半透明記録

もやもや日記

鳥の物語と猫と紳士と夜の海とサメの夢

2014年12月26日 | 夢の記録



今朝、久しぶりにとても印象的な夢を見ました。が、魔王(サタン)が後ろで泣き叫び道ばたに転げ回り暴れてその美しい顔に傷をこしらえたりするうちに、すっかり忘却の彼方へ追いやられてしまいそうなので、すでにだいぶ忘れてしまいましたが覚えているイメージだけでもメモしておきましょう。ああ、もったいない。すごくすごく美しい夢だったのになあ。



***********************

狭いけれども暖かい色の光に溢れた路地には小さな店が連なり、そのうちのひとつには白と黒の二匹の変身する子猫と、超人的な能力を持つという老紳士がいて、店にはさまざまな客が出入りするが、客は猫たちと老紳士から不思議な鳥の物語を聞かされると、帰りには客自身がその鳥となって飛んで出て行くのであった。この美しい鳥の物語は今のところ全部で十二編ほどあって、その美麗な映像がDVD-BOXになっているので(夢の中の)私は「いずれ必ず買わなければならないな」と思っている。

ある雨の夜、白と黒の二匹の変身する子猫と老紳士は黒くてつやつやした自動車で海岸沿いを走っている。子猫たちは少年に変身して「波打ち際の泡をあつめて糸に通して真珠のような首飾りを作りたい」と話し合い老紳士に同意を求めるが、紳士の方はその傍らに座るボブカットの美女に語りかけるのに夢中である。濡れた道を走ってゆくと、緑色の海は高く波打ち、波間にはホオジロザメが上を向いてパックリと大きな口を開けているのが見えた。

波の泡の首飾りのために二人の少年は海へ飛び込んで、波に揉まれながら楽しそうに泳いでいると、白いシャツの男がサメに(…どうしてもここがもう思い出せない)。白と黒の猫の少年たちが泡をあつめることもせずいつまでも緑色の海の中でふざけていると、超人的な能力を持つという老紳士が彼らの襟首をつかんでずぶぬれの猫を二匹引っ張り出し、そのままビュンという音とともに消え去った。

サメは緑色の高い波間で口を開けたまま絵のように硬直している。浜辺には白いシャツの男だけが取り残される。この男は老紳士の店の客となり美しい鳥の物語がもうひとつ増えるはずであったのに、取り残されてしまって残念だというようなことを私は思っている。


***********************


ほんとうはこの3倍くらいのボリュームがありました。鳥の物語の部分がもっとあったはずなのに、ああ、忘れてしまいました。ああ、ああ。
だけど、美しい夢だったなあ。絵のように美しい夢でした。緑色の海の光景が忘れられません。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