火曜日は町仕事、柚子の収穫。で、昼メシ、弁当を用意。が、気付けば結構しっかり雨が降る。なかなか連絡が来ない。この雨の降り方、まぁ今日は休みだと理解。すっかり、溜まっている手続きなどを片付ける算段を立て始めてしまった。が、8時過ぎ、電話が鳴る。「今日来られるといってませんでした?」「この雨で収穫は中止かと…」「…これますか、搾汁作業になりますが」。お互いに絶句のような妙な間。
あわてた。収穫作業→中止と頭の中。一日の流れも立ってた。工場作業のことは一切想定していない。工場作業、外の様子が見られない。同じところで、同じ流れを繰り返す。オフィスワークよりも楽しいが…。正直、先日の保存事故の作業がトラウマ。乗り気になれないが、困っている状況も十分わかってしまった。搾汁ときたか。どうしよう。
ハンバーグを焼いてロコモコ丼風に仕上げてみた。炊きたてのご飯を弁当箱に敷く。ミズナ、カラシナ、カブナとラディッシュの葉っぱを3センチ長に切り、その上に敷く。で、焼き立てのハンバーグをのせ。フライパンに残った油に、トマトケチャップ、醤油でソースを作りかけた。ふふふ、これはなかなかいい!
チャップリンの映画に「モダンタイムス」ってのがある。大きな機械に、職工にふんしたチャップリンが巻き込まれてしまう。歯車の間、チャップリンの顔が出たり入ったり流れてくシーンが有名。同じ作業を毎日、毎週、毎月、毎年繰り返す。が、やがて人間性を取り戻し、暖かな家庭を築き、二人で歩んでいくシーンで終わっていく。機械の一部分のようになっている世の中を笑いで表現している、痛烈な社会批判の一本。搾汁での作業も同じ作業の繰り返し、似てなくはない。が、工夫をすれば効率がずっと変わる。その発見が楽しい。それもそうだが、もしチャップリンが生きていて、現代を描いたらどうなるだろう。椅子に座ってゲームするだけ。そのゲームに勝つためなら何してもいい。寝ようが酒を飲んでようが自由。が、しっかり勝手に懐にお金が入る。ところが、あるとき、お金の価値が崩壊。お金以外技術も経験ももってない。さぁ、どうしよう…。そういえば、この映画、彼が自動給食機で無理やり食事を取らされる実験台にもさせられる。結局暴走し満足に取れない。食事はゆっくり自分のペースでなければ…。弁当を家でほおばりながら思う。
今日の一枚:雨に煙る横倉山、朝7時ころ。