ほとんどの企業は、急成長しているときに危機に陥りやすい。これは、自分をふくめて、多くの経営者のいましめにもなっていると思う。
最近、こんな文章に出会いました。
「どの企業も成功が続いて時の方が危ない。「すべてがうまくいっている」と勘違いしてしまい、新たな問題に気が付かなくなってしまうからです。」(和田一夫・元やおはんグループ会長)
ここまで書いて、いま読んでいる『錯覚の科学』(文芸春秋、2011年2月10日)の内容と共通する部分があるのに気が付きました。この本のなかには、なにか追いかけたり関心がなにかに集中している場合、目前のおおきな出来事にさえ、実験結果では半分以上の人に目撃した記憶さえないというおどろくべき事実が記載されています。
事業がうまくいって、ダイナミックな展開に経営者の関心が集中しているときには、あらたな大きな問題が発生していても見えないのかもしれません。
ところで、わたしが急成長しているときの危険を感じるのは、想定外の状況が発生したときの対応力の弱さです。急速に変化することができません。組織ものびきっている。
急成長をおいかけるという思想の中にも弱点があるのかもしれません。世界一が見えた時のトヨタに、経営思想のゆらぎがあったように思います。急成長や世界一ということは、本質的なものではないのでしょう。
最近、こんな文章に出会いました。
「どの企業も成功が続いて時の方が危ない。「すべてがうまくいっている」と勘違いしてしまい、新たな問題に気が付かなくなってしまうからです。」(和田一夫・元やおはんグループ会長)
ここまで書いて、いま読んでいる『錯覚の科学』(文芸春秋、2011年2月10日)の内容と共通する部分があるのに気が付きました。この本のなかには、なにか追いかけたり関心がなにかに集中している場合、目前のおおきな出来事にさえ、実験結果では半分以上の人に目撃した記憶さえないというおどろくべき事実が記載されています。
事業がうまくいって、ダイナミックな展開に経営者の関心が集中しているときには、あらたな大きな問題が発生していても見えないのかもしれません。
ところで、わたしが急成長しているときの危険を感じるのは、想定外の状況が発生したときの対応力の弱さです。急速に変化することができません。組織ものびきっている。
急成長をおいかけるという思想の中にも弱点があるのかもしれません。世界一が見えた時のトヨタに、経営思想のゆらぎがあったように思います。急成長や世界一ということは、本質的なものではないのでしょう。