eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

成功しているときが危ない

2011-04-13 11:34:32 | eラーニング・ベンチャー企業
ほとんどの企業は、急成長しているときに危機に陥りやすい。これは、自分をふくめて、多くの経営者のいましめにもなっていると思う。

最近、こんな文章に出会いました。
「どの企業も成功が続いて時の方が危ない。「すべてがうまくいっている」と勘違いしてしまい、新たな問題に気が付かなくなってしまうからです。」(和田一夫・元やおはんグループ会長)

ここまで書いて、いま読んでいる『錯覚の科学』(文芸春秋、2011年2月10日)の内容と共通する部分があるのに気が付きました。この本のなかには、なにか追いかけたり関心がなにかに集中している場合、目前のおおきな出来事にさえ、実験結果では半分以上の人に目撃した記憶さえないというおどろくべき事実が記載されています。

事業がうまくいって、ダイナミックな展開に経営者の関心が集中しているときには、あらたな大きな問題が発生していても見えないのかもしれません。

ところで、わたしが急成長しているときの危険を感じるのは、想定外の状況が発生したときの対応力の弱さです。急速に変化することができません。組織ものびきっている。

急成長をおいかけるという思想の中にも弱点があるのかもしれません。世界一が見えた時のトヨタに、経営思想のゆらぎがあったように思います。急成長や世界一ということは、本質的なものではないのでしょう。



原子力環境防災ネットワーク

2011-04-13 09:34:37 | 読書/新聞/映画など

原子力環境防災ネットワークは、文部科学省が「原子力施設等周辺環境放射線データのリアルタイム表示」を提供しており、きわめて重要な情報です。

しかし、ご覧のように、福島だけはデータの発表を中止しています。

開示がないので、なぜかという疑問とともに、住民の不安を拡大しているのです。

本来、このネットワークは、異常があったときに意味をもつ情報のはずですが、異常があるときに情報の開示を中止するのでは存在の意味もないでしょう。仕分けの対象?