コロナ対策で本を選ぶ基準となるのは、著者がどういう研究をしているかということである。実際英語なども読めるが、しかし日本とは状況が違うのでなるべく日本語でウイルスの研究者の本を購入して読むようにしている。今のところマスクとうがいそして換気が効果的だと判断してジムではマスクを着用してトレーニングしてもらっている。
前回暴力の構造について説明したが、今回はその暴力に対してどういう管理の仕方をしているかと言うことを述べたいと思う。
私は基本的に人間は基本的に弱くておろかだと考えている。その愚かな人間が集まる社会において、どういう関係性が暴力を生み出すのかと言うことをしっかりと構造的に見て注意して管理していくことが最も大事で、暴力を生み出さない群れをつくることだと信じている。
ジムで一番その暴力がおこりやすいのは実戦トレーニングである。うちでの実戦トレーニングはカーッと来て敵意むき出しでなぐりかかっていくことは暴力だとしているので、実際に大きなけがをすることなく比較的安全に実戦トレーニングができているが、しかしそれでも実際にそこで小さいけが、例えば拳が痛いとか首が少し痛いとか、そういう事態がおこった場合はどういう状況でおこったかということを聞いて、フィジカル的な問題ならDrに相談したりしているが、実際にそこでは実戦と言う場で拳がつかわれるのだから、いろいろなことを考えて注意して管理することは必要である。そしてそういう状況で起こってはいけないことがある。それはけんかやいじめやからかいに近いような暴力である。
例えば敵意むき出しでけんかごしでなぐり合い、相手をボコボコにする。オラオラかかってこいと自分の強さを見せつけるために相手を挑発、こわがらせる。さらに実力差があるのにあいたところにふざけてきついパンチを入れる。これらは一番やってはいけない暴力、こういうことは笑ってすまされることではないし、男だからよくある通過儀式のようなものだと軽く考えない。もしこういうことがおこればすべては私の管理不足、社会人をあずかっているのだからやんちゃやならず者の発想でトレーニングされては困る。けがをさせたりしたりするのは当たり前ではない。みなさんに安心してボクシングを楽しんでもらうためには暴力行為を徹底排除して、こういう事態がおこれば誰であれ100%追放するつもりである。
ここに来てくれる人はみなさん我々を信用して来てくれている人たちである。ヘタレ、運動音痴大歓迎と言うのはただのキャッチフレーズではない。心からそういう人たちがここに来てスポーツとしてボクシングを楽しくトレーニングをして、そして体力や自信をつけてもらいたい、そう願ってこのボクシングクラブを設立したわけだが、みなさんが安心して喜んで楽しくボクシングをしてもらうためにはサル山のような力関係をつくらない、これがほころびになるんじゃないかという部分をよく見て、きちんと対処する、それが私の管理者としての役目だと思っている。