少し前に「野田聖子議員が長男の出生届直前に婚姻届提出」というニュースを読んだ。
野田議員の妊娠は大きなニュースになったので、その経緯も誰もが知っていると思うが、アメリカで第三者の卵子の提供を受け、パートナーの男性の精子と受精させ、自分のお腹に戻して無事に妊娠出産した、ということだ。だから、子どもと野田議員との間に遺伝的な親子関係はない。もっと言えば、帝王切開だから「産んだ」わけでもない、お腹の中で育てただけである。(まあこれに関しては、一般に帝王切開でも「産んだ」と表現するから、突っ込むべきところじゃないかもしれないが)
野田議員の妊娠出産のニュースを聞いて、出生届について一番に考えてしまった。妊娠しようが出産しようがニュースになるハズもない一般人の場合、第三者の精子を使おうが卵子を使おうが、出生届は問題なく受理されるだろう。出生届けに「精子/卵子は第三者の物かどうか」なんて記入項目ないしね。しかし野田議員の場合は大きなニュースになったから、出生届を受け付ける役所の職員だって、彼女がアメリカで他人の卵子を使って妊娠したことは知っているだろう。
それからさらに思った。そういえば野田議員は事実婚を選ぶような進歩的革新的な人だ(自民党にいるのがもったいない、というか、どうしてあんなに自民党にこだわったのか、よく分からん)。今時ちゃんちゃらおかしい日本の戸籍制度、夫婦別姓を選択できないという他国に例を見ない日本のシステムなんて、どうでもいいんだろうな、と。子供が嫡出子か非嫡出子か養子かなんて、戸籍上だけの問題だし、そんなことは超越しているんだろうな、と。
などなど考えていたところに冒頭のニュースだ。パートナー男性が「戸籍上の父」になりたくて野田姓を選択して婚姻届を出したという。ということは、出生届も問題なく野田夫妻の実子として受理され、子どもは晴れて戸籍上も野田家の「長男」になったということだろう。
ま、それ自体はいい。でもそこで思い出したのが、高田延彦・向井亜紀夫妻のことだ。彼らの場合、精子も卵子も自分たちのものだ。ただ向井氏が子宮を摘出してしまって自分のお腹で育てられないから、他人のお腹を借りただけだ。遺伝的には100%、彼らの子だ。アメリカでは彼ら2人の子として出生届が受理されているらしい。それなのに日本では出生届は受理されなかった。裁判までしたけれど、養子としてしか認められなかった。
でもさあ、それってなんか変だよね。遺伝的に100%自分たち夫婦の子なのに(あくまで戸籍上だけのことではあるが)実子として認められなかったり、第三者の精子や卵子を使っても妻の腹で育てれば問題なかったり。
いや第三者の精子や卵子を使った人に文句たれてるんじゃなくて、高田・向井夫妻が気の毒だって言ってるの。
さらには離婚後何日以内に生まれた子はなんちゃら・・・というくだらない法律に引っかかって、前夫の子じゃないのに前夫の子としてしか出生届が出せないとか、そういうのがいやで無戸籍状態の子が相当数いるらしいとか、とにかくすべてが変だよね、日本の戸籍制度。差別がないなら戸籍上嫡出子だろうが非嫡出子だろうが、気にしない人は気にしないだろうが、相続時などに非嫡出子に対する差別までありやがる。
おかしい点を全部書いてたら何日もかかりそうなので今回は出生届にしぼるけど、日本の戸籍制度って本当に有害無益なシステムだ。日本人の大好きな「欧米」諸国には戸籍制度なんてものないけど、誰も困ってないよ!
