Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私のサウンドの傾向

2012年12月23日 | ピュアオーディオ

JBLの#375を使ったシステムを私は2セット作っています。1セットはオリンパスシステム、2セット目はSP-707Jを使ったシステム。(もう1セットのRCA箱システムは専務用) オリンパスシステムでは「プレイバックモニター」として、707Jは個人のお楽しみ用としてCDPやアンプを組み合わせています。

現在2つのシステムとも、CDP(OUT)~SPユニット間の伝送を「1本のケーブル」の思想で作り上げています。(707JシステムではネットワークのみJBL純正状態) プリアンプの内部配線・パワーアンプの内部配線・SP箱内配線を自作の特殊銀線で統一しています。

SPは「音変換ロス対策」で、ウーハー1個に対し、ミッド・・・2個、ツィーター・・・4個 の7SPユニットの配置にしています。この配置にしている為、一般のSPの音の出方・音数とは大いに違ったサウンドになっています。

特徴的なのは「音圧を感じない」サウンドである事です。大音量にしてもうるささを感じません。JBLのSPでは「音が前に出てくる」(音が飛んでくる)のが一般的ですが、奥行き表現に弱いのがネックでした。これをSPの位置を中心に前にも奥側にも音場を広がる様に工夫しています。ツィーターが4個と多いのですが、最近はやりの「高域の分解能を際立たせる」様な鳴らし方ではなく、高域が出ているのを感じさせないような鳴り方にしています。こちらの方が「自然」な鳴り方に聴こえると思っています。

音数ではオンの音とオフの音を意識して出しています。この為音の密度が非常に濃くなっています。プリアンプを管球式にした為、音の厚みが厚く、非常に好ましくなってきました。これに中高域に管球パワーアンプの質感が乗って非常にパワフルで有りながら、音の厚みと繊細さを求めています。(WE101Dppパワーアンプ・STS4033Lシングルアンプ)

SPのセッティングをシステム化して、SP箱の鳴りをより自然な鳴り方になるようにセットした上で、「伝送ロスの低減」と「音変換ロスの低減」を図っています。

実際に#375やガウスのHF4000等の2インチスロートのドライバーを使ったことのない方には理解できない処が有ると思います。使ったことのある方が聴けば、何故こんな音が出せるのか?と疑問に思われるサウンドだと思います。道具は使いようでどんなにも変えることが出来る実例だと思います。