京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

補正は深い・・・

2019-06-15 15:52:42 | 着付教室
また週末に冷たい雨。
こういう日は、静かな店内・・・あれこれいろんなことを考えます。

こんな日は落ち着いて
いつも気になってる「補正」について書いてみたいと思います。


先日、街である企業のポスターを見かけて、
なんだろ・・・って、なんとなく違和感を感じました。
浴衣姿の女性を使っていたのですが、きれいに着付けているけれど
補正がパンパン?な印象・・・
ポスターだからシワ一つなくキレイに見せなければいけないのは分かる・・けど。

浴衣の涼やかさが半減してるのでは?
な~んてポスター見ているのは私くらいかもしれません・・・



ホントなら浴衣は、補正などしないで着るものだったはずですが
最近は夏のファッション、お出かけ着としても定着してきて
浴衣もキチンときれいに着るようになりました。

それに、下着と浴衣だけなので、普通の着物より体型が出やすいいため
やはり、ウエストにタオルを巻いたり、胸を抑えたほうが
キレイで崩れにくいという事になります。

私本来の考え方は
できれば補正はなくて着物を着られたら、それが一番いいと思っています。

するとしても自然な補正が私は理想。
浴衣は、最小限にしたい。

たとえばウールや木綿の着物も、カジュアルに自然体で着たほうが好き

逆に、格式のある場へお出かけするときの、訪問着や振袖、留袖など
フォーマルな着物は、ピシッとしたほうが。
それなりに胸に綿も入れて(笑)
ですが、私は、その方の元の体型がなくなるような補正は好きではありません。

人の体は凹凸があって、
やっぱり丸くてデコボコのある所に、まっすぐの布を巻き付けたら
プカプカするところが出てきたり、シワがよります。
だから、そこを埋めるために補正が必要という事になります。



雑誌のモデルさんのように着物をきれいに見せるためや
街で見かけたポスターは特殊だと思ってます。


着付教室も始めてから長くなり
この頃、お一人お一人にあった補正の仕方が特に気になってきました。


衿合わせをするとき、腰紐をするとき・・
補正が上手にできていれば、しわが出にくく、布地が動きにくくなるので
見た目はもちろんキレイだし、着るのも楽だし。
と、いまさらながらに補正の重要性を感じると同時に
一人一人に合わせた補正の仕方をアドバイスしてあげたいなと思います。

市販のもの、製品で間に合えばそれでいいのですが
これだけ着付けをしたり、教えたりでたくさんの方の体型を見ていると
なんだか既製のものではしっくりこない場合も多く
いろんな既製品を買ってみたり、自分で作ってみたり・・・

補正は必要、
なるべく必要最小限
その人らしく


きっと、私が着付けにかかわっている間は、永遠に悩むことの一つだと思います。



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