脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

Long, long ago, when I was a college student

2023-05-15 | Weblog
50代のおじさんがジムで韓国語を教えてもらっている。最初はボランティアで教えてくれていたのだが、1時間近く教えてくれるのでそれではわるいとコーヒーや食事をおごってくれているそうだが、勉強はジム集合でそのあとカフェで勉強、でも50代から学ぶ語学はきつく、それでも講師の人がうまく教えてくれるのでそのかいあってかきちんとハングルが読めて文法も少しわかるようになってきたそうである。
ジムでは英語と韓国語が学べる場であり、習うことを奨励しているが、でも実は私は韓国人が大嫌いであった。私は反韓のはしりだといっても過言ではないが、特に在日韓国人には敵意みたいなものも持っていたし、キムチなんか絶対に食べなかった。しかし否定しても私は彼ら彼女らとはつきあっていかなければいけない。そういう中で彼ら彼女らのいやな部分を見てますます嫌いになっていったことは確かなことである。でも私はハワイで一人のチングによってかえられた。それはよくブログにも出てくるジウンである。もう詳しく話す必要はないと思うが、フルネームはキムジウンアメリカ系韓国人で3か国語を流暢に話す。その彼女とはウマが合うのかお互いいろいろなことを話し合えたのだが、日韓問題についてもすごく議論した。その時までは私の問題が複雑なので日本人に話してもややこしいので関わりたくもないのだろう、正体がばれたらはなれていく人間もいた。当時はそれだけ日韓の問題は複雑であったのである。しかし私はこのアジア人が多い国で、彼女に率直に気持ちをぶつけて行くことができたと思う。時にはすごいえげつない議論に発展しもう関係がおわるんじゃねえのかと思ったこともあったが、しかしどんなに激しく議論しても決して関係がこわれることもなく、次の日あったらまた普通に話せる、そんな韓国人を私は信用していったことは確かなことであった。議論をしている時エキサイトする私に彼女は言った「どっちが正しいと言うことではなく、憎しみだけの色眼鏡をとおしてみているだけでは何も解決しない。大事なことはお互いがゆるしあい、愛し合うことだ、それは今を生きている私たちのためだけではなく、これからの未来のためだ.....憎しみや怒りは戦争と言う負の産物を残す、しかしゆるし合い、愛し合うということは私たちが未来に平和をのこすことができる。怒りや憎しみをもったままでは幸せにはならない、キムホヨン、人間は幸せになるために生きている。もしあなたがそうだとしたら私の言っていることがわかると思う」とそんな感じの、まあ昔のことなのでデフォルメはあるがこの言葉は私にとって衝撃的で、この日からお互いそのことについては議論しなくなったのだが、この一人の韓国人の出会いによって自分の過去と向き合い、民族や国籍に関係なく話し合えば必ず仲良くなれる、特に韓国人はわれわれの隣人であると言うことに気づいたのである。あれから何十年たって今ネットやマスコミはお互いをバッシングしあっている。しかし怒りや憎しみの色眼鏡をとおしてお互いを見るのではなくて、互いの未来を見てゆるしあい愛し合う精神が大事だと言うジウンの言葉はまさに今の我々の関係に向けられているように思える。



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