eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

レベル7

2011-04-12 12:47:27 | 読書/新聞/映画など
福島第一原発の事故について、経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会は、国際的な事故評価尺度(INES)で「深刻な事故」とされるレベル7に引き上げた。これについては、いまさらという印象をだれももっている。

1986年のチェルノブイリ原発事故に匹敵する原発史上最悪の事故となった。

チェルノブイリ事故では、実際の放出量は520万テラベクレルとされている。今回の福島第一原発の事故での放出量はその1割程度だ。しかし、評価尺度でレベル7の条件に当たる「放射性物質の重大な外部放出」に該当すると判断された。

「東京電力原子力・立地本部の松本純一本部長代理は会見で『放出は現在も完全に止まっておらず、放出量がチェルノブイリに迫ったり超えたりする懸念もあると考えている』と話した。」(朝日新聞 NET)

 But at a separate news conference, an official from Tokyo Electric said, “The radiation leak has not stopped completely and our concern is that it could eventually exceed Chernobyl.”ーーーNYTimes

チェルノブイリ級の事故が、これほど身近で発生するとは予想していなかった。

チェルノブイリ、スリーマイル島の事故をあわせて、日・米・ロのかつての3大国の巨大事故を、人類は教訓とすることができるのだろうか。あるいは、もっと大きな悲劇を経験しないと、教訓にできないのだろうか。

日本は、東海村の臨界事故、柏崎原発の事故などあれほど深刻な事故を経験しながら、教訓とはできなかった。今回こそは、教訓にすることができるのだろうか。