今年もあとわずかになり、慌ただしくなってきました
わきの営業も今日までとさせて頂き、お預かりのお品の納品や片付けなどの
仕事を残すばかりです。
今日は、久しぶりにお客様にお求めいただいたお品をご紹介させていただきます。
着付け教室に通い始めてくださった生徒さんですが
名古屋帯をお持ちでないとのことでお求めくださいました。
世間では袋帯の方が品物の数が多いのですが
当店はもともと「普段に気軽に着るには名古屋帯」と名古屋帯推進派?!
ステキな帯がを見つけると、つい・・・
で、
今回の帯もとても気に入って仕入れておいた一本でした。
わりに珍しい紺地・・これがまたいい色なのです。
柄の部分はモールの糸などが使ってあり、立体感と深みが出ています。
さて、ここから・・・。
袋帯は販売するとき、ほぼ出来上がった状態なので、巾も長さも変えることができません。
名古屋帯はというと、まだ反物の状態なので、お客様によって
巾や寸法などを注文して仕立てをお願いします。
今回この帯をお求めいただいたお客様は、身長が高く、
前の帯巾を標準的な帯巾の半分くらいにすると貧弱に見えてしまします。
色も濃い色なのでしまって見えます。
そこで、前巾をできるだけ出して巾を広く仕立ててもらいました。
合わせて、お太鼓になる「たれ」の寸法もわずかに広く。
お稽古でさっそく練習してくださったので写真を撮らせていただきました。
全身ではないのでわかりにくいかもしれませんが、帯の巾と身長などの
バランスがいいと思います。
身長の高い方や体格のいい方、また帯の幅をたっぷりと広めにとりたい方は
「開き仕立」など、名古屋帯を半分にしないで袋帯のように広げて仕立てる方法も
あります。
この仕立方法ですと、袋帯のように巻くときに、巾を調整できます。
今回も、もっと巾を出したければ、開き仕立にしてもよかったのですが
名古屋帯推進派の私、名古屋帯の良いところは、
*一重のお太鼓がカンタン、軽い
*前を巻くときに半分になっているので折る手間がなくサッと巻きやすい
と考えているので、お客様と相談して、なるべく前巾を広くした普通の仕立てを
選びました。
人に着付けてもらう場合と違って、自分で着たい方には
なるべく着やすいように、締めやすいように・・・と思います
「着る人のこころ、大切に・・・」です。
オミクロン株と 年末寒波で雪のニュース。東京も空気が冷たいです。
皆様、お気をつけて年末お過ごしくださいませ
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京呉服わきブログ「ごふくや日記」