脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

Bサイドレベルでも

2017-10-31 | Weblog
「福祉国家」
JITCOという団体がある。開発途上国の経済発展、産業振興の担い手となる人材の育成を行うために、先進国の進んだ技能、技術、知識を修得させるために外国人を雇用することで、介護の分野ではこの制度を積極的に導入しているらしい。しかし私から見たら少し違和感がある。特に問題点とされるのが日本語の習得であるが、少し表現しにくい内容であるのだが、外国人が特にアジア諸国の人間が介護などの仕事を行うために日本語をマスターさせられるというのに何か少しそこに違和感を感じる。日本は福祉の先進国と言っていいと思うが、しかし学問的にはレベルがひくい。それでもなぜ福祉が先進国かということが言えるかというのは日本人はほかの民族に比べて勤勉で仕事をしっかりとこなしていくからだが、まさに福祉というのはその日本人の特質が反映された現場主義であると言ってもいいだろう。福祉の仕事を見ていたらわかるが働く人たちはすごく気がまわるし、動きまわっている。現場主義ではとにかく動けない奴はだめだ、そのため言葉が理解できない外国人は使えないとなるのだろうが、しかし外国人を採用するのだったらもう少し調和というものを考えなくてはならない。私自身以前責任ある立場にたたせていただいたことがあるが、福祉は要求されること、平たく言えば押し付けられることが多く大変な世界だ。働く側の権利そのものがうばわれているとさえ言ってもいいが、外国人を雇用するという制度にあやかって、さらに働く人たちの人権や権利について話し合い、もう少し違った視点からとらえなおし充実をはかるべきだと思っている。私の意見では福祉は学問というよりも精神だ、それは何か別の意味で体育会が言う根性論のようなものである。さらに外国人の日本語力を問題にするのはお前ら日本にきて仕事がしたかったら日本語を話せと言っているような逆植民地的違和感をおぼえるのである。

「Bサイドレベルでも」
もうすぐ試合がはじまる。ちょうどハワイアントーナメントもこれぐらいの時期に行われるのだが、私は最初のトーナメントは決勝でまけてしまった。相手が強すぎてこりゃあかんやろというレベルで、一応判定ではあったけれども相手にならず。しいて言えばBサイドレベル以下の人間がここまできたのだからそれはそれでよしとしてもいいのだろうが、しかし優勝できなかったのがくやしくてくやしくて、一応まわりはおめでとうと言うけれどもくやしくて、今度はLAのえげつないジムに行ってやろうと本気で考えたが、経済的にもできないし、しがらみや学校もあるのでそれはできなかった。私が口だけだと思う人間は、失敗しても自分の環境をかえようとしない、変化をもとめない、そこから一歩前に踏み出さない人間だ。そんなところに立ち止まっていたら成長するものも成長しない、次は優勝するとか言って茶番劇を繰り返す人間、そういう人間はBサイドレベル以下の以下、人間としても成長しないだろう。
韓国語の言葉に역경에 처한 시기는 바로 자신을 성장시키는 기회를 부여 받은 시기이다. 逆境にある時は自分を伸ばす機会を与えられている時だ。という言葉がある。まさに逆境というのは自分を成長させるチャンスだ、そのチャンスを生かすためには一歩前に出て変化を求めて未知の世界に出ていく気持ちが必要だ。くやしい時俺次は優勝しますとか言っている奴は後ろを向いて、ただ犬があとずさりしてワンワンと吠えているだけ。本当にくやしかったらまわりにぐだぐだと言わない、それはただくやしがっている自分をわかってほしいだけ、本当にくやしかったらそのくやしさは自分に向けられるものだ。茶番劇を繰り返す奴は、結局まわりになぐさめられて、大したことをするわけでもなく同じことを繰り返すのだが、本当に一歩前に出るということは多少の困難を伴うこと。本当に強くなりたいと思うならば環境をすべてかえて困難な世界に入っていく覚悟があるかどうかというのが問われる。そういう困難を通して人間は成長していくのだろう。ルーティーンで科学的なトレーニングも重要であるが、時にはそういうはちゃめちゃではあるが人間らしい強くなり方、成長のしかたもあるしそのほうがおもしろい。
今思えばすごくいい思い出であった。当時私はLAだったら死んでるレベルのケグジェンイであったが、私を支えてくれるコーチや友人、そういう人たちに支えられ、認められたからこそ、私の競技人生は最高だったということができる。うちのクラブにも最善のコーチそして素晴らしい仲間たちが存在する。そういう人たちに囲まれてボクシングをするからこそこのスポーツを意味のあるものとして楽しくできるのだと思う。



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