銀河鉄道の夜

アニメ版の『銀河鉄道の夜』を息子とともに視聴しました。鉄道好きの息子が東北の【ＩＧＲ（岩手銀河鉄道）】の映像を見て喜んでいるので、「これは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』というおはなしがもとになっているのだよ。猫ちゃんが夜の列車に乗って遠くまで行くという内容で、アニメ映画のＤＶＤがあるから、一緒に観てみるかい？」と尋ねたところ「みう！」とこたえるので一緒に観ました。

さすがに全編を一度に観通すことは出来ませんでしたが、息子は意外なほどの集中力を発揮して、前半と後半の一時間ずつを２回で観ることに成功しました。映像を観ながら私がところどころ解説すると、まだ幼すぎる息子の頭でもなんとなく筋は分かった様子です。前半を観た翌々日、「あおいねこしゃんの、ぽっぽしゃんの、みたい！」とか何とか言うのが、最初はなんのことだか分かりませんでしたがアニメ版『銀河鉄道の夜』のことでした。それで後半も私が解説しながら視聴。最後まで息子は大人しく観ていました。

　さようなら

　カンパネルラーーーーーーー！


というあの場面では、「ねこしゃん、いっちゃった」「……（こみあげるものを堪えながら）うん…行っちゃったね」「もかい、みう（もう一回観る）」「え…？　最初からまた観たいの？」「またみたい！」というやりとりもありましたが、最初から観るには長いので、また今度な。銀河鉄道もいいけど『グスコーブドリの伝記』も観てみようぜ。そっちは私もまだ観たことがないんだ。


それにしても、２歳３ヶ月にして『銀河鉄道の夜』を選ぶとは、息子もなかなか見所がありますね。また息子はストップモーション・アニメも好む様子（アート系のコマ撮り映像もいけるくち）なので、ようやく私と楽しみを共有することができてきました。英才教育の成果、というよりは私がそんなのばかり見せる末の洗脳かしら。どっちでもいいけどこれは嬉しいことです。読んでいる本は取り上げて放り投げられ、パソコンで絵を描こうとすればパソコンごと投げられモニターの縁とアダプターが損傷し、イヤホン装着で隠れてアニメを観ようとすれば真顔で寄ってきてイヤホンを引っこ抜かれ、とこれまで私の趣味はことごとく潰されてきましたが、少しずつ歩み寄ってきた感が出てきました。あとはＳＦ映画だな！！（『不思議惑星キンザザ』とか喜びそうかも）