堀北真希のdocomoラジオCM「大切な決めごと」篇がYouTubeに

堀北真希が朗読するドコモのラジオCMがイイという記事を以前書きました。そのときは、ドコモ公式にはCMのファイルが残っていなかったんで、やむを得ずPCのブラウザでFMを受信して録音したのですが、公式のファイルがYouTubeに復活していました。インターネットラジオより音質がいいです。



いろいろな事情で聴けてなかった堀北真希のファンの方達も、これで胸をキュンとさせることができますね。

2013年日本シリーズの感想

今日はずっと日本シリーズを見ててブログのネタを考えてなかった。

しょうがないので、日本シリーズの総括でもしてみますか。

第1戦、第2戦、第6戦、第7戦が仙台だった

これが一番大きかった。もし東京ドーム始まりだったら結果は違っていただろう。おそらく本拠地最終戦となる第5戦に田中を先発させるために、第1戦に田中先発。クライマックス最後の試合のリリーフから中4日で。

5戦で巨人を降ろせるとは思えないので、東京始まりだと何が起こるかわからない敵地「カラクリドーム」で決着を付けなくてはならなかった。今日の勝ちはホームのアドバンテージが大きかったことを考えると、日程がかなり楽天有利だった。

田中将大のためのシーズンだった

僕がここに書くまでもなく、そういう感じだったよね。良くも悪くも。本来のクローザーである青山とラズナーがいないとはいえ、クライマックスに続いてマー君が無理矢理最後を締めた。この日のために準備してきた中継ぎ陣の気持ちはどうなるのだろうか。そういうのもマー君が投げるなら仕方ない的な。

マー君が巨人打線を完璧に捻じ伏せてきたならともかく、第6戦では滅多打ちされたからなあ。いくら無敗のエースと言っても、前日炎上した投手を3点差の9回に出すのはいかがなものかと。リリーフがいないならともかく、ドジャースの守護神だった斎藤隆がいるんだし。

物語の有無

どん底からスタートした東北初のチーム、震災からの復興など、楽天には世間のムードが追い風になっていた。そういうチームが勝ちあがっていくことで盛り上がっていく物語があった。言ってみれば、今年のプロ野球の主人公的であった。それに対して、巨人には伝統と栄光はあるが、物語はないチームだった。安直な物語が発生するには優勝回数が多すぎるというか。

「大正義」と呼ばれる巨人軍も、この物語の悪役は辛かったようだ。今日の8回表の攻撃、空振りするたびに大歓声が上がり、それに気圧されるように、さらに空振りした。高橋由伸とかが特に。

見どころのない采配

則本を第5戦のリリーフに使ったのは「その手があったか」と思ったが、それ以外は両チームともに「ムッ、やるな」と唸るような采配がなかった。星野はもともと勝利より情に訴える采配なので期待してないが、野村ID野球のエッセンスを引き継ぐ橋上戦略コーチがいる巨人には期待していた。

なのに、今日も5回以降無策のまま淡々とイニングを消化してしまった。強力な代打がいないというのもあるかもしれんが、ゲームを動かせなかった。寺内あたりがセーフティーバントをするフリでもすれば、三塁のマギーは大して守備上手くないんだから、ゆさぶりをかけることはできただろうに。

手前味噌で恐縮だが、スワローズでは、野村克也はもちろん、今の小川監督も、短期決戦では凄味のある采配を見せてくれる。2011年のクライマックスシリーズファイナル第2戦で、一軍経験のない高卒ルーキー山田哲人を1番スタメンで使ったとか。まあ、小川の場合は凄いというより必死の采配だったが、そういう短期決戦スペシャルな采配が、今度の巨人、楽天ともに見られなかったのが残念だった。

気持ちで勝った

野球は本来、もう少し科学的な競技だと思う。最終回、大歓声に気圧されたように、空気を読んだように矢野が三振に斃れた。最終回に空気無関係の逆転打を打つことが多い矢野なのに。

本当は、プロなら甘い球は見逃さないし、落ち切らなかったスプリットは本塁打される。打ち損じに見えても、打った球は手元で微妙に変化していて、芯をわずかに外している。選手自身は「気持ちで打った」とか「気持ちで負けないように」と言うが、実際には彼らはプロの高度な技術で打ったり討ち取ったりしているのだ。第6戦の高橋由が3球続いた直球の3球目をきっちり捉えてタイムリーを打ったように。前日160球投げた投手が次の日投げて抑えられるはずがないのだ。今回のシリーズは、僕が好む理知的な野球が、精神論的な野球に敗れた、という感じがする。