昨日入荷したクラロスタットのボリュームをC22モドキプリアンプに使う事にしました。コスモスの250KΩのAカーブのボリュームを使っていました。ヌケ・キレ、SN比、音数については合格点を出せるのですが、音の厚みが薄い、音楽性が感じられない?点に大いに不満が有りました。また自宅で使うにはゲインが高すぎて、ボリューム位置が7~8時の方向でしか使えない状態でした。これでは調整代が殆ど有りません。
C22モドキプリに取り付けるにあたって、同時に入手したクラロスタットのバランスも交換しました。ボリュームのツマミを取り付ける軸部分の長さが短い事や、バランスのツマミの内径がφ6.5mm有る事(一般品はφ6mm)で、取り付けには苦労しました。
ボリューム交換を完了して早速試聴に入りました。試聴はオリンパスシステムで行いました。繋いで音が出た瞬間「次元が違う!!!」(C-290比)サウンドです。SN比、周波数帯域、音数、ヌケ・キレ、音の厚み、音色が数段上のサウンドです。コスモスのボリュームで感じていた「音を聴く」感じから、「ドラマティックな音楽を聴く」と云うサウンドに変わりました。音の出方がまるで違います。ボリューム一つでこんなに変わるモノなのですね。
C-290を追い出して、そのままオリンパスシステムに居座る事になりました。これから色々なCDをかけて、得意・不得意が無いかを聴きこんで行きます。
追い出されたC-290は612Aシステムをドライブする事になりました。
こちらはCR-1000プリアンプ。このままオリンパスで使っても良かったのですが、自宅システムに使う事にしました。こちらで使っているA&Bのボリュームは250KΩ(Jカーブ)のモノで、Jカーブで有る為、自宅システムで使う場合、11時の方向で使えるようになりました。コスモスボリュームでは9時の方向までしか使えませんでした。(実験済み)
昨夜自宅に持って帰り、こちらも納得のいくサウンドに仕上がっていました。グレード的にはC22モドキには及びませんが、「ナヨッ」とした音色が気に入っています。こちらも音の厚みが有り、音楽性の有るサウンドになりました。
今回作った2種のプリアンプは「昔風」のプリアンプでは有りません。SN比はハイクラスTr型プリと肩を並べる状態です。周波数レンジも遜色有りません。「伝送ロスの極小化」を目指してやっていますので、音数の多さを追求しています。真空管デバイスの優秀性を実証できた様に思います。このサウンドを聴いた方は真空管プリ+真空管パワーアンプの音とは思われないでしょう。
マランツ#7のサウンドに近づけたくて、クラロスタットを使って見たのですが、マランツ#7の音色・質感はどうもセレン整流とバンブルビーコンデンサーに有る様だと感じます。ダイオード整流では「カチッ」とした質感になります。(今回のプリ2種) プリアンプも真空管整流にしますとより#7の方向に近づく様に思います。ただ使う球の種類で相当変化すると思います。WEの整流管を使った時に感じました。
現在ペンディングにしている2種のプリが有ります。①6DJ8プリ ②WE101Dプリ
必要な台数は既に確保していますので、こちらをどう云う方向で作るか?じっくり考えたいと思います。