無担保少額融資を掲げ、貧困者のためにグラミン銀行創設した人として知られている。10年以上前に彼のことを知ったが、とてもおぼつかない銀行運営のように思えたが、すでに30年以上も貧困と闘っている。
この成功から彼が得て教訓の言葉が、珠玉のように全編にちりばめたれている。利益を最大化するビジネスとして、既存の企業は存在する。これに対して彼は、ソーシアル・ビジネスを提唱する。ソーシアル・ビジネスは利益によってではなく動機によって動く企業であると規定する。
同じ金融でも、いわゆる投資家たちの考えはこれと全く異なる。今起きている不況は、本来は金融不況である。利潤追求の金貸しの行き詰まりの減少にしか過ぎない。本来投資は、社会的貢献のためになされる、非営利的目的でなければならないのではないか。
貧しい人々や恵まれない人たちによって所有され、社会的な利益は生み出さないかも知れないが、所有者である貧しい人たちを助けることになる。お金に触れることさえなかった貧しい人たちを相手にしながらも、返済率が98.6%にもなる。
世界銀行もグラミン銀行と同じように、貧困の撲滅を掲げているが現実にはすでに安定している人たちを活気づけるだけで、豊かな人たちを助けている。あるいは、これまでの社会は貧困は本人のせいにすることが多く、社会のシステムなどを見てはこなかったのではないか。
「利益」が万能の社会のシステムがおかしいのである。この本は、あるいはユヌス氏の主張は、これまで経済を学んできた人たちには、理解できないことかもしれない。現場で、一次産業にかかわり国の形態を底辺から見つめる者にとって、極めて分かりやすい論理と実践に満ちた本である。
志村健世氏のブログから貴ブログを知りました。
ムハマド・ユヌス氏の意見は1月6日の朝日新聞にも紹介されています。私も氏の意見には同感です。特に日本の経営者は企業の社会的責任の意識が足りないと思います。これからは国をあげて社会的企業を育成していく必要があると私は考えます。
なぜならば、社会的企業家がいなければ社会の進歩はないからです。
クレイジーパワー 社会起業家新たな市場を切り拓く人々
ジョン・エルキントン パメラ・ハーティガン著 英治出版にはこのように書かれています。
「常識のある人は、自分を世間に合わせようとする。非常識な人は、世間を自分に合わせようとする。ゆえに、非常識な人がいなければ、この世に進歩はありえない」
日本社会は常識に服従する社会です。私は非常識な社会的企業家として、日本社会を自分に合わせようとしています。
私は、日本社会を再生させる日本版グリーン・ニューディール政策の具体策を提示しております。ご高覧下さいますようお願い申しあげます。
(ちなみに私の実家は肉牛生産の酪農を営んでおります。)
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/CEA4.pdf
新聞に貴方の「最後のパレード」について出版社の謝罪文が載っていましたね
こんなところで持論を語りよりも謝罪するなり説明責任を果たすなり
することの方が先ではないでしょうか?