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秋場所のみどころ

2014-09-13 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

 雲虎一門が復帰、東西対抗も行われるとあって久々の活況を呈しているまらずもう。二度と見られない特別な場所が、いよいよ始まろうとしている、多士済々の帰参組に注目は集まるが、今場所こそ不動の横綱・汚痔の集大成とも言える場所になるのではないか、というのが関係者の評価。

■「伝説」と戦う横綱・汚痔
 2年前のこの秋場所に新横綱として土俵に上がって以来、現役最高位を守り続け、横綱在位は歴代最長、大相撲では白鵬が今場所優勝すれば優勝回数歴代1位となるが、まらずもうでも同様に汚痔が優勝すれば歴代1位となる。大相撲、まらずもうともに、歴史的記録に立ち合う場所になりそうだ。先場所は惜しくも優勝を逃し、久々に優勝なしとなったまらずもうだが、汚痔は今年1月に史上2人目となる連覇を達成して以来、逆に2場所続けて優勝を逃したことはなく、今場所の優勝への期待は高い。
 そんな汚痔だが、その土俵人生は苦難そのもの。幕内ですでに優勝を経験していた雲虎に見出されたのがまらずもうとの出会い。序ノ口の無名力士が「雲虎関に引導を渡すのが目標」と言い放ち、序ノ口対幕内という圧倒的な差を急速に追い詰めていったのは周知の通り。雲虎の横綱昇進時には幕下だった男が、その後1年足らずで大関に昇進、だがいよいよ対決というところで翌場所、雲虎は勝ち逃げするように突如引退。その後同じく大関の地位にあった伝説の怪力士・毛呂乃との死闘を繰り広げるが、大関としての成績では2勝2敗と決着つかぬまま今度は毛呂乃が引退。目標を失いかけながらも真摯に土俵を務めて横綱に昇進、横綱として63連勝など、その後の活躍はいまさら説明するまでもない。横綱として競い合った摩羅の川、家満といった年下世代も先に引退してしまい、いまや無気力大関・玉椿しか対抗力士がおらずライバル不在・モチベーション低下が心配されながらもまらずもうの屋台骨を支え続けてきた。これ以上目標に据える地位もない最高位、競う相手もいないまま負けることだけは許されない過酷な環境。そんな中毎場所綱の責任を果たし続けてきた男にって、辞めた者がいまさら戻ってきてきて優勝をさらうなど、断じて許せる話ではない。と同時に、決着をつけることがかなわなかった先輩力士たちと、ついに雌雄を決する舞台に巡り会えた、と見ることもできる。優勝回数歴代1位が懸かる今場所。相手として不足すぎる玉椿とではなく、雲虎、毛呂乃といった伝説と戦って優勝を勝ち取ると同時に自らが伝説となる、そのための場所と信じたい。毎場所横綱相撲をきちんと取ってきた汚痔だが、特に今場所は現役力士代表としても、汚痔に期待したい。今場所の相撲次第で、現役最高位というのにとどまらず、歴代最高の栄誉を得られるはずだ。逆に今場所崩れるようでは、後の評論家に「汚痔の時代には玉椿しかいなかったから、優勝できたのは当たり前」などという不当な評価をされかねない。汚痔の歴史的評価にも関わる、大切な場所となりそうだ。

■西方帰参組は?
 ここで気になるのは帰参組の状況。大関・毛呂乃は引退後1年4カ月、横綱・雲虎に至っては2年10カ月のブランクがある。最近の大相撲では蒼国来が2年ほどのブランクを経て復帰したが、復帰後半年は勝ち越せなかった。しかし「コークスクリュー勃起」でまらずもう界を震撼させた毛呂乃のまらの脅威はいまだ収まらず、それがために雲虎も並々ならぬ決意を持って復帰して来たとあって、現役時代と遜色ない相撲を見せてくれるだろう。毛呂乃に至ってはこの1年4カ月の休養で、引退の引き金となったまら分離の傷も癒え、現役時代よりも恐ろしい相撲を魅せる可能性も高い。事実この夏毛呂乃のまらは日本各地で猛威をふるっており、この荒ぶる四尺まらを各力士が土俵内に封じ込めて鎮めるのが、今場所の相撲本来の目的と言っても過言ではない。
 幕内では朝乃立、月乃猫といった個性派力士の復帰もファンにとっては嬉しいところ。先走る相撲で人気を集めた朝乃立は、幕下付け出しでデビュー以来、負け越しなしの快進撃を続け、ほどなく三役昇進かと期待された矢先、毛呂乃のパルプンテ勃起の直撃を受けて人生初の虫歯を発症、惜しまれながらの引退となった悲劇の力士。3年半の休養を経て先走る出足相撲が再び見られるか。また、ネット動画から歓楽街での実戦を交えた激しい稽古まで、猛稽古で多くのファンを魅了した月乃猫の復帰も頼もしい。引退後結婚したとあって、稽古ぶりが心配もされたが、「動画の稽古は続けている」と嬉しいコメント。このほか、関取には届かなかったものの、夫婦二人三脚の相撲・飄々とした取り口で人気だった河豚狸も、茶柱親方に言われるまま、調教済みの力士として土俵に復帰、幕下以下土俵を沸かせてくれそうだ。