(ついでに、「婚姻届を出す」=「入籍・籍を入れる」だと思ってる馬鹿マスコミ、辞書ぐらい引け! 「入籍」という言葉に「婚姻届を出す」なんて意味、まったくないからね。挙げ句の果てに、そもそも戸籍制度なんてものがない外国での結婚にまで「入籍」という言葉を使う大馬鹿マスコミまでいるんだから、呆れて物も言えない・・・)
野田議員の妊娠は大きなニュースになったので、その経緯も誰もが知っていると思うが、アメリカで第三者の卵子の提供を受け、パートナーの男性の精子と受精させ、自分のお腹に戻して無事に妊娠出産した、ということだ。だから、子どもと野田議員との間に遺伝的な親子関係はない。もっと言えば、帝王切開だから「産んだ」わけでもない、お腹の中で育てただけである。(まあこれに関しては、一般に帝王切開でも「産んだ」と表現するから、突っ込むべきところじゃないかもしれないが)
野田議員の妊娠出産のニュースを聞いて、出生届について一番に考えてしまった。妊娠しようが出産しようがニュースになるハズもない一般人の場合、第三者の精子を使おうが卵子を使おうが、出生届は問題なく受理されるだろう。出生届けに「精子/卵子は第三者の物かどうか」なんて記入項目ないしね。しかし野田議員の場合は大きなニュースになったから、出生届を受け付ける役所の職員だって、彼女がアメリカで他人の卵子を使って妊娠したことは知っているだろう。
それからさらに思った。そういえば野田議員は事実婚を選ぶような進歩的革新的な人だ(自民党にいるのがもったいない、というか、どうしてあんなに自民党にこだわったのか、よく分からん)。今時ちゃんちゃらおかしい日本の戸籍制度、夫婦別姓を選択できないという他国に例を見ない日本のシステムなんて、どうでもいいんだろうな、と。子供が嫡出子か非嫡出子か養子かなんて、戸籍上だけの問題だし、そんなことは超越しているんだろうな、と。
などなど考えていたところに冒頭のニュースだ。パートナー男性が「戸籍上の父」になりたくて野田姓を選択して婚姻届を出したという。ということは、出生届も問題なく野田夫妻の実子として受理され、子どもは晴れて戸籍上も野田家の「長男」になったということだろう。
ま、それ自体はいい。でもそこで思い出したのが、高田延彦・向井亜紀夫妻のことだ。彼らの場合、精子も卵子も自分たちのものだ。ただ向井氏が子宮を摘出してしまって自分のお腹で育てられないから、他人のお腹を借りただけだ。遺伝的には100%、彼らの子だ。アメリカでは彼ら2人の子として出生届が受理されているらしい。それなのに日本では出生届は受理されなかった。裁判までしたけれど、養子としてしか認められなかった。
でもさあ、それってなんか変だよね。遺伝的に100%自分たち夫婦の子なのに(あくまで戸籍上だけのことではあるが)実子として認められなかったり、第三者の精子や卵子を使っても妻の腹で育てれば問題なかったり。
いや第三者の精子や卵子を使った人に文句たれてるんじゃなくて、高田・向井夫妻が気の毒だって言ってるの。
さらには離婚後何日以内に生まれた子はなんちゃら・・・というくだらない法律に引っかかって、前夫の子じゃないのに前夫の子としてしか出生届が出せないとか、そういうのがいやで無戸籍状態の子が相当数いるらしいとか、とにかくすべてが変だよね、日本の戸籍制度。差別がないなら戸籍上嫡出子だろうが非嫡出子だろうが、気にしない人は気にしないだろうが、相続時などに非嫡出子に対する差別までありやがる。
おかしい点を全部書いてたら何日もかかりそうなので今回は出生届にしぼるけど、日本の戸籍制度って本当に有害無益なシステムだ。日本人の大好きな「欧米」諸国には戸籍制度なんてものないけど、誰も困ってないよ!
(ついでに、「婚姻届を出す」=「入籍・籍を入れる」だと思ってる馬鹿マスコミ、辞書ぐらい引け! 「入籍」という言葉に「婚姻届を出す」なんて意味、まったくないからね。挙げ句の果てに、そもそも戸籍制度なんてものがない外国での結婚にまで「入籍」という言葉を使う大馬鹿マスコミまでいるんだから、呆れて物も言えない・・・)