幕内の結果（七日目）

○　摩羅の川（６－１）

　摩羅の川は前日からのどの痛みと咳を訴えていたが、ここで体調を崩しては後半戦に影響が出ると判断。昨夜は嫁の作った特製親子丼を食べ終えると、さっさと風呂に入って就寝してしまった。けさも目覚めがかなり悪く、体が重いうえに目がなかなか開けられない。小太郎の反応もイマイチという具合。それでも横綱は、ほんの一瞬小太郎が硬化した瞬間を狙って、重い体を引きずりながら起床。ギリギリのところで白星を拾った。取組後のインタビューには「体調が悪いにしても内容が酷い。応援して下さるファンの皆様には申し訳ない」と答えていた。

 

○　汚痔（７－０）

 　綱獲りで単独首位をひた走る汚痔、今朝は友人とサイクリングの予定、それも朝５時出発予定。さらに天候が読めなかったため、午前4時に判断するとの連絡が入り、寝坊の緊張から午前２時前に起きてしまうという苦しい展開。だが相撲の神様はここで汚痔に味方する。起きたものの外は土砂降り、少なくとも予定通りの出発は無いと判断して 再度ベッドへもぐりこむ。その後６時前ぐらいに自然に目が覚め立合いもきれいに決まり、まさに自然体の勝利。準備を整えてサイクリングに出て行った。この炎天下で自転車をコキまくり、足腰にさらに磨きをかけた汚痔、まずは明日、勝ち越し一番乗りを懸ける。

 

○　玉椿（３－４）

　「きのうはバイトが休みだったからね、とにかく寝だめしたよ。１５時間くらいは寝たかもしれん」と玉椿。寝すぎて頭がぼんやりしているのか、記者に「けさは快勝でしたね」と水を向けられても「ああ、勝ってたね。正直、眠くて眠くてまらずもうどころじゃないんだがね」と反応が薄い。「夜からまたバイトだからさ、めしくったらまた寝るよ」とあわただしく花道をひきあげていった。

 

●　蒼狼（４－３）

　相撲には負けたものの笑顔で土俵を降りてきた蒼狼。「私は15じかんねました。すっきりしました。いらいらするのはなおったかな」。今場所はやたら不機嫌なことが多く、周囲を心配させていたが、どうやら睡眠不足が原因だったらしい。あす以降は気を取り直して、蒼狼らしい自由奔放なまらずもうが見られそうだ。

 

○　家満（６－１）

　おととい関取として初めての敗戦を味わった家満。だが一つの負けがかえってよい転機になったのか、相撲ぶりはむしろ良くなってきている。「久しぶりによく寝た。よく寝たのでまらも大変元気」とさわやかな朝。敗戦を引きずるような様子は微塵もなく、こんもりともりあがるまらに満足しての目覚め。のびのびした相撲を取り戻し、まらものびのび。