3歳半のうちの娘が、テレビで盆踊りの様子を見て以来、盆踊りに行きたいと騒ぐようになった。ロサンゼルスの盆踊りなんて、いくつかあるのは知っているがしょぼいに決まっているので行ったことがない。しかしまあ娘が行きたいと言うのなら、試しに行ってみるか、期待はしないが屋台で普段と違う食べ物ぐらい食べられるかもしれない、ぐらいの気分で出かけることにした。行き先は、本当に偶然、盆踊りの案内ポスターを見かけただけの、ロサンゼルスはダウンタウン地区にある禅宗寺というお寺。
さてさてこれがまた、あんまりにもあんまりな体験であったのだ・・・。もちろん最初から期待はしていないし、狭かったり人が少なかったりの「しょぼい」という点では覚悟はできている。ポスターには開場11時、お盆サービス1時からとなっていた。「お盆サービス」がなんなのか知らないが、あまり早く行っても仕方がないことは予想がついたし、かと言って子どもが小さいのであまり遅くなりたくもないので2時頃に行ってみた。ここに限らず盆踊りに限らず、夏祭りでも桜祭りでも正月でも何でもロサンゼルスの(日本以外はどこも?)日系イベントなんて(しつこいけど)しょぼいに決まっているのでその点の説明は省く。どこでしゃべっているのか分からない主催者からの歓迎の言葉がひとしきりマイクから響いた後に、特設ステージと思われる舞台上に一人のお坊さんが登場した。正式に何と呼ぶのか知らないが、いわゆるお坊さんの着物を着て舞台中央に座禅で座り、ひとしきり着物の裾などを直した後、ぴたりと動きを止め、目も閉じるお坊さん。
こちらベンチに座ってかき氷や焼きイカなど食べながら何が始まるのかと見ていると、どこからともなく流れてくるジャズだかボサノバだかそんな感じのけだるい音楽。盆踊りにこれほど似合わない音楽もないだろう、単なる間つなぎにしてもソーラン節でもなんでも、もうちょっとふさわしい音楽があるだろ?!と思って見ていると、今度はどう見ても普段着のような長めのスカートにひらひらのショールを持った普通のおばさんが出てきて座禅を組んだ坊さんと同じステージで踊り出したのである! これがまた、左右にひらひらと行ったり来たり少し回ってみたりの超低レベルな誰でもできそうな踊り(こんな場違いな踊りを披露する度胸がある人は滅多にいないと思うので、そういう点では誰にでもできることではないけれど)で、見ているこちらは「???」。一体全体これ、なんなの??? もちろん1曲で終わりかと思いきや、次もけだるいジャズっぽい曲。同じおばさんは舞台に出ずっぱりで、今度は坊さんの背後に回ったり周りをちょろちょろしたり持ったショールで坊さんの頭をなでてみたり。そして坊さんは相変わらず微動だにしない。ほんっとにこれって、なんなの??? 修行を積んだ坊さんは変なおばさんに周りでちょろちょろ踊られようとショールで頭をなでられようと気が散ることはないというパフォーマンス???(んなわけない・・・)
あまりにも見るに堪えないので、「たまたまこの場に居合わせただけのアメリカ人が、盆踊りってこういうものだと思っちゃったらどうすんだよ?!」などと悪態をつきつつ、その場を後にしたが、本当に一体全体あれは何だったんだろうか・・・???? ポスターによると太鼓演奏や普通の(?)盆踊りもあったようなのでもっと遅い時間に行けば良かったのかもしれないが、それにしても今夜うなされそうなほどの強烈なインパクトである・・・
幸い、車を停める場所を探して付近をウロウロしていた時に、禅宗寺から徒歩3分程度の西本願寺羅府別院というお寺でも夏祭りをやっているのを発見していたので、そそくさとそちらに移動。こちらは禅宗寺よりかなり大きく、名前からして有名そうなお寺である。出店の数や種類も多く、特設ステージでも浴衣姿で三味線弾きながら民謡を歌ったり、和服のグループが踊ったり、太鼓を演奏したりと、(しょぼいかどうかはともかくとして)それらしいパフォーマンスをやっている。こちらでも盆踊り自体はやはり夕方以降に始まるようで娘には悪いが盆踊りが始まる前に帰ってきてしまったものの、飲んだり食べたり太鼓の演奏を見たり(この太鼓の演奏はなかなか良かった)縁日系の遊びをちょっとだけしたりと、そこそこ夏祭り気分を楽しめた。わざわざダウンタウンまで出かけて行ったところ、少しは報われて良かったのだが、それにしても禅宗寺の変な踊りのインパクトがあまりに強く、家に帰ってからも思い出すのは座禅を組んだお坊さんの周りをボサノバに合わせて変なおばさんがひらひらと行ったり来たりする異様な光景ばかり。もう本当にうなされそうである・・・
