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サガワ証人喚問は戦術ミスだろうと

2018-03-29 21:54:25 | 国際・政治
27日に森友学園疑獄関連で、元・財務省理財局長のサガワ氏の証人喚問が行われました。

自分は国会中継もテレビニュースもたいして見てないのですが、
ネットからの情報からすると、サガワ氏は答弁拒否も多かったり適当にはぐらかしたりで、
やはり疑惑の解明進展には繋がらなかったようでありますね。

まあ、予想された通りです。

結局、何故に文書を改ざんしなきゃならなかったのか、
誰が何のために改ざんしたのか、という根本はさっぱりわからずじまいでした。


で、臭い!汚い!カッコ悪い!でお馴染み、3Kグループの夕刊フジでは、
野党自滅なんて書かれる有様でした。


 “史上最低”だった佐川氏喚問 野党自滅、隠し玉なし…核心に迫る証言引き出せず


こんな書かれようするのも当然だと思いますよ。

もともと、逃げ切られるような答弁に終始すると予想されたサガワ氏の証人喚問ですが、
まさにその通りとなり、疑惑追及にはたいした収穫のない結果になったワケですから。

コレはもう、野党の戦術ミスにほかならないと思うワケで。


だって、国税庁長官に栄転したサガワを辞めろと言って、証人喚問しろと言って、
ソレ両方とも実現させたのに、野党が疑った疑惑、アベ嫁や政治家の関与を示すような
証言は引き出せず、つまり失敗したのですから。

森友学園疑獄の解明のためと主張していたことが役に立たなかったじゃないか、
という印象を国民に残してしまったのですよ。

国会で虚偽答弁をしたと強く疑われるサガワを引きずり下ろして、
溜飲を下げたかっただけなのだ、という印象を残してしまったのですよ。

この結果、野党等はますます疑惑が深まった、と言ってますが、
強がりに過ぎないでしょうね。


もちろん、サガワ氏の証人喚問についての分析はいろいろあるでしょうし、
彼が局長当時に国会で行った答弁はウソだらけだと自分も思っていますけど、
もともとサガワなんかどうでよかったのです。

問題の本質は文書改ざんよりも、公有地の不当な払い下げが何故行われたのか、
不当な利益供与があったのではないか、ということなのであって、
決して公文書改ざん事件ではないのですから。

森友学園疑獄の当事者ではなく、ただその疑惑が持ち上がったときサガワは、
たまたま理財局長で、たまたま答弁する役目だった、ってだけなのですから。


ですので、サガワ氏なんかよりハナシを聞かなければならない関与者は他にいるワケで、
彼のことはスキップして本命の人物の証人喚問なりを求めるべきだったと思うのですが、
そういった意味ではやっぱり、サガワ氏の証人喚問を優先させてしまったのは、
ミスじゃないですかねえ。

コレで逆に疑獄が幕引きされてしまう口実を作ってしまったのじゃないかと。

もちろん、ソレは政府・与党が目論むシナリオでもあったと思うのですが、
ナニもまんまとソレに乗っかることないでしょうにねえ。

サガワ辞めろ!みたいな声が国民の間で高まっていたので、
ま、辞任しろとか虚偽答弁だったじゃないかとかでわかりすい一面もありましたので、
そうした国民の勢いに安易に野党は乗っかってしまったってことですかねえ。


もちろん野党はこれからアベ嫁やらタニやらサコタやらの証人喚問等を
要求することになるのでしょうが、ソレらの妥当性ってものが、
サガワ証人喚問の失敗によって揺らいでしまったのではないでしょうか。

だって自分みたいな素人が考えても、サガワ証人喚問の有効性は疑問だったのですけど、
この記事みたいに、官邸側がこういう戦略を立てることも全然予想されることでしたからね。


 佐川氏喚問は、昭恵夫人と官邸の関与の火消しに使われた茶番劇だった

 テレビの前で、「人間とは、土壇場になると、ここまで保身に走れるものなのか」と、
 呆然とした人が多かったのではないか──。

 3月27日、財務省が学校法人森友学園との国有地取引に関する公文書を改ざんした問題で、
 前国税庁長官の佐川宣寿氏が衆参両院の予算委員会で証人喚問に立った。
 佐川氏は、財務省理財局主導で改ざんが行われたとされる昨年2月下旬から4月にかけて、
 理財局長として国会の答弁に立っていた。

 その後、近畿財務局の職員の自殺をきっかけに、財務省が決裁文書の調書で
 14ヵ所にのぼる改ざんを行っていただけでなく、添付されていた2枚の資料を
 削除していたことが発覚したのは、もはや周知の事実だ。

