お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 2014 電車王国 富山へ その3

2014年10月15日 19時26分28秒 | 旅先で
いよいよ富山地鉄電車の日です。前日に電鉄富山駅で購入した富山地方鉄道全線2日間フリー乗車券を握りしめて駅へ。





なんと4530円もします。でも富山地鉄電車は意外にも全路線を合わせると100キロ以上ある地方鉄道にしては長大な線を持っています。富山から立山黒部アルペンルートの起点でもある立山まで片道1200円もするしもうひとつの本線は富山から宇奈月温泉までが片道1840円もします。勿論特急電車も特急料金不要です。全線210円ですが。それに富山市内線が一乗車200円なので電車男にすれば超オトク切符です。台風が近づく曇り空の朝ホテルから徒歩で駅へ向かいます。電鉄富山午前8時4分発の特急立山行きダブルデッカーに乗るためです。早めについてホームから撮影しようとしますが改札は発車の20分くらい前からです。同じ目的らしきシニア世代やカメラとビデオカメラ(昔のコトバ?HDカメラというのかな)を持った若者らが改札今かと佇んでいます。そしていよいよホームへ。



関西人は”アレッ”と思いますよね。そう富山地鉄のダブルデッカー特急はなんと京阪の鳩マーク付きの元特急車両なんです。でも3両編成です。1両目と3両目の間にダブルデッカー(2階建て)が挟まれています。2階車両だけ座席指定券が必要なので普通の車両に乗りいざ出発。この電車は本来は立山からケーブル→高原バス→トンネルトロリーバス→ロープーウエイ→ケーブルカーと乗り継ぎ「黒部ダム」をみて再びトンネルトロリーバス→路線バスと乗り継ぎ長野の信濃大町へ抜ける黒部アルペンルートを目指す人たちがメインの電車です。みなさんかなり冬装備で乗られています。約1時間で終着立山に到着。普通の人はこの駅から次のケーブルカーの駅へ向かいます。でも何人かの普通でない人は駅を出て駅前広場へ。駅前に降り立つと寒い!10月初旬とはいえここは立山。しまった電車のダイヤのことばかり考えていて服装まで考えていなかった。寒さに震えながら駅近くの鉄橋へ。



ちょっと解りづらいがこの道路橋と並行して地鉄の鉄橋が見えるポイントで先ほどのダブルデッカーが富山へ帰るのを撮影します。やはりシニア世代の同好者が同じように撮っています。しかし何処にでもいるもんですね「撮り鉄」が。「乗り鉄ちょっと撮り鉄」の僕は次の電車で富山へ戻ります。その前に立山砂防鉄道のトロッコの線路を見にゆきます。



砂防鉄道なんて何のこと?ですがここには富山平野にむけて流れる常願寺川の土砂災害を守るために日夜砂防工事を行う山へ資材を運搬する小さな鉄道があります。標高差3000メートルという我国最大勾配の急流が富山平野の土砂災害を引き起こすのを未然に防いでいるわけです。この小さな機関車が資材と人を乗せて立山カルデラに向かって山をよじ登ってゆきます。起点から終点までの17キロ余りにスイッチバックが38か所もあり圧巻は18段スイッチバックがあります。



勿論線路内立ち入り禁止です。当たり前ですがここまで観光のひとは来ません。立山駅にもどり富山行の電車に乗ります。



この時間の富山行は地元の人くらいしか乗っていません。立山をでてしばらくは山岳鉄道のようです。ほとんど人家がないところをうねうねとカーブしながら平地へ向かいます。途中



こんな川の流れがみえる鉄橋を渡ります。路盤があまりよくないのか結構揺れるのでこんな鉄橋を渡るときはちょっとスリルも味わえます。電鉄富山まで戻り簡単にお昼ご飯をすませて次にのる列車を待ちます。今度は電鉄富山13時5分発の宇奈月行きの特急「アルプスエキスプレス」です。



関東の方にはお馴染みの元西武鉄道のレッドアロー号です。この電車も3両編成で真ん中の車両が座席指定車です。



一般席も結構グレードが高いですが



真ん中の車両は暖簾が下がっていて開けると





例の九州でいろいろな電車をデザインしている水戸岡鋭冶氏のデザインによる車両です。地方鉄道のローカル特急とは思えないインテリアです。結構木を多用しているので落ち着いた雰囲気です。人気があるようで座席は女性客でほぼ満席です。電車男は一般席で宇奈月を目指します。この特急にはアテンダントと称する女性が乗車していて車窓からの案内や飲み物の販売などをしています。あいにく窓の外は雨が一段と降ってきました。車内アナウンスも「右手の車窓にはお天気がよいと雄大な立山の山並みが見られます。残念ですが本日は雲に隠れて見えませんが、本当は雄大な立山が臨めます」と何度も雄大なを繰り返しますが雨が一段と強く降り出します。1時間少々で終点宇奈月温泉に到着です。つづく。












最新の画像もっと見る

コメントを投稿