脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

暴力的でないクラブを運営するために

2020-11-08 | Weblog
ジムに入る前は体温をチェックします。37度以上はジムでトレーニングできません。入ったらアルコールで手と指先を消毒してください。ジムではガイドラインを参考に行動してください。また水分補給は十分におこなってください。 アルコールは70%から75%のものを使用しています。

友人の韓国人が「コロナショックが落ち着いたら大阪に旅行に行く予定なので、その時また家族で会いませんか、いいホテルに泊まりたいんでどこがいいか教えてくれませんか」と聞いてきた。私は「じゃあ俺が調べて予約しといてやる。お前は特別だからHaunted hotelを探して予約しとくよ」と、後日実際調べて3つほど曰く付きのホテルの情報をおくってやったが、「家族で行くんでやめてくださいよ」との返事が、娘は私らしいと大笑いしていたそうだ。

友人の娘は大学生で3か国語を流暢に話す。私は語学をおぼえることはこれからの勉強のためにも必要だからできるだけ取得したらいいよと言っているので、たぶん他に何か勉強する予定であろうが、私はクラブでも将来3か国語を話す競技者を育てたいと思っている。できれば母国語の他に英語と国連で第二共通語になっているフランス語やスペイン語などが好ましいが、3か国語を話すといろいろな情報が得れて、多面的な考え方ができる、そういう人たちに将来的に何でもいいからスポーツを指導することに携わってほしいと思っているからだ。もう今や英語は共通語で多少は理解できないと世の中にはついていけない、うちでは英語クラブのラインは英語でメッセージをおくっているが、そういう感覚を少しずつでも取り入れて行かなくてはだめだと思っているからで、これからはスポーツの世界も国内だけではなく海外に行くことも多くなってくる、だから語学を取得する機会を増やすべきだと思っている。
話は少し脱線するが、前に日本の運動クラブはPatriarchy (家父長制)だと言ったが、こういう世界で生きると言うことは、私にとって支配されて生きるに等しく、前に体罰はつよくするためには必要だと言っていた監督たちなどはまさにそうだが、そういう世界にどっぷりつかると視野が狭く、客観的に物事を理解できない、自分がやってきたことだけが正しいと信じている、人の顔色を見て行動するような人間になりかねない。非常に独特の世界だと思っている。
そもそもどういうかたちであっても暴力は決して認められることではない、毎年どこどこのクラブで暴力事件があったことが話題になるが、私にしたらなぜそういうことが起るのか不思議でならない。うちのクラブでは実際に、暴力を徹底排除しているのだが、人がこわがったり、不安をおぼえるような発言や暴言、さらにマスでカーッと来て敵意むき出しでなぐりかかっていくのは暴力、そういったことには徹底して注意を払っているのがうちのクラブである。クラブを運営すると言うのはボクシング以外のこともよく理解していなければならない、語学を学んで外の世界の情報を入れる、さらに哲学、社会学、心理学そういった学問をしっかりと学び、口で言うのではなくそれをどう使うかと言うところまで考えて勉強しないとだめだと思う。そういう暴力的なことがないようにするためにはどうしたらいいかと言うのは単なる規律の問題ではない、いろいろな人たちが集まってくるのだからその多様性を考えて考えて行かなくてはいけないだろう、いい大人に何々するななんていうようなルールを押し付けたり、その程度の倫理や道徳しか持てないのでは意味がない。うちのクラブにはいろいろな人たちそれこそ国籍なども違う人たちが来ているし、来てくれるのだからインターナショナル的な視野を持ってこのコミュニティを運営していくことが求められる。じゃあインターナショナルってどういうことなのとなってくるが、私の一考察としてインターナショナルな考え方、あるいは振る舞いとは、民族や宗教が違うところで、自分がしてはいけないこと、そしてルールなどを感じて理解できる能力、そういう気づかいのできる人である。それは日本人の言う常識ではなく、コモンセンスと言うのもまさにそういうことだと理解しているのだが、少し語弊があるが、こういうコモンセンスを感じて理解できることとインテリジェンスは無関係ではないと思うのだが、実際にそういう人は察知する能力が高いので集まると秩序もおのずとオーガナイズドされることも事実である。うちは言葉遣い、優しく言うとかそういうレベルではなく、人にあわせて正しい日本語をつかって会話する、さらに知的なことを大事にする、言葉は大事だ、その責任者のボキャブラリーや知的レベルがひくいとまわりに集まってくるのは、せいぜい同レベルかそれ以下、そういう輩を集めない、まさにそういった雰囲気が暴力を生み出さないと私は信じている。

話はDQNの話になるが、こういう類の人間をクラブに入会させたくないのは、まさにそういうセンスがないからである。ド派手なファッションに身を包み、改造車にのって、乱暴な言葉をつかい、集団でたむろする。普通こういうことをしたら人がこわがったり、不快感をおぼえたりすることぐらい誰にでもわかることであろうが、こういう輩たちが入会したらジム内でも裸でトレーニングしたり、汗を平気でまきちらしたり、乱暴なトレーニングをするのは目に見えているので、入会を断っている。こういう輩はなわばり意識がつよいのでかたまる傾向があるのだが、集団になればなるほどその間違った価値観や常識がその場でのルールになり、雰囲気がわるくなる。一般の人たちが安心してクラブを利用できるようにするためにはそういう輩をひきよせるようなクラブの雰囲気をつくらないように注意している。その場ではやさしそうで、子供や女性に気さくに話しても、くわえたばこをして、それをそのままぽいと捨てる一般的なコモンセンスや常識を理解できないような人間は、その群れの秩序をこわす、ここは中高生のクラブでもなければ、改造車やバイクの何とか会というような集団でもない、一般の社会人が集まる共同体だ。武勇伝を自慢げに話して、改造車にのって、威嚇するような人間にろくな人間はいないと言ってもみんながみんなそうじゃなくて、ここには正しさの基準がきちんと存在している。大事なのは目立つことではなく、子供や女性などの格闘技ではマイノリティーへのいたわりである、そういう人たちが入りやすく楽しくトレーニングできる雰囲気をつくるのが私の仕事である。

その家族とは久しく会ってはいないので、できれば機会をつくって大阪で会おうと思っている。娘にはもし行けたら連絡してくれ、そっちに行くからと言っている。





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