■東西対抗の行方
 ここで気になる東西対抗の行方を占ってみたい。15日間取る幕内力士は、東軍は汚痔・玉椿・蒼狼の3名、西軍は雲虎・毛呂乃・朝乃立・月乃猫の4名と、数の上では東軍不利。その分、7戦となる幕下以下は東軍11名、西軍5名と東軍有利か。両陣営で可能な取組数は、東軍122戦、西軍95戦と差があり、総勝ち星を競う、勝ち星部門では東軍が一見有利に見える。だが、東軍の現役組には、実際のところは「番付に名前が残っているだけ」という力士や、過去の実績から「1場所1番程度しか取らない」ということがわかっている力士も少なくない。池男王子・男山はおそらく休場、稀勢の里・若竹山は1場所1番程度と見込まれ、ここで東軍の取組数予想は26番ほど減じられる。また、先場所幕下付け出しの巨砲、カチコチ山はともに皆勤しておらず、このまま蒸発という可能性もあり、見通しが立たない。仮に先場所のように2人とも半分程度の出場、と見込むと、トータルで90番前後が東軍の実質的な番数だろう。一方の西軍の幕下以下も、愛嬌ある相撲で人気だったものの、ほとんど皆勤もせず、序ノ口に居座り続けたもっこり山や、ほとんど土俵に上がらなかった下呂泉が名を連ねており、実質番数予想は80番半ばか。となると、見た目の人数差ほどの差はなく、ほぼ同数の取組数で勝ち星を競うことになりそうだ。こうなるとやはり大切なのは一人で15番稼げる幕内。西軍4名、東軍3名となるとこの限りでは西軍有利。さらに星数を予想すると、前頭で朝乃立、蒼狼あたりがおそらくほぼ同成績で相殺、月乃猫の分、西軍がやや上乗せとなるか。横綱・大関では、西軍雲虎・毛呂乃はともに15勝に近い成績が見込めるのに対し、東軍で15勝近い成績が期待できるのは汚痔のみ、玉椿は先場所3勝12敗のカド番で成績に波がありすぎる。となると実際は見た目の番数とは逆に西軍の方が有利との予想で記者団の意見は一致。現役・東軍の優勝のためには、汚痔が負けないことは絶対だが、これに加え、玉椿が好成績を上げることが絶対条件。雲虎・毛呂乃の2人で30勝近く稼がれることを考えると、これを汚痔のみで埋めることは不可能であり、汚痔・玉椿の2人でやはり30勝近くしなければならない。しかもここで両者相殺となってもあくまで相殺止まり。西軍・月乃猫が上乗せで働けば、東軍としては、一人7戦だが数の面で西軍を上回る下位力士に盛り返しを任せるしかなくなる。東軍のカギは玉椿、西軍のカギは月乃猫、といえそうだ。また、東軍には皆勤しつつ芸術的な弱さを見せる茸の山がおり、今場所も確実に負けてくるだろう。西軍取組数のアドバンテージはおそらく茸の山が芸術的につぶし、勝率面でも確実に下げてくるはず。しかし茸の山の相撲を含め、毎場所土俵に上がる力士一丸となって復帰組を打ち破ってこそ、勝利にも意味がある。玉椿の奮闘を前提に、東西で拮抗した勝負になることが予想されるが、だからこそ最後の最後は、幕下以下の「出るか出ないかよくわかんない力士」がどこまで土俵に上がるかが意外と勝負を分けることになるかもしれない。1人でも多く、1日でも多く土俵に上がり、勝利をつかみ取らねばならない秋場所。
 現役最高位・汚痔が歴代の名力士を破り歴代最高の栄誉を得るとともに、東軍の現役力士たちを勝ち星・勝率ともに優勝に導くことができれば、それこそ伝説となろう。あるいは、復帰した力士たちが、歴史の重みを現役組に見せつけるのか。世代を越えた、最強をかけた戦い。そして、序ノ口までの1人ずつ、1番ずつに団体優勝の重みを背負う、かつてない戦い。今までにない形で開催されるまらずもう秋場所は9月14日(日)初日。

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秋場所の抱負(蒼狼)

2014-09-13 07:32:13 | 力士にきく

― こんにちわ。お元気ですか?

(蒼狼) 「あまり…」

 

― モンゴルはそろそろ寒くなってきたと思います。さいきんはどんな暮らしをしていますか?

(蒼狼) 「べつに…」

 

― では、きのうのばんごはんをおしえてください。

(蒼狼) 「やだ」

 

― 秋場所は、3年前に引退した雲虎とそのなかまたちが、まらずもうに殴りこみをかけてきます。現役力士チームの一員として雲虎たちを迎え撃つわけですが、意気込みをきかせてください。

(蒼狼) 「どうでしよう…」

 

― それにしてもモンゴルは夜空がきれいですね。星空を眺めながら女の子を口説くときに使うとっておきのきめぜりふを教えてください。

(蒼狼) 「さあ…」

 

ー ありがとうございました。9月場所もがんばってくださいね。

(蒼狼) 「はむ」

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