おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

どうにかならんのか…

2009-11-13 07:27:22 | Weblog
 最近、母からぽつりぽつりとメールが来るようになった。それも、かなり長文の・・・。介護生活も少しは要領がつかめてメールを書く余裕が出てきたこともあるのだろうが、何よりも書きたい(愚痴りたい)ことがたくさんあるというのが理由だろう。愚痴を聞いてもらうだけでもかなりのストレス解消になるので、どんどん書いてもらって構わないのだが、いつも読みながら本当にどうにかならないものかと思う。もちろん、うちの母だけではなく、日本中に何万人(何十万人?)といる要介護老人を抱える家族の方々のためにも。

 最新のメールに祖母の要介護度が1から一気に4に上がったと書いてあった。市役所の職員が状態を見に来たのは10月1日なのに、今頃になってようやく変更されたそうだ。なんとなく、介護度が上がれば介護保険で使えるサービスが増えて良さそうに思うが、ことはそう単純ではないようだ。介護度が上がると、ヘルパーの仕事もより大変になるということで、サービスを利用した場合の時間あたりの自己負担金が高くなるのだという・・・
#なんじゃ、そりゃ?!
 ふざけたシステムだなぁ。健康な人からも介護保険料とか言って徴収してるんだろ! だったらんなもん、差額は政府が負担しろよ!
 こういうことは、普通の人はまず知らない。実際に利用してみて、初めて分かるのだ。ホントにもうちょっと、どうにかならんのか?!(頼むよ!>民主党・・・というか、福祉問題の担当は連立を組んでいる社民党のほうか)
 しかも、祖母のところに市の職員が来たのは、まだ入院していた頃だ。10月下旬に退院し、その後自宅で母の手をわずらわせながらなんやかやと過ごしているうちに、ナント! ゆっくりだが歩けるまでに回復したのだと言う・・・。明治の人の基礎体力、恐るべしである。歩けると言っても自力での外出は無理だが、庭ぐらいなら出られるらしい。だから、祖母の介護をするヘルパーは今はそれほど大変ではないにも関わらず、利用料金が高くなったのだ。
 一方、頭のほうは遅ればせながら徐々にボケが進んできて、同じことを何度も聞いたり、自分が言ったことをすぐに忘れてしまったりするそうだ。なんとも、複雑である・・・
 でも、申し込み順ではなく必要度が高い順に入所できるという特別養護老人ホームに今なら入れるのでは?!とも思うが、やはり特別養護老人ホームの利用料金も、要介護度が高いほど高いらしい(それでも民間の有料老人ホームよりは安いのだろうから、他に選択肢はないよね)。
 とりあえず、12月頭にショートステイで1週間、民間の施設に行ってみることにしたそうだ。1週間と言っても最初と最後は半日だから、実質6日間。約5万5000円とのこと。1回で済むことじゃないから、負担は大きい・・・
 とにもかくにも、ようやく母にも短期間の休暇が訪れるわけだが、母だって年寄りだ。現役時代にレーザー光を使う仕事(分光分析)をしていた母は、平均より白内障の進行が早い。だいぶ見えにくくなってきたので、この機会に手術を受けようかと迷っているそうな・・・
 おそらく残り少ない母が自由に動ける期間(母の世代は、成長期に戦争があって栄養状態が悪かったので、明治の人ほど丈夫ではないと思う)。若い頃も遊ばずひたすらまじめに勉強し、現役時代はひたすら仕事をして(私の人生とは、えらい違いだ)、ようやく引退してさあ遊ぼうと思ったのに祖母がいる・・・。運命というのは本当に皮肉なものである。

 祖母のことがあって、いろいろな人から親族の話を聞くようになったが、要介護の親族を抱えている(いた)人が多いのにびっくりする。事故でも天災でもなんでもいいから、ある程度の歳になってパタリと死ねる人がメチャクチャ幸せな人に思えてきた今日この頃である・・・

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする