そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

停戦協議など戦況が決める

2022-03-22 | プーチン
ウクライナの限りない平原はドニエプル川の氾濫原で、肥沃な大地はチェルノゼムと呼ばれる黒土を形成し、小麦の栽培に最適の土壌である。歴史的にこうした肥沃な地帯、食料生産に不自由の少ない地域は争う必要があまりなく、その逆の軍事に長けた地域から間断なく侵略されることが多い。
ウクライナ地区のドニエプル川はこの地を平たんにし、天然の要塞となる遮るものさえほとんどなく戦闘には極めて不利であったことが、更に不利にしている。
ウクライナは青空の下の小麦畑を国旗にしている。穏やかな青と黄色であっても反対色であるから目立つ。
ウクライナはソビエト連邦内にあっても、ベラルーシー(白ロシア)とともに国際連盟に加入していたほどで、自立心は高い地域である。ベラルーシーも対立候補を次々と拘束して27年も政権を担っている、独裁者の大統領への抗議は絶え間ない。ウクライナはロシアにもドイツにも攻め込まれた傷をもっている。
ロシアは将軍クラスの現場指揮官が5人も戦死している。ロシア兵の死者は7千人とも1万人ともいわれている。相変わらずロシアは連戦連勝の進軍をしていると主張する、日本の評論家たちもいるが、どう見てもロシア軍は不利な戦闘を行っている。
チェチェンから恐怖のカデイロフが加わったり、ウクライナが使うぞと生物兵器の使用をプレアナウンスしている。キエフの最大のショッピンググモールの爆破も恐怖の拡散を狙ったものであろう。
日本には平和条約締結の交渉をしないと通告してきた。相変わらず日本のメディアは北方領土の中断と報道しているが正しくはない。北方領土問題はすでに終決しているから、通告などしていない。平和条約の交渉を止めるのというのである。当然だろう。
プーチンは8年間待ったが、ウクライナは何もしなかったというのである。8年前にはプーチンがお気に入りのヤヌコービッチが大統領の座を追われている。これ以降の大統領選では、どの候補者もNATO加入を訴え争点にもなっていない。プーチンの圧力がNATOに向かわせた事さえ理解できていない。
大統領をヤヌコービッチにすげ変えるとウクライナが平定できると、独裁者のプーチンは信じているのか。
プーチンに言い分があるとしても、人を殺すことはないだろう、病院を砲撃することはないだろう、原発を占拠する必要は何処にある、東部の独立を認めたとしても全土を空爆することはないだろう、同じ民族の同胞なら尚更である。
ロシアに撤退理由が見つかるまで、停戦協議は真面目に行われることはない。そのために躍起になって何を使ってくるかという恐ろしさはある。
プーチンに勝利はない。


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