二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

山に雨が降る

2015-11-14 07:44:36 | 徒然に想う

7時ちょっと前に外を確認すると、予報に反して、まだ雨が降っていない。小麦、蒔ける! 町仕事の日だし、雨の予報に、地区の行事も続く。早くしなければ、蒔き時を逸する。山に向かう途中、川を渡れば谷筋からガスが上がるのが見える。墨絵のような色合い、まだまだ赤や黄の木々が残り幻想的。山に上がり、ざっと畑の様子を確認。獣はあれいらい来てない。よし! 蒔く!

時計をみれば7時半、明日のため収穫開始。一口サイズの小さなカブ、今実に甘くてうまい。まん丸ラディッシュ。カラシナにミズナ、小松菜にルッコラ、大根葉。そうそう、この大根葉は自分の手で蒔いた。が、蒔いていないところでも歩いていると、例えばブロッコリーやキャベツを定植した棚でロゼッタ状態のを見つけることができる。これら、こぼれ種で、何年もの間その系譜を繋いできた。K兄に伺っても、いつからそこで育っているのか分からないという。

在来品種、地に固定された野菜がある。一年草で、その土地で何年もの間種どりを繰り返し作り続けられてる。埼玉にいたときのダイスも小川町のある地区の在来。その味は忘れられない。もちろん、旨いかどうかもあるが、そんな在来品種、味とは関係なく地域の財産として大切にしたい。そんな種や野菜を探す、これ、圃場巡回やオンチャンたちと話すときの楽しみの一つ。

この大根葉しかり、以前話したインドウリしかり、もはやここ二ノ滝(圃場のあるところ)の在来。しかも不思議、長きにわたり同じところで育っている。連作障害なぞ、どこ吹く風。覆土? こぼれ種に覆土など誰がする? 誰が育土(土づくり)をしてる? 先日、何年もの間育土を続けらニラを作られている農家さんを訪ねた。つまみ食いすると、実にうまい。まるで柿のような味。口にしてしばらくして、やっとニラの香りが上がってきた。その農家さんの研究や努力をとても尊敬する。じゃ、二ノ滝の大根葉、どうそだてよう。育土し育てた場合と自生のままにした場合、何がどう違うか…。どうしたいか…。いつの間にか、雨が本降りになってきた。蒔いた小麦(これ、隣の地区の地のもの)にとって、これからどんどん日長が短くなり、しかも恵みの雨。しっかり発芽してくれと、仕事場へと向う。

 

 

今日の一枚:10時の休憩に外にでると、雨だった。その時に撮ったもの、事務所の前で。夕方からが大変だった。保存状態に事故、バイトだからとスタッフさんたちは定時で切り上げてかまんというも、猫の手も借りたいだろうからと残業。クタクタになるも、かつての生活のストレスの一員を自ら見いだす貴重な体験だった。町仕事の範囲をしっかり頭にたたき込んどかなければならない。 

ノート:昨日のことを今朝上げた。