌で嫌でたまらなかった私は、オバマケアが撤廃されたことに関してだけはトランプが大統領になって良かったと喜んだ。
国民皆保険の何がそんなに嫌かって、アメリカの民間保険システムはぶっちゃけ理解不能なのに、その民間保険に無理矢理入らせるというのが心底嫌だ。せめて国がきっちり基準や料金を決めてくれるのならまだしも、民間の健康保険は保険料もまちまちだし、保険に加入する際には主治医を選ばなければならないとか、専門医にかかるにはまず主治医にかかって紹介状をもらわなければならないとか、保険に入っていてもいざ大病を患ったらそれは保険でカバーされないと言われたりとか、保険を持って医者にかかると何ヶ月も経って忘れた頃に治療費の請求書が送られてくるとか、とにかく本当に理解不能でふざけている。何かカバーされるかとか、免責額がいくらとか、すべてまちまちというか、担当者の胸先三寸というか、昔、保険対応を断った医者に保険会社からキックバックが渡されていたというひどいニュースすらあった(医者が患者に「その治療に保険は使えません、自費で払ってください」と言い、治療費の負担を免れた保険会社は喜んで医者に金を払った、という、とんでもないお話)。
そもそも自分も家族も、普段から医者なんか行かないし。子どもは時々、予防接種に行かされるけど、その程度。医者なんか大嫌いだ。もし行くことがあるとしたら、歯科とか眼科とか、アメリカの普通の保険では対象外(!)の科ぐらいである。確か歯科や眼科は、別に入らなければならないんだったか、追加料金が必要なんだったか・・・。
皆保険を強制するなら、最低でも全米のどこの医者にでも診てもらえるようにしてくれ!!!(美容整形とか、そういう特殊なのは除いていいけど)
とにかく本当に理解不能でまったくもって不要なアメリカの民間健康保険。手続きだって超面倒くさい。オバマケアが存在していた数年間、毎年秋に次の年のための面倒な手続きが必要で、まるで税務申告を年に2回やらされているような鬱陶しさだった(税務申告の時に健康保険についても申告するから、税務申告自体の手間も増えるしね)。でも放っておくと、次の年から保険料が滅茶苦茶高くなったりするから、毎年いちいち専用のサイトにアクセスして翌年のプランを選び直さなければならなかった。州が運営しているこのサイトがまた、実に分かりにくいし・・・(でも、そこから申し込まないと、保険料の補助を受けられない)
というわけで、やっとこの面倒から解放されて、2019年は健康保険なしに戻って清々していたというのに、ナント! 今度はカリフォルニア州の条例で、2020年から健康保険加入義務付け、未加入は罰金ということになったらしい・・・。
#最悪じゃ~~~
実のところ、そんなことになっているとはつい先週まで知らなかった。テレビのニュースで報道されていたのかもしれないが、ずっとニュースを見ているわけではないからたまたまその部分が放送された時に見ていなければそれまでである。ロサンゼルスにいくつかある日本語の無料雑誌や新聞にも、オバマケアの時には大きく記事になっていたくせに、今回の州の条例については書かれているのを見た記憶がない。
本当にたまたま、先週、車のラジオで流れた保険会社のコマーシャルの最後に聞いた「カリフォルニア州住民は健康保険に入る必要があります」といった内容の一言がひっかかった。その翌日、州が運営している保険申し込みサイトから届いたメールをじっくり読んでみて、びっくり仰天。今年から無保険罰金復活かよ!!! ってか、もう今年じゃん!!! よくよく読んだら、1月中に申し込めば罰金は免れるらしい。ギリギリセーフ!
と、あせっている時に日系スーパーでもらってきた日本語雑誌を開いてみたら、今年から健康保険加入義務化って載ってるし。それも複数の雑誌に・・・。そんなの去年のうちに載せてよ! って、私が見落としただけ??? ほぼ毎号読んでるハズなんだけどなぁ・・・。
なんにしても、クソ面倒くさくて不愉快! 健康保険なしで清々できたの、たったの一年だけかよ!
健康保険とまったく関係なくて、本当にどうでもいい話だけど、ドラマ「4分間のマリーゴールド」を見ていたら、薄化粧の菜々緒が伊藤あさひとよく似ていることに気付いてしまった・・・