さてさてこれがまた、あんまりにもあんまりな体験であったのだ・・・。もちろん最初から期待はしていないし、狭かったり人が少なかったりの「しょぼい」という点では覚悟はできている。ポスターには開場11時、お盆サービス1時からとなっていた。「お盆サービス」がなんなのか知らないが、あまり早く行っても仕方がないことは予想がついたし、かと言って子どもが小さいのであまり遅くなりたくもないので2時頃に行ってみた。ここに限らず盆踊りに限らず、夏祭りでも桜祭りでも正月でも何でもロサンゼルスの(日本以外はどこも?)日系イベントなんて(しつこいけど)しょぼいに決まっているのでその点の説明は省く。どこでしゃべっているのか分からない主催者からの歓迎の言葉がひとしきりマイクから響いた後に、特設ステージと思われる舞台上に一人のお坊さんが登場した。正式に何と呼ぶのか知らないが、いわゆるお坊さんの着物を着て舞台中央に座禅で座り、ひとしきり着物の裾などを直した後、ぴたりと動きを止め、目も閉じるお坊さん。
こちらベンチに座ってかき氷や焼きイカなど食べながら何が始まるのかと見ていると、どこからともなく流れてくるジャズだかボサノバだかそんな感じのけだるい音楽。盆踊りにこれほど似合わない音楽もないだろう、単なる間つなぎにしてもソーラン節でもなんでも、もうちょっとふさわしい音楽があるだろ?!と思って見ていると、今度はどう見ても普段着のような長めのスカートにひらひらのショールを持った普通のおばさんが出てきて座禅を組んだ坊さんと同じステージで踊り出したのである! これがまた、左右にひらひらと行ったり来たり少し回ってみたりの超低レベルな誰でもできそうな踊り(こんな場違いな踊りを披露する度胸がある人は滅多にいないと思うので、そういう点では誰にでもできることではないけれど)で、見ているこちらは「???」。一体全体これ、なんなの??? もちろん1曲で終わりかと思いきや、次もけだるいジャズっぽい曲。同じおばさんは舞台に出ずっぱりで、今度は坊さんの背後に回ったり周りをちょろちょろしたり持ったショールで坊さんの頭をなでてみたり。そして坊さんは相変わらず微動だにしない。ほんっとにこれって、なんなの??? 修行を積んだ坊さんは変なおばさんに周りでちょろちょろ踊られようとショールで頭をなでられようと気が散ることはないというパフォーマンス???(んなわけない・・・)
あまりにも見るに堪えないので、「たまたまこの場に居合わせただけのアメリカ人が、盆踊りってこういうものだと思っちゃったらどうすんだよ?!」などと悪態をつきつつ、その場を後にしたが、本当に一体全体あれは何だったんだろうか・・・???? ポスターによると太鼓演奏や普通の(?)盆踊りもあったようなのでもっと遅い時間に行けば良かったのかもしれないが、それにしても今夜うなされそうなほどの強烈なインパクトである・・・
幸い、車を停める場所を探して付近をウロウロしていた時に、禅宗寺から徒歩3分程度の西本願寺羅府別院というお寺でも夏祭りをやっているのを発見していたので、そそくさとそちらに移動。こちらは禅宗寺よりかなり大きく、名前からして有名そうなお寺である。出店の数や種類も多く、特設ステージでも浴衣姿で三味線弾きながら民謡を歌ったり、和服のグループが踊ったり、太鼓を演奏したりと、(しょぼいかどうかはともかくとして)それらしいパフォーマンスをやっている。こちらでも盆踊り自体はやはり夕方以降に始まるようで娘には悪いが盆踊りが始まる前に帰ってきてしまったものの、飲んだり食べたり太鼓の演奏を見たり(この太鼓の演奏はなかなか良かった)縁日系の遊びをちょっとだけしたりと、そこそこ夏祭り気分を楽しめた。わざわざダウンタウンまで出かけて行ったところ、少しは報われて良かったのだが、それにしても禅宗寺の変な踊りのインパクトがあまりに強く、家に帰ってからも思い出すのは座禅を組んだお坊さんの周りをボサノバに合わせて変なおばさんがひらひらと行ったり来たりする異様な光景ばかり。もう本当にうなされそうである・・・