 27日の証人喚問では、どこまで政治の関与があったのかが焦点だったし、
 国民もまた疑惑の解明を期待していた。というのも、安倍晋三首相が昨年2月の衆院予算委で
 「私や妻が国有地売却に関与していれば、首相も国会議員も辞める」と答弁していたためで、
 証言内容によっては、政局になる可能性もあったからだ。
 「安倍一強」と呼ばれる強すぎる政治と、官界との歪んだ関係が是正される機会であったこともある。

 しかし、多くの国民の期待は、「刑事訴追の恐れがある」という言い訳を盾に、
 40回以上も証言を拒否した佐川氏の腰砕けな姿勢の前にもろくも崩れた。
 佐川氏に対して、橋本内閣時の総理秘書官だった江田憲司議員(民進党)は、
 「(そのスタイルは)あなたの美学か」と問うた。

 そんな佐川氏が饒舌に語ったのは、参議院で質問のトップバッターに立った
 丸川珠代議員(自民党)の質問に対してのみだったからだ。
 丸川氏の質問は、終始一貫して、「責任は財務省理財局のみにあり、総理、総理夫人、
 官房長官、官房副長官、総理秘書官は関係ない」ということを念押しする内容だったからだ。
 いくつか、抜粋する。

  丸川氏 「官邸からの指示はなかった?」
  佐川氏 (はきはきと)「間違いありません。麻生大臣からの指示もございませんでした。
       理財局の中でやった話です」
  丸川氏 「(総理や総理夫人からの)明確な指示ではなくても、圧力は感じた?」
  佐川氏 「ありませんでした」
  丸川氏 「なぜ書き換えを行って、総理夫人の名前を削除したのか?」
  佐川氏 (前略)「一連の書類を勉強して、総理も総理夫人の影響もありませんでした」

 このように、「政治の関与を匂わせたら、どうなるか分かってるんでしょうね」と言わんばかりの、
 半ば「恐喝」とも受け取れる質問をネチネチと繰り返した後、丸川議員は晴れやかな顔で、
 「総理夫人、官邸の関与はなかったという証言が得られました。ありがとうございました」
 と言い放ったのだ。

 これには、自民党の議員からも驚愕した様子のコメントが出ていた。

 「さすが、当選わずか2回で大臣を2回もやっただけのことはある。
 当選3回でも、1度も大臣をやったことのない参議院議員はたくさんいる。
 単に『女性活躍』という政策に乗って、引き立てられただけではない。
 ここまで、国家ではなく総理に忠誠を尽くす姿を見せられるのは、ある意味あっぱれだ。
 まだまだ安倍政権には続いてもらって、あわよくばもう1度大臣をという気持ちなのだろう。
 しかし、なかなかできることではない」

 民進党の小川敏夫議員の質問に対しても、佐川氏は財務省ではなく、政権に忠実だった。
 安倍晋三首相の“辞職発言”が、自身の国会答弁に影響したかどうかについて
 「あの総理答弁の前と後で、私自身が答弁を変えたという認識はありません」と、
 明確に影響を否定している。

 一方で、当時の部下である田村嘉啓審理室長に対する責任の押しつけ方は、
 田村室長が気の毒になるほどだった。

 そもそも安倍昭恵総理夫人の関与があったのではという話は、昭恵夫人が、
 森友学園の名誉校長だったことに加え、国有地取引の問題で、
 夫人付き職員の谷査恵子在イタリア大使館一等書記官が籠池氏にファクスを
 送っていたことや、田村室長と電話で話していたことなどが裏づけとなっている。

 しかし佐川氏は、「私は確認しなかったけど、田村は電話を受けていたので、
 (谷が昭恵夫人付きということを)知っていたかもしれない」
 「自分が(田村に)ヒアリングしたときには、(谷さんから)1回電話があっただけだと言っていた」
 と、昭恵夫人が名誉校長であることも新聞報道で知ったと断言した。

 にもかかわらず、公明党の竹内謙議員が、「本省も財務局佐川氏の答弁との
 整合性をとるために改ざんが行われたと(新聞の)この記事にはある」と尋ねると、
 「覚えていません。あまり新聞読んでいないので、知らないと言った方が適切」など、
 官僚よりも政治家の方が向いていたのではと思える“二枚舌ぶり”を発揮する。

 佐川氏の後任の太田充理財局長が、「理財局の一部によって(改ざん)が行われた。
 前局長の佐川氏の関与が大きかった」と、認めているとたたみ掛けても、
 「個別の案件なので…」と、刑事訴追を理由に証言拒否。部下や自殺した職員に対する
 詫びの言葉もないのかと聞かれるまで、謝罪の一つもなかった。

