Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SPユニットの方式とアンプの組み合わせについて感じる事

2012年12月08日 | ピュアオーディオ

私が使っている4種類(オリンパス・707J・RCA箱・612A)のSPシステムは、低域にコーン型、中・高域にホーン型+リボン型の組み合わせを使っています。この為基本的には同じアンプシステムでドライブ出来ると思いますが、Tr型が良い場合と管球式が良い場合が有ると思います。

コーン型SPをドライブするなら基本的にはTr型アンプが良いです。オリンパスで使っているLE15Aの様に「重たいコーン紙」の場合は、Tr型の大パワー(200W以上)アンプでドライブしないと制動が効きません。特に音の立上り・立下りの反応に効いて来ます。

同じコーン型でも能率の高いユニットの場合は、管球式アンプでも十分に使えます。JBL D130系やALTEC 604系・416系なら管球式でも遜色ない立上り・立下りの反応が得られると思います。

中・高音のホーン型ユニットの場合は、逆にTr型よりも管球式のアンプの方が良く合う様に思います。低域にTr型のハイパワーアンプを使った場合、その音質グレードに合わせる為には同じアンプを使った方が良いのですが、ホーン型ユニットにハイパワーではユニットの調整代が無いばかりか、圧力(飛んでくる音)が凄まじく、コントロールするのが難しいと感じます。同じグレードの音質で、低出力(10W以下)のTr型アンプが有れば良いのですが、出力が下がれば2線級・3線級のグレードのアンプになっているのが実情です。

同じ事がプリアンプにも言える様です。重たいコーン紙のユニットを使った場合はTr型のプリアンプが合う様です。高能率ユニットには管球式の方が合う様だと感じます。

今回オリンパスシステムに管球プリを導入して感じた事は、重たいコーン型ユニット(低域)の立ち上がり・立下り(キレ)は圧倒的にTr型プリが良いと云う事。ただボリュームの位置で、管球式でも遜色ないキレが得られる。音色は圧倒的に管球式の方がまろやかで豊かな表現になりますね。