寒冷地の冬に必要なのは電気より灯油でしょうに

　経済界、泊原発の再稼働を要請

　経団連と北海道経済連合会が23日に札幌市で開いた懇談会では、
　道経連側から寒冷地での電力不足は「人命にかかわる」として
　泊原発の早期再稼働を求める声が相次いだ。道経連の坂本真一副会長は
　「過度な節電や計画停電が実施されれば、暖房機器の運転停止が発生する」
　と指摘。「独居老人が多い北海道では、生命の危険すら感じられる」と訴えた。

　ただ原子力規制委員会が新しい安全基準の骨格をまとめるのは、
　早くても来春以降になる見通し。現状では今冬の原発の再稼働は難しい。
　しかも原発の再稼働を政府と規制委のどちらが判断するのか、はっきりしないままだ。

　経団連の米倉弘昌会長は懇談会後の記者会見で「（再稼働の）判断の責任を
　なすりつけあう事態ではない」と強調。規制委に対しても「実態を直視して
　（基準をつくる）活動を加速してほしい」と注文をつけた。


ふーん。

寒冷地でので電力不足は人命に関わる、などと正義感を醸し出してはいますが、
「経済界が」発言してるってのがポイントでですね。

本音は、大企業としては原発を動かしたい、ってのがミエミエです。


だいたいですよ、自分も東北の出身ですが。
自分の田舎で冬で主力の暖房器具といえば石油ストーブなんですよ。

エアコンやこたつも使いますけどね、
エアコンなんて大して役には立たないのです。

商業施設とかオフィスビルなんかは別として、
一般家庭で暖をとる重要な器具は石油ストーブです。
冬に需要が増すエネルギーは電気より灯油なのですよ。

石油ストーブも今では電源を必要としますが、
暖房のためのエネルギーはあくまで灯油であって、
ストーブのオン・オフなどに関わる電力なんて大したことないのです。


ですからね、北海道が冬に電力不足になったとした場合、
暖房が十分にとれないかのような考えは辻褄が合わないのです。

北海道の冬に電気が足りないと暖房が不足する！
なんて言って原発が必要だとする声に出くわしたとしたら、
それはデタラメってことですので、よろしくお願いします。