 この日、竹内議員の質問は、唯一、確信に迫るものではなかったかと私は思う。

 竹内議員曰く、佐川氏は、非常に厳しい上司だという評判があった。
 実際、佐川氏は、近畿理財局と籠池氏との交渉内容は知らず、答弁後に詳細を知ったのではないか。
 そしてそのことで、激しく部下を責めたのではないか。現場を知らなければ指示はできないので、
 部下は佐川氏の立場などを忖度して書き換えを行い、佐川氏はそれを黙認したのではないか…。
 指摘の概要をまとめると、こんな感じだった。

 佐川氏が、財務省内で畏怖の対象だったことは間違いない。
 筆者の手元には、「財務省新恐竜番付」というペーパーがある。
 恐らく、若手官僚が面白半分でつくったものだろうが、
 こうした文書は往々にして視点は間違っていないことが多い。

 この文書によれば、佐川氏は理財局長の前職である内閣審議官の時代に、
 「西の前頭六枚目」に選ばれているほどの“力量の持ち主”だ。

 佐川氏の評判を聞くと、「滅私奉公型の官僚で、私生活を犠牲にするほど働く一方で、
 部下にはそれ以上の働きを求める。他省の同期や美人記者、美人秘書にはとても朗らかな対応」
 という評価が返ってきた。

 この「番付表」は、なかなか見所が満載だ。
 「東の横綱」である藤井健志氏は、この後、主計局次長から国税庁次長に出向し、
 佐川氏の部下となっている。彼らの部下は、さぞかし辛い目に遭ったのではないかと、
 老婆心さえ芽生えてくる。

 ちなみに、話は若干それるが、「張出」の可部哲生総括審議官は、
 森友問題で“詰め腹”を切らされる一人に入るかどうかの瀬戸際。
 「関脇」の小部春美氏は、女性初の国税局長を経てサイバーセキュリティ・
 情報化審議官にまでなっているが、部下が何人も使い倒されたと評判だ。
 小部氏は国税庁時代、酒税課長を経験しているが、やはり酒税課長経験者の源新英明氏も
 「前頭」として名を連ねている。ちなみに「前頭三枚目」の西村聞多氏も国税庁への出向経験者だ。

 なんとも“強者”ぞろいで、組織は果たして大丈夫なのかと不安を感じざるを得ない。

 そして、いくら“政治の力学”が働いたとはいえ、今回、財務省は佐川氏に見捨てられたことで、
 責任をほぼ一手に引き受けざるを得なくなった。しかし、こうした財務省に、
 組織として自浄作用が働くとは考えづらく、佐川氏の罪はあまりに大きいと言わざるを得ない。

 安倍政権は、佐川氏の証人喚問で幕引きを図るつもりだろうが、
 福山哲郎参院議員(立憲民主党)が言及したように、
 「疑惑はますます深まった」としか言いようがない。
 安倍政権は、丸川議員と佐川氏との間でやり取りされた“茶番答弁”をもって、
 説明責任が果たされたなどとは、決して考えてはならないだろう。


そうですよ。

どんだけみっともない答弁をしようとも、明らかな茶番だなと思われようとも、
逃げ切れると思えば、そりゃ与党としては利用しようとするに決まってます。

疑問が山ほど残れど、ソレを上回る関与の証拠が見られたワケでもないのです。
もちろん、巧みに言い逃れているワケですが、残念ながらそうした余地はあったのです。

与党がサガワの証人喚問を容認したってことは、茶番の筋書きができあがったってことで、
そういうことが野党に読めなかった筈はないのですから迂闊にもほどがあるのじゃないでしょうか。


ま、公文書改ざんはソレ自体で国家的犯罪みたいなモノですから、
コレはコレで裁かれる事案ではありますので、引き続き財務省、
もしくは地検が頑張って明らかにしてくれることになるのでしょうかねえ?

こんな犯罪があったにも関わらず、誰も責任を取らないというような事態には
まさかならないだろうと思いますが?

同様に、森友学園疑獄も、引き続き捜査・調査してくれるものと思いますが。

え、ソレともアレですか、既にサガワが責任を取った、ってことになるのですか?


ところで森友学園疑獄といえばもともとは大阪ローカルの問題なんてことを、
上西小百合センセーが言ってたような気がするのですが。

だとすると、その観点の問題って、どうなっているのでしょうね、維新の関わりとか。
橋下センセーはこの森友学園疑獄に妙にムキになる印象がありますし、
そういや大阪府知事の松井センセーはすっかりおとなしくなってるカンジがするのは、
気のせいでしょうか。

 
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