お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

東京出張その6

2009年01月09日 16時23分01秒 | 旅先で
新宿から丸の内線+南北線(いつの間にか出来ていた)を乗り継ぎ飯田橋へ。久しぶりの神楽坂の人並みに驚く。昔からこんなに人がいたっけ。老舗の甘味屋も建て替っているが坂の途中で路地に入ると「伊勢藤」は昔のまま。表戸を開けるとカウンターの奥に「白鷹」の樽。着物姿のご主人。音もなく静かな話し声がするだけの昔ながらの居酒屋。出てくるのはお通し一通りと燗酒。こんな店に良く学生の分際で出入りしていたもんだ。僕たちも静かに燗酒を飲んでいると若いグループが入ってきた。主人曰く「うちはビールも焼酎もありませんが・・」なんて言われたら躊躇いますよね。僕たちが学生の頃は今のご主人のお父様が「白鷹」の前に鎮座していて、ちょっと騒がしくなると「さあさあ皆さん、お酒はしずかに呑みましょう」なんてお客様に向かって説教していたものです。最近の愛読書である太田和彦の「居酒屋味酒覧」にも出ていて、「文化財級の古典居酒屋」とあります。さて次が待っている。神楽坂から大江戸線(これは便利な地下鉄線)でいざ森下へ。つづく。