農業じゆう人

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MERSコロナウイルス

2015年06月12日 12時10分15秒 | 話題
   本名は“馬さん”といいまして・・、横丁の住人はあだ名で“らくだ”と呼んでいます
   どうして“らくだ”かってえと・・、ナリがデカくて、のそのそしているんで・・と
   あの立川談志師匠が、これまた大師匠の“古今亭志ん生師匠”を初めて見たのは中学生の時!
   幸運にも、演目は“志ん生師匠”の十八番の「らくだ」。その「らくだ」の噺の楽しかったこと
   “談志少年”の“志ん生師匠”への熱が伝わった。 私は両師匠からこの噺を聞いた!
    (同じ噺だがそのもっていき方はそれぞれが違った味でとっても面白かった記憶がある)

    この噺はご存知かとは思いますが・・手に負えぬ乱暴者で町内の嫌われ者である“らくだ”が
    河豚(フグ)にあたって死んだ。 周りの人たちはこの厄介者の死を喜んだが・・
    亡骸を発見した“らくだ”の兄貴分がやってきての弔いを出してやりたいが金がない!と
     そうしていると、そこを通りがかったのが「屑屋」
     兄貴分は屑屋の商売道具である「秤と笊」を取り上げ、町内から香典を集めさせる。
     次に屑屋を“大家さん”のところへ行かせ、通夜のための良い酒と肴を用意しろといわせる・・
     “らくだ”を嫌っていた大家さんは頼みを断るが、それならと屑屋にらくだの亡骸を背負わせ
      大家さんの家へ向かいカンカン踊りをさせる”と脅す。
     困った大家さんは「酒と肴を用意」 兄貴分は通夜を始める
      兄貴分に強引に勧められた屑屋は仕方なく飲み始める
      3杯 呑んだところで突然屑屋が兄貴分に絡みはじめる 
      鬱屈が爆発し、兄貴分を逆にやりこめる噺で、その展開が非常に面白い


   この噺、元は上方落語のネタ。
    大正期、上方の“桂文吾師匠”に、三代目の“柳家小さん師匠”が教わって、東京風にした噺
    「長屋の花見」「反魂香」(はんごんこう)「宿屋の富」など上方から伝わった江戸落語は数多くある

    致死率は単純計算で4割というから、こっちの落語の“らくだ”の話しのように笑い事ではない
    中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が拡大している・・あっという間にだ!
    「ヒトコブラクダ」からウイルスが見つかり、これが感染源ではないかと疑われているようだ?
    まず中東で広がり、欧州へ・・。 そしてこの5月にはお隣の韓国でも確認された・・!
    初期の対応が問題だったようで、国内では大変になっているようです。
    我が国でも、すぐお隣の国の出来事です 「対岸の火事」などとは言っていられない!
     厚労省を中心に懸命に対応を図っているようです
    
    「上方から江戸へ」とは比較にならない範囲での広がりです。 ホントあっという間だ
    「発熱・下痢・肺炎」らくだには罪はないが、落語に登場する“らくだ”以上に凶暴である
     人から人へも感染すると言われている。 同じ人から人へ伝わるものでも・・・
     冒頭の、あの噺とは大違いで、ワクチンも治療薬もないという難敵のようです。
     後手に回らないような対応と、なんとか早めに食い止めたいものであります・・。