雲虎○―●河豚狸
連日だらしない相撲がつづく雲虎。ファンや関係者からの「もっとしっかりしろ」との圧力に押されたか、報道陣にむかって「明日の朝、河豚狸を討ち取ります」と堂々と宣言。記者からの「ただ勝つだけでなく、内容でも圧倒することを期待しております」との声に「あたりまえです。」ときっぱり。「そこまで言うからには明日こそは全盛期のような相撲を見せてくれるか」と期待をもたせた。
ところが朝6時。最初に目を覚ました時点ではまったく勃起していない。観客席からは「あーあ」「また負けかよ」と落胆の声も上がる中、本人だけはこれも作戦のうち、と意に介さない。「この時期、布団を剥いで身体が冷えて勃起しにくくなる。体温調節にエネルギーを使いすぎ、勃起する余裕がなくなるのだろう。そこに注意する必要がある」と説明しながら布団をかけ直して二度寝。その後は5分おきに布団をかけ直しながら、ゆっくりまらを温めていき、時間をかけてじっくり勃起状態をつくりあげていく。石橋を叩いて渡るような安全勝ちを狙う相撲に、ファンからは「退屈な相撲だな、おい」との野次も飛ぶ中、とうとう午前7時。「作戦通り勃起した状態で目覚め、起床」と勝ちを宣言。自慢げに花道を下がっていった。この相撲にファンからは「悪いときには悪いなりに星を拾えるというのも、安定した成績を残すためには必要な条件。調子が悪くても気持ちを切らさずにきっちり勝ちをもぎとる雲虎の精神力は評価されるべき」と擁護する声もあるが「みみっちく作戦を練ってギリギリで勝ちを拾うスタイルか。なんか玉椿に似てきたな」「熟練の味っていうけど、やっぱり年齢を感じるな」と落胆の声もきかれた。
いっぽうの河豚狸の状態はそれより悪い。序二段力士の河豚狸、ふだんは1日おきのペースで土俵に上がっているところを急に3日連続で土俵に上がれと言われても心身の調整のしかたがわからず、とにかく土俵に上がるだけで精一杯。その上、早朝出勤ということで立合いのタイミングまで狂わされ、完全に気持ちが折れてしまったようだ。一瞬は勝てるチャンスもあったのだが、茶柱親方が「情けないことに勝利より眠気を優先させた」というように、チャンスをつかみきれず勃起に失敗。この3連戦は2-1で負けてしまった。ただ、序二段という地位を考えれば、横綱相手に大善戦。「暗黒時代の阪神のようだ」と評価する声も。当時の阪神はチーム自体はめちゃめちゃ弱かったものの、和田の地味な首位打者争い、亀山のむやみに派手なヘッドスライディング、新庄の華麗な守備など、随所にファンを喜ばせるポイントがあった。河豚狸も「負けたら親方から折檻を受ける」「情けない相撲をとってののしりの言葉を浴びる」など、勝利には結びつかないものの華麗なまらずもうでファンを喜ばせている。今回の3連戦でも負けはしたものの、その相撲ぶりはファンには鮮烈な印象を与えた。
これで中堅戦は2-1で雲虎の勝ち。あすからは対汚痔3連戦。きょうの勝利で1勝ぶんのアドバンデージができたとはいえ、副将・大将戦はいままでとは違いひとつのミスが命取りになる。雲虎にとっては苦しい土俵がつづく。
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<雲虎 4月9日 ○>
しっかりと作戦を練り、勃起を実現。
朝6時に目覚ましで起床。
布団を剥ぐなどして、身体が冷えている。
やはり勃起していない。
この時期、布団を剥いで身体が冷えて勃起しにくくなる(体温調節にエネルギーを使いすぎ、勃起する余裕がなくなるのだろう)ので、そこに注意する必要がある。
6時の目覚めで布団を掛けなおして二度寝。
5分後のスヌーズでまた布団を掛けなおす。
さらに5分後のスヌーズで・・・と繰り返し、確実に布団をかけた状態を維持して徐々に徐々に身体を温める。
1時間後、最後のスヌーズで目覚ましが鳴り響いた7時、作戦通り勃起した状態で目覚め、起床。
<河豚狸 4月9日 ●>
こんばんは。
報告が遅くなり大変申し訳ないです。しかも、黒星です。
本日は早朝出勤でした。情けないことに勝利より眠気を優先させたようです。
暗黒時代の阪神ファンのように、一勝できただけでもよかったと思うべきでしょうか。
このような結果になり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
とりあえず、帰ってきたら折檻しようかと思います。
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