お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

還暦の旅 九州 湯布院編 その3

2015年03月04日 19時18分35秒 | 旅先で
北野天満宮の梅も七分咲きになってきたようです。3月6日からは東山花灯路が始まります。日差しも心なしか暖かくなってきました。さてつづき。湯布院の町を散策して缶ビールも仕入れてきた我々は宿に戻りいよいよお風呂です。浴室は男性、女性それぞれ一か所あり露天風呂もありますが良くも悪くもないお風呂です。湯布院は無色透明に近い単純温泉なので濁り湯とか硫黄の匂いぷんぷんとかのこれぞ温泉という訳ではありません。露天もそんなに大きくないですが他に誰も入ってないので結構気持ちよかったです。お風呂から出るといよいよ夕食です。玉の湯はお部屋でも希望すれば食事ができるそうですがやはり出来立てを味わえる食事処のほうが正解かと思っています。午後7時からの予約です。お部屋に電話がありいそいそと食堂へ。玉の湯のホームページから予約の際になにか記念日ですかとの質問に「還暦云々」と知らせてあったので食堂の個室へ案内され、係の仲居さんから「ささやかな記念の品ですとプレゼントされました。小さな箱には「夫婦箸置き」が入っていました。感激。さて夕食がスタートします。まず



季節の小鉢として「おから」が出ます。予め自遊人の記事で知っていたので驚きませんが湯布院でも高価な宿のひと品目が「おから」です。でもこのおからが秀逸でうちの奥さんが目をみはります。こっそり仲居さんに味の秘密を聞き出しています。



次の小鉢が「自然薯」そして



「ゆずなます」です。その後は



八寸的な「旬の山菜等の盛り合わせ」玉の湯の料理は決して華美や豪華な食材を使う料理ではなくて味が深い洗練された料理です。好き嫌いはあるでしょうが我々にはとても美味しく感じられます。そして



「大分の海川の幸の刺身」(鯛と鱒)



お吸い物は選べますが僕たちは「すっぽん」を選択。鯉濃くと悩みましたが・・



次に「田舎風煮物」ほんと優しい味付けでうちの奥さんはかなり満足気です。次にメインディッシュが選べます。すっぽん鍋、豊後牛の炭火焼、豊のしゃも鍋、山菜のてんぷらから選択できます。さあ悩みどころです。仲居さんに別々でもいいんですか?と尋ねると皆さん別々にされますよと優しい応対です。そこで「豊後牛」と「しゃも鍋」を選択。





玉の湯の器は意外と民芸を使い、地元の「小鹿田焼」(おんだやき)も使われています。「飛びかんな」の特徴がある器で京都清水の涌波さんの作る飛びかんなは我が家のプライベートで愛用していますが帰りに日田で買おうかなとうちの奥さんがしきりに言ってます。



鍋を前にかなりご機嫌です。そして





湯布院名物?クレソンたっぷりの豊しゃも鍋です。まだ出ます。



山女魚の塩焼きです。そして仲居さんからお雑炊は入りますか?と聞かれます。若い方は昼間湯布院の町でケーキとかいろいろ食べてこられるので残される方も多いんですと・・。我々はこの夕食のために「博多でうどんしか食べて来なかった」と言うとそれはエライと褒められます。そして



雑炊も美味しい。満足満足。





自家製デザートもそれぞれチョイス。自遊人の記事にあるように「旅館が料理屋の真似をしてもかなわない。別の方向でもてなし料理を突き詰めるとこうなる」とあるように本当滋味あふれるお料理でした。



夜も更けて静かな通路をあるいて、ちょっと談話室へ。





誰もいないライブラリーで玉の湯を満喫します。本当にいい宿です。つづく。











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