脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

彼女は笑った

2017-10-06 | Weblog

これは私が好きな話で大学時代の話。ある女性仮にエイミーとしておくが、彼女は生まれてすぐに施設にあずけられたらしく、そのあずけられた時には名前がなくその施設でエイミーと名づけられたそうである。彼女は親から名前をもらえなかったことが彼女のトラウマになっていた。それはある意味彼女を消極的にさせていた何かであったようだ。やがて成人になり彼女は大学に入学かなり年をとってからでの入学ではあったが非常に楽しい学生生活を送り、そこで年下の男性と知り合い恋におちる。優しい人とたくさんの友達にかこまれての楽しい学園生活であったが、しかし周りが幸せであればあるほど自分の過去がひっかかる。そこで思い切ってその男性に自分が施設で育って親から名前をもらわなかった、だから名前がないんだということを打ち明けたそうだ。するとその男性はこう言った「ケンチャナヨ。神様にも名前はないんだよ。」二人は同じ教会に行っていたのだが、聖書の神には名前がない、十戒の戒めにも神が人間に対して自分の名前を持つな、名前をつけるなと言う厳しい戒めがあるのだが、彼はその神の厳しい戒めを逆手にとってジョークにしたのだ。そしてそれを聞いた彼女も笑ったそうだが、二人は笑い飛ばして過去のいやな思いでとおさらばしたのだ。私はユーモアには力があると信じている。人間が人間のことを思いやり知性を持って伝えるユーモアは本当にその人を生かす言葉であると信じているが、ユーモアがその人を気づかう気持ちと知性が感じられればその人は勇気づけられるものだ。

私がお笑いが嫌いなのは人を陥れたり、いじめたりするからだ。そういう笑いは決して本当の意味で人を幸せにすることはできないと思う。

 

 


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Wax on Wax offってか

2017-10-06 | Weblog

Karate Kidのワンシーンでダニエルがひたすら車のワックスをかけさせられるシーンがある。「Wax on Wax off」とへとへとになりながらも交互に回しながら車のワックスをかけるのだが、しかしこの動作は単に車にワックスをかけさせているのではなく、その動作が空手の防御の基本的な動きと同じで、ミヤギがそれを教えるために彼にワックスをかけさせたのだ。

ジョージがつれてきた合気道のじいさんがまず私にさせたことは、フラフープを改良したようなものを持ってきてそれをリングワークの前に30分、そしてへんな歩き方を30分しろということであった。「えっフラフープってどういうこと。なぜなんだ」と聞くと「I said do it」と思いっきり命令口調で、ジョージもやれというので仕方なしにコツコツとリングワークの前に1時間ほど頑張った。フラフープって意外と難しいものだ、大きく回せば疲れてくるし、疲れないようにまわそうとすると体感を使ってまわさなければうまくまわらない。いい青年が必至でしかも時代遅れのフラフープを回している姿を通りがかりのKidsたちは白い目でじろじろと見て通っていく、韓国人のKidsたちがふざけて何やっているんだと聞いて来た時は、はずかしいのでコジョ(うせろ(あくまでその時の私の言葉だが))と言っておいかえしたが、個人主義の国であってもこのトレーニングは体育館の外でやっていたので通りすがりの人も多くて、やはりそこははずかしかった。しかしこのトレーニングは体感を鍛えるためのトレーニングであり、1か月もするとその体感の使い方がわかってパンチのうち方がすごくかわったのをおぼえている。私はいつも思うのだが日系人って原理やこつの伝え方がうまいなあと思う。何か理論的なことを言って説明するのではなくて、自然のかたちを通して吸収さそうとする伝え方は東洋人独特の発想で、おそらく日本は山が多く自然に囲まれているので、その自然が彼ら彼女らの生活に影響している。そこから生まれてくる発想であると思っている。たぶんやれと言われて何のためにとか理由を求めていたら、私はそこでおわっていた。しかしやれと言われてケグジェンイの私がそのことができたのは心から彼らを信頼していたからだ。

 


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