脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

考えるボクシング

2007-09-20 | Weblog
だいぶ昔「脱学校の社会」という本を読んだ。今ではそのことがまるまるあてはまることはないと思っているが、おおまかに言って、著者がいいたいことは無批判に受け入れる制度(学校)からの解放である。私は練習生には「人の話は聞け、しかし必ずしも言うことを聞く必要はない」と言っているが。往々にしてこの世界では「はい」という答えを求められるような気がする。よく選手がコーチによばれてアドヴァイスを受けている時、しきりに「はい、はい」と言う言葉が聞こえてくるのだが、彼らは本当にわかっているのだろうかと不思議に思うことさえある。孔子は一番弟子である顔回が愚直であることをほめたが、しかし若い人間が経験も何もないのに無批判にものを受け入れることは危険なことである。我がジムの教育方針として選手(特に若い人)には考える機会を与えるようにしている。パンチのことから、ボクシングの戦略、そして最終的に自分はどういう人間になりたいかというところまで、できるだけ自分は選手に関わり、考えろと口でいうのではなく、考える機会を与えている。

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