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聴覚障害者の災害ボランティア

2023年07月17日 12時39分39秒 | 話題
  聴覚障害者が災害発生時に被災地に赴き、被災者を手助けしたり、手話通訳者と連携したりして、
  ボランティア活動の場を広げている。 同じ障害者らの「力になれる」との思いがある一方、支
  援活動への参加を断られることも。 専門家は障害者が参加しやすい環境を整えるためにも、平
  時から関係者間での話し合いが必要だと指摘する。

 「大丈夫ですか」。2017年の九州北部の豪雨。福岡県聴覚
 障害者協力会のボランティアが避難所を訪れ、視覚障害がある
 被災者に手話で語りかけた。これに対し被災者は手話で「避難
 所にいても情報が入ってこない。普通の生活に戻りたい」と不
 安を訴えた。同協会の“太田事務局長”は「直接出向き、話すだ
 けでも力になれると気づいた」と振り返る。18年の西日本豪
 雨では広島県ろうあ連盟がボランティアセンターを立ち上げた。
 4年前の14年に広島市で土砂災害が発生した際は、被災者と
 の意思疎通に不安があり団体としての活動を見送ったため「今
 度こそ」という思いがあった。
 
  連盟職員だった"横村さん"らがSNSでボランティアを募集。聴覚障害者を中心に他県からも参
   加者が集まり、約3カ月間で延べ約380人を送り出した。
  被災地では聴覚障害者約20人と数人の手話通訳者のグル-プをつくり、住宅の片付けに当たっ
   た。 聴覚障害者と分かると戸惑う人もいたが、何度も顔を合わせるうちに打ち解けた。 
   「手話を教えてほしい」と声をかけられることも増えたという。
  一方、聴覚障害がネックとなりボランティア活動に参加できなかったケースも出ているそうだ。
   ある県の聴覚障害者団体は自治体に活動参加を打診すると、「どう対応すればいいのか分から
   ない」と断られたそうだ。
 災害時のボランティア活動の多くは社会福祉協議会(社協)が調
 整を担っている。 西日本にある社協の担当者は障害者や障害
 者団体から申し出があった場合「可能な範囲で仕事を割り振る」
 としながらも、「実績がなく、災害現場ですぐに対応できるか
 は分からない」と話している。 横村さんは「障害があるから
 できないと思わずに、どういう方法なら可能なのか聞いてほし
 い。障害があっても力になりたいという気持ちは同じ」という。 
 災害ボランティアに詳しい同志社大学の“立木教授(福祉防災学)
 は「平時から関係者で話し合い、災害時にコミュニケーション
 を取るための準備を進める必要がある」と指摘している。
 西日本豪雨で被災した住宅の清掃などを  コミュニケーションを阻まないための環境整備はあらゆる障害
する聴覚障害者団体のボランティアの皆さん
 に共通する課題とし、「まずは当事者が参加したいと声を上げ
                 ることが、解決につながる一歩となる」と話しています。

  同じ立場だからこそ「力になれる」。 これこそ我々が学ぶべきことではないでしょうか。

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