脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

私のあほな話

2023-05-22 | Weblog
海外は大きなものに向かっていくことが勇敢とされるので同じ階級にとどまってVなんちゃらするよりも階級をあげていって制覇するほうが評価される世界である。私自身も当時は減量して小さくして言って試合に出るのはチキンだ、ウエイトが2、3階級ぐらい上でもボコボコにしてやると本気で思っていたが正直あほで病気であったと思う。当時は体育館のような建物がボクシングジムのようなものになっていて、そしてそこには公式リングが二つあってサンドバッグも15,6機ぐらいあるのだが、そこにチームなどが集まってトレーニングしていた。当時はハワイは日本でいうところのライト級ぐらいまでが強くて、レベルが高かったと思う。現に日本で優勝した大学が遠征に来てハワイの選抜に大差でまけたと言っていたが、当時向こうは競技人口も多く、ひとつのジムにみんな集まってくるのでスパーリングの相手が豊富にいたからだと思う。でジムにはキムと言う2階級ぐらい上の選手がいて、ある時ジョージが私に自信をつけさそうと「あいつはパンチ力がなくスピードがおそい2連敗しているから勝てる行け」とスパーをすすめてきた。いわゆる彼を私の当て馬にしようとしたのだ。正直当時は心のどこかで韓国人を憎んでいるところがあったので、よしと承諾、彼と2ラウンドスパーすることになった。でも実際対峙したら相手が大きく少しひるんだが、しかしやってみるとパンチ力はないしスピードは遅い、一度対戦してまじで物が3つに見えたネルソンのほうが強いパンチだわと思い、結構いい感じでスパーをしていた。そしてスパーが2ラウンドにさしかかろうとする時、そこにひとりのおやじ登場、そして突然「おいやめろ」とスパーを中断させたのだ。なんじゃこいつわ何の権利があって俺のスパーをとめるんだと思っていると、わたしのところに近づいてきて「お前バカになりたいのか」と上から目線で言ってくる。言い方があまりにも偉そうだったので思わず「お前よりましじゃ」と口がすべってしまったのだ。その時鬼の形相と化したおやじがなんだともう一度言って見ろとつめよってくる。その様子にまわりがあわてて彼をとめたが、最悪なのがジョージが仲裁に入ったつもりがさらに火に油をそそいでしまったようで、とんでもないごたごたになってしまった。のちに聞いたらそのお方は有名なチャンピオンで、確かよくジムで会う私におれはもとチャンピオンだとか言っていたことを思い出したが、しかしそんな人私は知らないし、興味がないのであっそうぐらいの態度をとっていたのだが、おそらくそういう態度がいけなかったのだろう。たぶんその時なぐられていたら今ここにはいないであろうと思う。ピーターが時々私に言っていた「お前LAだったら死んでる」って、うん確かにうなずけると思う。


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